フランスのセミクラシック、グランプリ・ド・ドナン。正式にはGrand Prix de Denain – Porte du Hainaut。
11か所の石畳のセクターがあり、世界選手権の予行演習としてピッタリだ。2020年はコロナのために中止。
2019年には、ノケレ・コールスで落車して救急車で運ばれたマチュー・ファンデルプールが、数日後に優勝している。
このGPドゥナンからマチュー・ファンデルプールのロード快進撃が始まったといっても良い大会だ。
だが、残念ながらマチューは不参加。世界選手権に備えるためだ。
ワンデイレース ドゥナン~ドゥナン 200.3km
ドゥナンの周りの4つのループを回る。スヘルデの西側を経由して最初のループを回る。40km後にスヘルデを抜けて、20.8km以上の石畳を乗り越え、2つの同じループを回る。
後半の100kmからの石畳をいかに乗りこなしてゴールにたどりつくかにかかっている。
注目されるライダーは
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Alpecin-Fenix ジャスパー・フィリップセン
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INEOS Grenadiers ミハウ・クフィアトコフスキ、ベン・スウィフト
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AG2R Citroën Team オリバー・ナーセン、スタン・デウルフ
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BORA – hansgrohe イーデ・シュリング
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Cofidis, Solutions Crédits ビート・アレハールト
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EF Education – Nippo セバスティアン・ラングフェルド
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Groupama – FDJ アルノー・デマール
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Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux タコ・ファンデルホールン
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Israel Start-Up Nation セップ・ファンマルク
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Team Arkéa Samsic コナー・スウィフト
スプリンターがゴールで残れるかな。
5人の逃げ
快晴の中スタート。レースは晴れに限りますね。
逃げているのは5人。
- CARISEY Clément(DELKO)
- DE VOS Adam(Rally Cycling)
- KOWALSKI Dylan(Xelliss – Roubaix Lille Métropole)
- URRUTY Maxime(Xelliss – Roubaix Lille Métropole)
- TESSON Jason(St Michel – Auber93)
残り100kmで、フニッシュラインを通過する。ここからの後半の100kmに石畳のセクションが詰め込まれている。タイム差は3分を切ってきた。
どこが主導権を握るという感じでもなく、まだ大集団のまま進んでいる。ただ、石畳の前に位置取りをして前にいないといけない。
Secteur 11
さあ、石畳のセクターに入ってきた。タイム差は1分9秒しかない。
イネオスが集団の先頭に立っている。今日からディスクブレーキだ。
先頭は、3人になってしまった。
さらに、先頭からDE VOS Adam(Rally Cycling)がアタックをかける。
イネオスが集団支配だ。全員で攻撃を仕掛けている。
イネオスのトライアスリート。キャメロン・ワーフは早くも切れてしまう。多分、今日が引退レースではないのかなあ。
もう、集団はバラバラだ。イネオスの攻撃が成功した。
アルノーデマールが切れてしまった。パンクなのか?
イネオスが抜け出した。
Secteur 9
セクター9に入る。1600mの石畳だ。
オウェイン・ドゥールがキツソウだ。
先頭に追いついた。後ろから次々とライダーが合流していくる。
12人が抜け出した!
- オウェイン・ドゥール(INEOS Grenadiers)
- ミハウ・クフィアトコフスキ(INEOS Grenadiers)
- ルーク・ロウ(INEOS Grenadiers)
- スタン・デウルフ(AG2R Citroën Team)
- セバスティアン・ラングフェルド (EF Education – Nippo)
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クレマン・デイヴィー(Groupama – FDJ)
- オリヴァエ・ルガック(Groupama – FDJ)
- クイントン・ヘルマンス( Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)
- セップ・ファンマルク(Israel Start-Up Nation)
- コナー・スウィフト(Team Arkéa Samsic)
- LECROQ Jérémy(B&B Hotels p/b KTM)
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DE VOS Adam(Rally Cycling)
Secteur 7
タイム差は40秒程度で変わらない。
Team TotalEnergiesが全員で引いてタイム差を縮めてきた。あと21秒まで迫ってくる。
先頭はゴールラインを通過。残り1周だ。
Team TotalEnergiesが引くが、タイム差は19秒から再び52秒まで開く。舗装路で追いついておかないと、石畳のセクターではバラバラになるので追いにくい。
集団はコフィディスも引き始める。
Secteur 6
タイム差は、44秒で残り6か所のセクターに突入。まずは1700mの石畳。
集団も2列になって先頭を追う。
Secteur 5
タイム差は、51秒。だが、舗装路ではないので、このタイム差でも追いつくのには力が必要だ。残り33.6km。このまま逃げ切れるかな。
集団が後ろに迫ってきた。
タコ・ファンデルホールンが集団からアタックをかける。
イネオスはまだ逃げ続ける。ミハウ・クフィアトコフスキがペースを上げる。
コナー・スウィフトがなんとパンクで先頭集団から脱落してしまう。これは勿体ない。
Secteur 3
先頭は8人に。
オウェイン・ドゥールは遅れてしまう。
ミハウ・クフィアトコフスキとスタン・デウルフが抜け出した。
まだ、差はわずかだがセクターに入ると変わってくるだろう。
Secteur 2
ミハウ・クフィアトコフスキは、石畳のない部分をギリギリで走る。
後方から二人が追いついてくる。
- ミハウ・クフィアトコフスキ(INEOS Grenadiers)
- スタン・デウルフ(AG2R Citroën Team)
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クレマン・デイヴィー(Groupama – FDJ)
- クイントン・ヘルマンス( Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux)
ルーク・ロウのグループは後続に飲み込まれる。
逃げ切りに失敗したミハウ・クフィアトコフスキ。どこかで再度アタックはあるのか?
