レムコ・エヴェネブール(Deceuninck – Quick Step)は、昨年のイル・ロンバルディアの墜落による骨盤骨折の痛みが取れず、自転車に乗れない状態が続いていた。
ようやく、自転車にも乗れるようになったが、ジロ・デ・イタリアには出場するが、その前の調整レースは一切出ない。
ジロ・デ・イタリアでは総合を狙わず、まずは身体の状態を正常に戻すことから始めるようだ。
ジロは3週間のトレーニング
この投稿をInstagramで見る
レムコは、5月8日にトリノでジロが始まる3か月前の2月9日に、ようやく自転車に戻った。
3ヶ月は短い。野心もなく、期待もせずにジロをスタートを切ることをすでに知っている。ジロは夏の準備となるだろう。
レース後半の大きな目標に備えるための3週間のトレーニングキャンプだ。時々ステージを狙うけど、総合は目指していない。私たちはこの考えでジロに行かない。
レムコは、ジロの前にも、レースすることはない。
調整なしで3週間のジロにのぞむことになる。時間がなく、レースが出来る状態まで仕上がっていないということだ。
それはリスクであり、良いことも悪いこともあるが、それが今の選択だ。今は自分の状態を軌道に戻すことに集中しており、3か月は長くない。
たとえばアルデンヌでは、2週間前に特定のレースペースを確保するために、いくつかのレースが迅速に行われた。今は違う。
この状態をシャープにするために選択されている。それが良い選択であったかどうかは後で確認することになる。
Deceuninck – Quick Stepのジロのロングリストには9名がエントリーされている。
多分、エースはジョアン・アルメイダになるだろう。レムコは、ステージ優勝も狙うが、山岳ではファウスト・マスナダと共にアシストに回ることになる。
勝気なので、ついつい自分が勝つために走ろうとする気持ちも出るだろう。だが、そこは抑えなくてはいけない。
ブエルタでチャンスを得る
この投稿をInstagramで見る
レムコは、ジロの前に2回の高度キャンプを行う。最初は来週テイデ山で始まり、2回目の場所は未定だが4月に続く。
自分の基本的な状態は確かにまだ限界がある。他の人のように5〜6時間のトレーニングを行うつもりでテイデに行くことはない。コーチの言うことを聞いて、1日4時間、場合によっては3時間になるかもしれない。
このトレーニングは私が再発するずっと前にすでに計画されていたので、行けることだけでも満足しなければいけないだろう。
でも、みんなと一緒に行くし、それは長い間離れていた後には良いことだ。
トレーニングのリズムに乗って、一緒にトレーニングし、一緒に食事をし、走ること以外のことは何も考えずに、こんな合宿でトレーニングをするのはいいことだと思う。
高所では、基本的な状態を簡単に改善することが出来る。少なくとも、4月のもう一回の高度レトレーニングの準備となる。
ジロまでの時間が短いので、レムコはステージの偵察もしない。また、レムコはジロの後にはオリンピックに向けての準備のため、いかなるレースにも参加しない。
全く同じ話で、うまくいくかどうかはわからない。一方で、過去にはレースでの高地トレーニングの直後に元気になることを経験してきた。それに、ジロですでに足に力が入っているだろう。
最後に、レムコはブエルタのスタートリストにすでに名前が上がってことについて
そのチャンスは存在する。でも、まだ決定はされていない。
まだまだ先の話なので、後々の心配です。100%の状態に戻して、峠を楽に登れるようになることが大切だ。あとは大きな決断をするだけです。
と笑いながら話す。
ジロはあくまで3週間のトレーニングとなり、オリンピックとブエルタが今年の目標となりそうだ。
コメント