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ツール・ド・スイス第3ステージ 激しいゴール前の登りスプリントを制したのは?

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Photo credit: weishaupt cycles on Visualhunt
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第2ステージでは、ジュリアン・アラフィリップの登りの攻撃に耐えたマチュー・ファンデルプールが最後は逃げ切った。

残り1.8kmで追いついてきたマキシミリアン・シャフマンは追いつくだけで精一杯で、スプリントでは全くマチューにはかなわず。

ステージ8位に終わったジュリアン・アラフィリップだが、総合で2位に躍進。残る山岳ステージに向けて、良い位置につけている。

当初のゴール順位発表ではシュテファン・キュングと同タイムだったが、後に修正されている。

スプリンターは、この第3ステージを狙っているけど、最後がスプリントになるとは思えないコース設定だ。

 

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第3ステージ ラーフェン~プフナウ 185km

第3ステージ photo tourdesuisse

 

チューリッヒ湖のラーフェンからスタート。スタートしていきなり登り始めるが、登った丘には山岳ポイントはない。

スプリンターが狙えるステージだが獲得標高は2,500m。最初の丘も6kmで5.6%の勾配を上がらないといけない。

今日の山岳ポイントは2箇所

  1. 3級山岳 Bottenwilerstrasse 2.5km・7.0%
  2. 3級山岳    Ohmstalerstrasse  3.4km・5.9%

いずれも短いが勾配はキツイ。だが、決定的な登りにはならない。最後の3級山岳頂上からゴールまでは25kmあるので、逃げが捕まればスプリントとなる。

ゴールも少し登り勾配。登れるスプリンターでないと勝てないコースだ。

 

逃げは3人

Tix-cyclingストリーミング スクリーンショット以下同様

第3ステージでの3賞。

  • 総合リーダー シュテファン・キュング (Groupama-FDJ)
  • 山岳賞  トム・ボーリ(Cofidis, Solutions Crédits)
  • 新人賞 ニールソン・ポーレス(EF Education-Nippo)

ツール・ド・スイスではポイント賞ジャージというのはないのかな。

 

スタートからすぐに3人が逃げだした。

昨日最後まで逃げて敢闘賞を獲得したイムホフ・クラウディオも逃げに乗っている。

 

先行する3人に、地元スイスのマティアス・フランクが合流。

マティアス・フランクは34歳だが、6月20日で引退を表明している。このツール・ド・スイスが最後のレースとなる。

それにしても、左腕の包帯が痛々しい。

  1. レミ・ロシャス (Cofidis, Solutions Crédits)
  2. ベン・キング(Rally Cycling)
  3. イムホフ・クラウディオ (Switzerland)
  4. マティアス・フランク(AG2R Citroën Team)

 

リーダージャージのシュテファン・キュングは笑顔だ。

 

3級山岳 Bottenwilerstrasse 2.5km・7.0%

最初の3級山岳は

  1. ベン・キング(Rally Cycling) 3ポイント
  2. イムホフ・クラウディオ (Switzerland) 2ボイント
  3. レミ・ロシャス (Cofidis, Solutions Crédits) 1ボイント

 

1回目のスプリントポイント通過順位は

  1. イムホフ・クラウディオ (Switzerland)
  2. マティアス・フランク(AG2R Citroën Team)
  3. レミ・ロシャス (Cofidis, Solutions Crédits)

 

集団先頭はAlpecin-Fenixのフローリス・デティエとオット・フェルハードが引いている。人数が多いので減らさないといけないが、このコースでは難しい。

 

残り42kmでクラッシュ発生。

  • GOOSSENS Kobe (Lotto Soudal)
  • VAN HOOYDONCK Nathan (Team Jumbo-Visma)
  • JACOBS Johan (Movistar Team)

 

残り39.5kmでも落車。密集しているので落車が起こりやすい。草むらに落ちているのはモビスターのゴンサロ・セラノだ。

 

しかし、イムホフ・クラウディオは力強い。30歳で現在は所属チームは記載されていない。2019年ツール・ド・スイスでは山岳賞で5位。

TTにも強く、第1ステージは26位でゴールしている。

 

丘でBORA-hansgroheが先頭に出てくる。もう少し集団を絞りたいところだ。

 

アンドレ・グライペルがパンクだ。後輪を交換して走り出す。スプリントに加われるかな。

 

3級山岳    Ohmstalerstrasse  3.4km・5.9%

先頭は、イムホフ・クラウディオが切れて3人となる。

 

ここで、レミ・ロシャス (Cofidis, Solutions Crédits)がアタック!

