LOOKが新型グラベルレーサー LOOK G85 Cezal RSを発表した。
2026年春に登場したG85 Cezalをベースに、グラベルレースでのパフォーマンスをさらに高めたRSモデルだ。
外観や基本ジオメトリーはG85 Cezalを踏襲しながら、ハイモジュラスカーボンのレイアップを全面的に見直し、フレーム重量を約200g削減。さらにヘッドチューブ周辺の剛性を20%、ボトムブラケット周辺の剛性を19%高めている。
一方で、単純に「硬く、軽く、速く」することだけを目指したわけではない。
LOOKがG85 Cezal RSで重視したのは、グラベルレース終盤でもライダーが快適なポジションを維持し、荒れた路面でのコントロールを失わないこと。
軽量性、剛性、快適性、操作性を組み合わせることで、長距離のグラベルレースで総合的に速いバイクを目指している。
Look G85 Cezal RS
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G85 Cezal RS最大の進化の一つが、カーボンレイアップの変更だ。
標準モデルのG85 Cezalでは公称約1,200gだったフレーム重量を、新しいハイモジュラスカーボンの採用によって約1,000gまで削減。サイズMの塗装済みフレームで1,000g、SRAM Red XPLR仕様の完成車では7.9kgという軽さを実現している。
LOOKは、軽量化だけではなく、ペダリング入力に対する反応性も高めたとしている。
特にヘッドチューブ周辺は剛性を20%、ボトムブラケット周辺は19%向上。
LOOKはそのパワー伝達性能について、ロードレースバイクである795 Blade RS 3に匹敵するレベルを目指したとしている。
3D Wave Systemで快適性を確保
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しかし、剛性を高めただけではない。
リアにはLOOK独自の「3D Wave System」を採用。シートステーを独特の形状にすることで、荒れた路面から伝わる振動を吸収しながら、横方向のパワー伝達性能は維持する。
LOOKによれば、振動フィルタリング性能は従来より15%向上。路面の凹凸を吸収し、荒れた区間でもペダリングを止める時間を減らすことを狙っている。
グラベルレースでは、瞬間的な最高速度だけでなく、数時間にわたってどれだけ高い出力と安定したポジションを維持できるかが重要になる。
G85 Cezal RSは、そこで「快適性も速さの一部」と考えている。
長く走るほど速いを狙う

Image generated by Midjourney
LOOKがG85 Cezal RSで興味深いのは、単純な軽量化競争に参加しているわけではないことだ。
LOOKは2025年のフランス・グラベル選手権を想定したシミュレーションも実施。
エアロダイナミクスをさらに追求した場合に137秒を短縮できる一方、ハンドリングとコントロールの改善で84秒、荒れた区間やコーナーでペダリングを止める時間を減らすことで60秒を短縮できると試算したという。
もちろん、これはLOOKによるシミュレーション上の数値であり、実際のレース結果を保証するものではない。
それでも、G85 Cezal RSが目指す方向性は明確だ。
「数ワットを削るために快適性を犠牲にする」のではなく、長時間のレースでライダーが高い出力と安定したポジションを維持することで、トータルの速さを引き出す。
LOOKはG85 Cezal RSを、現在のグラベルレースにおける「99%のレースシナリオ」に対応するバイクと位置付けている。
G85 Cezalから約200g軽量化し、剛性を高めながら、3D Wave Systemによる快適性も維持したG85 Cezal RS。
巨大なタイヤや極端なエアロ性能を追求するのではなく、軽さ、反応性、コントロール、快適性をバランスさせることで、長距離グラベルレースでの総合的な速さを狙う。
LOOKが送り出す新たなグラベルレーサーは、単純な「最軽量」「最速」を競うモデルとは異なるアプローチで、グラベルレースの新しい方向性を示している。





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