片脚で430kgを押し上げる。
しかも300kgはウォーミングアップにすぎないというのだから、もう何が何だかわからない。
トラック短距離界の絶対王者、ハリー・ラヴレイセンがテレビ番組で明かした驚異の筋力。
世界選手権で金メダルを量産するスプリンターの脚は、いったいどうなっているのか。さらに、普通の自転車に乗るときにも気をつけなければならないらしい。
300kgはウォーミングアップ
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ハリー・ラヴレイセンがオランダのトーク番組「Jinek」に出演し、自身の筋力トレーニングについて語った。
話題になったのは、片脚で行うレッグプレス。どれほどの重量を押し上げられるのかと尋ねられたラヴレイセンは、さらりと「片脚で430kg」と回答した。
430kgを片脚で押し上げるというのだから、スタジオが驚くのも当然。
さらに司会者のエヴァ・ヤンクが、300kgを押すときにはどんな感覚なのかと尋ねると、ラヴレイセンは笑顔で「ウォーミングアップです」と答えた。
300kgでさえ十分に途方もない重量なのに、本人にとっては本番前の準備運動。
こちらが軽いバーベでスクワットして「今日は頑張った」と満足している間に、ラヴレイセンは片脚で自動車級の重量を動かしているわけだ。
普通の自転車では力を持て余す!?
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驚くべきなのは、筋力トレーニングの数字だけではない。
ラヴレイセンは、普通の自転車に乗るときには慎重にペダルを踏まなければならないとも語っている。以前、道路を急いで横断しようとした際、力を入れすぎて自転車を曲げてしまったことがあるという。
もちろん、競技用自転車と一般的な自転車では設計も異なる。トラック短距離用の機材は、選手が生み出す大きな力に対応するためのものだ。
それにしても、急いで道路を渡ろうとしただけで自転車が曲がるとはねえ~。
一般のサイクリストなら、急な加速でチェーンが外れないか心配するところだが、ラヴレイセンの場合は自転車そのものが耐えられるかを心配しなければならないらしい。
世界選手権23冠、オリンピック金メダル5個
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- 世界選手権トラック:通算23回の世界王者(2026年大会終了時点)
- 東京オリンピック(2021年):チームスプリント、スプリントで金メダル、ケイリンで銅メダル
- パリオリンピック(2024年):チームスプリント、スプリント、ケイリンで金メダル。3冠達成
- オリンピック通算:金メダル5個、銅メダル1個
- 欧州選手権トラック:通算14回の欧州王者(2026年大会終了時点)
まあ、数々の成績を残している世界のトップ選手だ。
短距離種目では、スタートから加速し、最高速度に到達するまでに大きな力を生み出す能力が重要になる。圧倒的な筋力は、そのパフォーマンスを支える要素のひとつだ。
ただし、ペダルを踏む力が強ければ、それだけで世界王者になれるわけではない。高い出力を効率よく速度に変える技術、ギアの選択、タイミング、そしてレース中の駆け引きも欠かせない。
ラヴレイセンの強さは、こうした能力を世界最高水準で組み合わせているところにある。
片脚で430kgという数字は確かに衝撃的だが、それ以上にすごいのは、その脚力を実際のレースで勝利につなげていることだろう。
とはいえ、街中で彼を見かけても、信号が変わった瞬間に全力でペダルを踏んでもらうのはやめておいたほうがよさそうだ。自転車の無事を祈ることになるかもしれない。




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