 

さらにベン・キングも切れてしまう。2018ブエルタでステージ2勝。NTT ProcyclingからRally Cyclingに移籍している。

 

先頭を走るのはレミ・ロシャス (Cofidis, Solutions Crédits)。

3級山岳はレミ・ロシャスが1位通過。2位はベン・キング。3位はエディ・ダンバー。

 

マチュー・ファンデルプールがアタック!   後ろは、ジュリアン・アラフィリップだ。

 

あっという間に、7人が逃げだす。

 

ジュリアン・アラフィリップがアタック!

 

一旦捕まっても、再度アラフィリップがアタック!

 

下りでジュリアン・アラフィリップが抜け出した。逃げていたレミ・ロシャスをパス。

 

ジュリアン・アラフィリップは単独で下るが集団とのタイム差は開かない。だが、スプリントではマチュー・ファンデルプールにかなわないので逃げて勝つしかない。

 

マチュー・ファンデルプールは、集団の中で静観だ。

 

ジュリアン・アラフィリップは集団に追いつかれてしまう。捕まる前にシューズのダイヤルを締めなおす。

 

ジュリアン・アラフィリップは、イネオスが引く集団に捕まり先頭にしばらく留まる。

 

残り14.9kmでTeam Total Direct Energieのアントニー・テュルジがアタック。

 

二人となるがタイム差はほとんどなく、すぐに捕まる。

 

2回目のスプリントポイント

マティア・カッタネオがスプリントポイント前でアタック!

 

スプリントポイントは、マティア・カッタネオが1位追加。2位はエディ・ダンバー。3位はマイケル・ウッズ。少し前に出るが、すぐに4人は捕まる。

 

モビスターのイバン・ガルシアがアタック! 

 

登れるスプリンターなんだから、スプリントにかけたほうが良いと思うけど。

 

イバン・ガルシアは速い。集団が必死で追うが17秒離れている。

 

あと2.9kmで12秒。いけるのか?

 

2kmを切って11秒。追いつかないのか?

 

ラスト1.3kmで9秒。

 

クイック・ステップのマティア・カッタネオがイバン・ガルシアを捕まえた~。後ろは、ジュリアン・アラフィリップだ。

 

あ~、この並びは~。

 

マティア・カッタネオの後ろから、マチュー・ファンデルプールがスプリントをかける。ジュリアン・アラフィリップもほぼ同時にスプリント開始。

 

登りスプリントで、しかもゴール手前200mからスプリントを開始されると誰も太刀打ちできない!

 

ジュリアン・アラフィリップもクリストフ・ラポルトも全く追いつかない。

 

マチュー・ファンデルプールは、ゴール手前25mから、もうハンドルから手を放している。

 

なんとマチュー・ファンデルプールは、2日連続のステージ勝利!

 

昨日と同じように、レースをハードにしたかったのですが、グループが大きすぎた。

30人から40人のライダーが残っていた。フィニッシュの最初の交差点では、ゴールが自分に合っていると思ったので、スプリントに賭けた。

今日は大変な一日だった。チームの全員が多くの努力をしなければならなかったが、彼らはそれをうまくやり遂げた。

明日は前日と非常に似ているが、簡単にはいかないでしょう。しかし、その第3段階の勝利は確かに可能です。誰かが勝たなきゃいけないから、また私か……。

 

厳しいほど、真価を発揮する男だ。これでマチュー・ファンデルプールは、総合でもトップに立つ。明日は、ハットトリックに挑戦となるが、果たして達成できるのか?

