レムコ・エヴェネプールは、2019年から在籍したSoudal – Quick Stepを離れる。
チームはリーダーを失う訳だが、レムコとの別れのビデオを作成した。
子犬から大人の狼へ。この思い出は永遠に。
From a junior pup to a grown wolf. The memories will last forever.
Thank you, @EvenepoelRemco!
Once a wolf, always a wolf 💙 🐺#TheWolfpack pic.twitter.com/lqOBhN0USD
— Soudal Quick-Step Pro Cycling Team (@soudalquickstep) December 7, 2025
このビデオは、レムコがウルフパックの一員として過ごした激動の数年間を、輝かしい成功と困難な挫折の両面から振り返る内容となっている。
サッカー選手から転向して間もないレムコは、世界ジュニア選手権の、タイムトライアルとロードレースの世界タイトルを獲得した後、ジュニアランクから直接プロに転向した。
アンダー23カテゴリーを飛び越え、19歳という若さで名門チームに加入した。これは当時話題となり、これ以降ジュニアからいきなりエリートで走り出す選手が続出する。
注目すべきデビューシーズンで、ベルギーツアー、クラシカサンセバスチャン、ヨーロッパタイムトライアルタイトルを獲得し、エディ・メルクスの再来とベルギーでは騒がれた。
絶望的な挫折も味わった。イル・ロンバルディアでの橋からの転落事故により、重傷を負うという最大の試練に見舞われる。
長く苦しいリハビリ: 選手生命さえ危ぶまれる状態からの長いリハビリ期間を経て、復帰を果たした。ビデオではこうした谷の部分も隠さずに描かれている。
2022 リエージュ〜バストーニュ〜リエージュを制覇。完全復活した瞬間だ。
そして、ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝し、ベルギー人として数十年ぶりとなるグランツール制覇を成し遂げ、チームにとっても歴史的な勝利をもたらした。
世界選手権ロードレースでも優勝し、世界王者の証であるアルカンシエルをチームにもたらした。
チームでの晩年となる2024年には、パリオリンピックでの個人タイムトライアルとロードレースのダブル金メダル、そしてツール・ド・フランスでの総合3位(新人賞獲得)という偉業を達成。
少年だったレムコは、チームを牽引する絶対的なリーダーへと成長。 Soudal – Quick Stepは、彼を単なる選手としてではなく、苦楽を共にした家族として送り出した。
ビデオは「Once a Wolf, always a Wolf(一度狼になれば、永遠に狼だ)」というメッセージと共に、未熟な少年が世界の頂点に立つ王者へと変貌を遂げた物語を称えている。



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