エガン・ベルナルは強力なメンバーと共にジロ・デ・イタリアに初出場する。
だが、本人自身のコメントでジロ・デ・イタリアで総合を狙うのは「すべては背中の反応に依存する」とコメントしている。
やはり、完全には治ってないというか、万全の状態ではないということなのだろうか?
昨年のようになるか?
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昨年のジロはイネオス・グレナディアーズにとっておとぎ話のようになった。
ゲラント・トーマスのリタイヤからチームは崩壊かと思われる。だが、フィリッポ・ガンナは、タイムトライヤル全てに勝ち、逃げてステージ勝利も収め1人で4勝もしてしまう。
更に、ジョナタン・ナルバエスがステージ優勝。
そして、チームメイトのテイオ・ゲイガンハートはステージ2勝に、最終ステージの個人タイムトライヤルで逆転総合優勝を果たした。
チームで7勝を上げたのだから凄いことだ。ここからチームの戦略も変わった。リードを守ってロボットのように走るのではなく、攻撃して勝つというスタイルに変貌しつつある。
今年のジロでも同じように戦えるだろうか。
約束は出来ない
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だが、ジロのエースとなるエガン・ベルナルには疑問符がつきまとう。脚の長さの不一致と脊椎の慢性脊柱側弯症のために、手術もできずトレーニングのみによって鍛えている。
根本的に完治出来るものかも良くわからない。いつ爆発するかわからないのだ。
これについてエガン・ベルナルは
私の(後ろの)状況は改善していると思う。ティレーノ〜アドリアティコ の後、コロンビアの高度でうまくトレーニングが出来た。ここ数日、集中的に取り組んだ。
少し背中に違和感を感じたが、最近は状況が改善し、トレーニングの負荷が少なくなるにつれて良くなっている。
すべてが大丈夫であり、それがジロに耐えられることを願っている。
やはり、負荷が高くなると背中に不安を感じるようだ。だが、レースはトレーニングとは違う。
トレーニングで再現できないような、負荷がかかることが勝負所ではあるだろう。レースは、最強のライダーが最高のコンデションの時に勝てるもの。
また、昨年のツールのように途中リタイヤとならなければ良いのだけど。
すべては背中がどのように反応するかに依存する。すべてがうまくいくなら、ミラノでマリアローザを勝ち取るための戦いに焦点を当てる。
2か月間レースをしていないので、毎日状態を確認する。間違った約束をするのは無意味だ。
ベルナル本人でさえ、神頼みの様相だ。
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ベルナルは2016年コロンビアからイタリアに渡り、Androni Giocattoli-Sidermecに所属。アルプスの麓にあるクルニエに2年間住み、イタリアには馴染みがある。
2019年に鎖骨骨折していなければ、ツールに出ることなくジロをそのまま走っていたはずだ。
今回の第1ステージのスタート地点はイタリアに住んでいた場所から車で1時間くらいのところ。是非、知り合いの前で走りたいところだろう。
ジロには出場するが、最後までマリアローザ争いが出来るのかは誰にもわからない。本人でさえ、神頼みなのだから、突然遅れることもあるだろう。
その時の為にパヴェル・シヴァコフの走りも重要となる。強い攻撃的なベルナルが帰ってくるのかは、彼の背中の痛みにかかっている。
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