集団からWIRTGEN Tom (Bingoal Pauwels Sauces WB)がアタック!
だが、集団に戻ってしまう。
Secteur 1
逃げるならばここで決めないといけない。
ミハウ・クフィアトコフスキがガンガンに引く。
クイントン・ヘルマンスが、このベースアップで切れる。
どこまで逃げれるか?
- ミハウ・クフィアトコフスキ(INEOS Grenadiers)
- スタン・デウルフ(AG2R Citroën Team)
-
クレマン・デイヴィー(Groupama – FDJ)
舗装路の19秒差は厳しい。残り9kmなので逃げ切りは難しい。
残り7km。袖には元世界チャンピオンの印が。
追走をバラバラに行うのでペースが安定しない。
ラスト3.5kmで9秒。もう、後ろに集団が見えている。
イネオスは二人で先頭交代の邪魔をする。オウェイン・ドゥールが一度バイクに向かって離れろと言ったので、ヘリコプターからの映像となっている。
残り1.6km。9秒だが、もう追いつかれそうだ。集団はAlpecin-Fenixのジャンニ・フェルメルシュが引いている。
少しずつ集団がの姿が大きくなってくる。
ここで、ミハウ・クフィアトコフスキが最後のスパートを見せる!
残り500mを切っている。
ミハウ・クフィアトコフスキと、スタン・デウルフが最後まで粘る。
あ~、だがミハウ・クフィアトコフスキは捕まってしまう。惜しかった。残り250mだ。
BORA-hansgroheの、リュディガー・せーリッヒのアシストを受けたヨルディ・メイウスがスプリントを開始!
イネオスのベン・スウィフトも右から出てくる。左からはジャスパー・フィリップセンだ。
最後に伸びたのは、ジャスパー・フィリップセンだ~!
なんと、ジャスパー・フィリップセンはハットトリック達成だ。フランダース選手権、エッシュボルン・フランクフルトに続いての勝利。
ゴール後のインタビューで
それはとてもクールな勝利だった。大変なコースだった。大勢のリーダーグループがいなくなったので、もうスプリントを期待していなかった。
チームメイトがあまり残っていなかったので、配置が難しかった。結局、私はそのギャップが勝利のために全力疾走できることに気づいた。
チームは、ここで2回連続で優勝した。とてもいいですね。ファンデルプールは確かにレースを難しくすることができたでしょう。
あと3レース残っている。できるだけコンデションを整えたいと思っている。
5日間の間に3回も連続して勝利してしまうなんて。もう神がかっていると言っても良いかも。今シーズン8勝目。チームの勝利は31勝目となった。
リザルト
Rnk | Rider | Team | UCI | Time |
---|---|---|---|---|
1 |
PHILIPSEN Jasper
|
Alpecin-Fenix | 200 | 4:40:44 |
2 |
MEEUS Jordi
|
BORA – hansgrohe | 150 | ,, |
3 |
SWIFT Ben
|
INEOS Grenadiers | 125 | ,, |
4 |
HOFSTETTER Hugo
|
Israel Start-Up Nation | 100 | ,, |
5 |
VAN ASBROECK Tom
|
Israel Start-Up Nation | 85 | ,, |
6 |
DÉMARE Arnaud
|
Groupama – FDJ | 70 | ,, |
7 |
VAN ROOY Kenneth
|
Sport Vlaanderen – Baloise | 60 | ,, |
8 |
PLANCKAERT Baptiste
|
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux | 50 | ,, |
9 |
ALLEGAERT Piet
|
Cofidis, Solutions Crédits | 40 | ,, |
10 |
DEBUSSCHERE Jens
|
B&B Hotels p/b KTM | 35 | ,, |
コメント
BORAのマシュー・ウォールスはDNFしちゃってるので、ヨルディ・メーウスをリードアウトしたのはリュディーガー・ゼーリッヒじゃないですかね。
er4bさん、本当ですね!
リザルトが変わってますね。リザルトと文章を更新させて貰いました。
また、教えて下さい<(_ _)>