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2021ツールでヨナス・ヴィンゲゴーも使っていたリアルタイムで空気抵抗を測定するAerosensor

機材情報
UnsplashLuca Jが撮影した写真
この記事は約4分で読めます。

Aerosensor Aerodynamic Cycling Systemは、ロードやトラックでサイクリングの空気抵抗をリアルタイムで測定するように設計されている。

通常空気抵抗を測定するには風洞実験室が必要だが、このシステムを使うとリアルタイムで空気抵抗が測れるというのだ。

トラックの北京オリンビックメダリストのクリス・ホイが実験に加わっており、製品は半年以内に出荷される予定だ。

Aerosensoの前身システムであるVelosense Ventosを、2021年のツール・ド・フランスでヨナス・ヴィゲコーが使用しているのが目撃されている。

 

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Aerosensor エアロダイナミックシステム

 

F1の空力学者であるBarnaby Garrood博士が開発したAerosensorシステムは、3つのパーツで構成されているが、必ずしもすべてを一緒に使う必要はない。

  • エアロセンサー:空気抵抗をリアルタイムに測定するために設計
  • エアロボディ:1mmの精度を持つと言われるボディポジションセンサー
  • エアロドローム:ワイヤレスのラップトリガー

 

最新の圧力測定センサーとサイクリングスピードセンサー、パワーメーターを組み合わせることで、Aerosensorは比類のない精度で空気抵抗をリアルタイムに測定することができる。

ロードバイクでは+/-1.5%、ベロドロームでは+/-1%より優れていると述べている。

 

エアロセンサーは、どのようにしてその数値を計算しているのだろうか?

空気抵抗を直接測定することはできないので、代わりに他のすべての動力源を測定している。

ユーザーパワー=運動パワー+重力パワー+摩擦パワー+エアロパワー

 

パワーには4つの要素があると言う。

  • ユーザーパワー(ペダルを踏む力)
  • 運動パワー(加速することでユーザーパワーに反する力が働く、強く加速すればするほどユーザーパワーが増える)
  • 重力パワー(上り坂でユーザーパワーに反する力が働く)
  • 摩擦パワー(転がり抵抗とドライブトレインの摩擦、常にユーザーパワーに反する)
  • 空力パワー(常にユーザーパワーに反する)

 

これらの力の合計は常にゼロでなければならないので、この事実を利用して、他の4つの力から空力を推し量っている。

摩擦は測定できないが、比較的小さな要素なので、タイヤの転がり抵抗と駆動系の損失を推定すれば、再現性の高い空気抵抗データを得ることができるという。

 

他の製品との違い

 
 
 
 
 
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他社製品と違う箇所が2点ある。

角度を測定するだけでなく、風速の測定値を補正もしている。現在市販されている測定機器は、単純なピトー管を使っているため、ヨー角が5~10°以上になると結果が悪くなる。

第2に、現在のエアロメーターよりもはるかに使いやすいものとなっていること。

特別なソフトウェアは必要なく、Connect IQアプリをGarminにダウンロードし、デバイスとペアリングするだけで使用できる。

Aerosensorによると、このデバイスの開発には、185回の設計の繰り返し、21回の風洞実験、そして「無数のコンピューターシミュレーション」を経て完成に至ったとのこと。

特許も取得している製品だ。

 

 
 
 
 
 
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走りながらGaminに空気抵抗が表示される。ディスプレイの色分けは、目標に達しているか、高すぎるか低すぎるかを示している。

たとえば、疲れて体の位置が変わると警告が表示され、すぐに調整できるようになる。身体のポジションを変えるとすぐに数値に反映されるのでわかりやすい。

公式サイトには、さらに詳しく解説されているので参考にして貰いたい。エアロセンサー、エアロボディ、エアロドロームの3つのシステム全てを購入すると£1,125(約18万円)となる。

現在、クラウドファンディングで資金の調達もしている。

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