エガン・ベルナルは、3月のティレーノ〜アドリアティコ 以来レースをしておらず、一時はケガの再発のためにジロへの出場はないのではないかと噂されていた。
それはツアー・オブ・アルプスも欠場したからだ。
だが、イネオスはジロ・デ・イタリアの出場メンバーを正式に発表。エガン・ベルナルはパヴェル・シヴァコフと共にチームを率いることが決定した。
攻撃的なベルナルが帰ってこなければジロ初制覇はないかもしれない。
イネオスのメンバー
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イネオス・グレナディアーズは7か月前に、ジロ・デ・イタリアをテイオ・ゲイガンハートで制している。
今年は、昨年のジロで活躍したローハン・デニスとテイオ・ゲイガンハート、リタイヤしたゲラント・トーマスはツール・ド・フランスに出場予定だ。
エガン・ベルナルとパヴェル・シヴァコフが共同エースを務めるが、第1エースは当然ベルナルとなる。
ただ、ジロの初日と最終日は個人タイムトライヤルが待っている。特に、最終21ステージは29.6kmの距離があり、数秒のリードでは勝つことが出来ない。
エガン・ベルナルもTTを改善しているが、今年のTTを見てみると
- エトワール・ド・ベセージュ 35位 1分9秒遅れ 10.74km
- ティレーノ〜アドリアティコ 53位 55秒遅れ 10.1km
10kmの距離で約1分トップタイムから遅れている。単純に計算すると29.6kmでは3分近く遅れてしまうことも考えれる。
総合でTTが得意な選手は
- ジョアン・アルメイダ(Deceuninck – Quick Step)
- レムコ・エヴェネプール(Deceuninck – Quick Step)
- アレクサンドル・ウラソフ(Astana – Premier Tech)
そこそこ強いのは、エマヌエル・ブッフマン(BORA – hansgrohe)、そしてマルク・ソレル(Movistar Team)もツール・ド・ロマンディで良いタイムを出している。
サイモン・イェーツ(Team BikeExchange)も20位以内で帰ってくるだろう。
やはり、イネオスのライバルとなるのは今回クイックステップの二人ではないかな。ベルナルは、山岳で相当のリードをしていないとジロ制覇は難しいのではないかと思う。
ジョアン・アルメイダとレムコ・エヴェネプールは間違いなく個人TTではトップ10に入ってくる。
場合によっては、現在フィリッポ・ガンナが調子を落としているので、レミ・カヴァニャと共に上位独占だってあるかもしれない。
まずは、初日の8.6kmのタイムトライヤルでエガン・ベルナルとパヴェル・シヴァコフは大きく遅れないことだ。今年のジロはTTが鍵を握りそうだ。
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