 

こちらはハイライト動画

 

リザルト

第3ステージ リザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1  VAN DER POEL Mathieu Alpecin-Fenix 60 50 4:24:26
2  LAPORTE Christophe Cofidis, Solutions Crédits 25 30 ,,
3  ALAPHILIPPE Julian Deceuninck – Quick Step 10 18 ,,
4  MATTHEWS Michael Team BikeExchange   13 ,,
5  SCHACHMANN Maximilian BORA – hansgrohe   10 ,,
6  KAMP Alexander Trek – Segafredo   7 ,,
7  BENOOT Tiesj Team DSM   4 ,,
8  FRAILE Omar Astana – Premier Tech   3 ,,
9  TURGIS Anthony Team Total Direct Energie   2 ,,
10  WOODS Michael Israel Start-Up Nation   1 ,,

総合

Rnk Prev ▼▲ Rider Team UCI Time
1 4 ▲3  VAN DER POEL Mathieu Alpecin-Fenix 10 8:49:14
2 2  ALAPHILIPPE Julian Deceuninck – Quick Step   0:01
3 1 ▼2  KÜNG Stefan Groupama – FDJ   0:04
4 3 ▼1  SCHACHMANN Maximilian BORA – hansgrohe   0:06
5 6 ▲1  CATTANEO Mattia Deceuninck – Quick Step   0:13
6 5 ▼1  GARCÍA CORTINA Iván Movistar Team   0:16
7 7  CARAPAZ Richard INEOS Grenadiers   0:17
8 8  POWLESS Neilson EF Education – Nippo   0:29
9 10 ▲1  KRON Andreas Lotto Soudal   0:37
10 12 ▲2  URÁN Rigoberto EF Education – Nippo   0:39

マチュー・ファンデルプールは、総合トップ。

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 2 ▲1  VAN DER POEL Mathieu Alpecin-Fenix 24
2 1 ▼1  KÜNG Stefan Groupama – FDJ 12
3 3  IMHOF Claudio Switzerland 12
4 6 ▲2  CATTANEO Mattia Deceuninck – Quick Step 10
5 4 ▼1  SCHACHMANN Maximilian BORA – hansgrohe 10
6 10 ▲4  ALAPHILIPPE Julian Deceuninck – Quick Step 8
7    LAPORTE Christophe Cofidis, Solutions Crédits 8
8 5 ▼3  BISSEGGER Stefan EF Education – Nippo 8
9 11 ▲2  MATTHEWS Michael Team BikeExchange 6
10 7 ▼3  POELS Wout Bahrain – Victorious 6

マチュー・ファンデルプールは、ポイント賞でもトップに。

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Points
1 2 ▲1  ZUKOWSKY Nickolas Rally Cycling 10
2 1 ▼1  BOHLI Tom Cofidis, Solutions Crédits 10
3 3  SCHACHMANN Maximilian BORA – hansgrohe 6
4 4  DAL-CIN Matteo Rally Cycling 6
5 6 ▲1  IMHOF Claudio Switzerland 6
6    KING Ben Rally Cycling 5
7    ROCHAS Rémy Cofidis, Solutions Crédits 4
8 5 ▼3  ALAPHILIPPE Julian Deceuninck – Quick Step 4
9 7 ▼2  WOODS Michael Israel Start-Up Nation 3
10 8 ▼2  VAN DER POEL Mathieu Alpecin-Fenix 2

ヤングライダー賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 1  POWLESS Neilson EF Education – Nippo 8:49:43
2 3 ▲1  KRON Andreas Lotto Soudal 0:08
3 4 ▲1  HIRSCHI Marc UAE-Team Emirates 0:23
4 5 ▲1  DUNBAR Eddie INEOS Grenadiers 0:27
5 6 ▲1  HAMILTON Lucas Team BikeExchange 0:30
6 7 ▲1  TULETT Ben Alpecin-Fenix 0:38
7 8 ▲1  WILLIAMS Stephen Bahrain – Victorious 0:43
8 10 ▲2  SIVAKOV Pavel INEOS Grenadiers 1:07
9 12 ▲3  LEKNESSUND Andreas Team DSM 1:12
10 9 ▼1  VANSEVENANT Mauri Deceuninck – Quick Step 1:15

 

 

 

 

 

 

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