UAEツアーの開幕は、ファンステージとなり23人の大きなグループが逃げ切ることに。
Bora – hansgroheも風の影響を過小評価していた。逆風だったし逃げ切れるはずはないと思っていたチームが多かったようだ。
ここでリーダーとなったのは、このUAEツアーでは目標がないと言っていたマチュー・ファンデルプール。
シクロ世界選手権が終わってオフを取り、チームと練習を始めたのは1週間前から。これでスタートから全開で走って、逃げでも先頭交代を回してゴールも取ってしまうのだから凄すぎる。
今日は、個人タイムトライヤルだが総合タイムで関係あるのは、逃げた23人だけだ。誰がリーダージャージとなるだろうか?
と、思っていたら第2ステージが始まっている最中にAlpecin-Fenixがレースを去ることが伝えられる。リーダージャージのままマチュー・ファンデルプールがいなくなるなんて。
Stage 2 (ITT)»Al Hudayriat Island›Al Hudayriat Island(13k)
昨年の第2ステージは、ハッタダムの登りスプリントだったけど、今年はこの厳しい登りゴールはない。カレブ・ユアンの登りスプリントが見たかったけどなあ~。
その代わりに行われるのが個人タイムトライヤル。アルフダイリヤット島で行われるが、道路幅は広く、周りは砂漠。
平地だし、問題となるのは風だけだろう。ステージ優勝はフィリッポ・ガンナで間違いないはず。問題は第1ステージで逃げた中で誰が総合トップになるかだ。
マチュー・ファンデルプールがいなくなったので、リーダーはTeam Jumbo-Vismaのダヴィド・デッケルとなっている。
4位のタデイ・ポガチャルまで4秒。3位のジョアン・アルメイダまでは3秒。間違いなく、総合順位はシャッフルされる。
トーマス・デヘント
トーマス・デヘントは早めに出走。TTは得意なので良いタイムが出るのではないかな。特に、昨日は全く足を使わないうちに終わってしまったのだから。
UAEツアーでは、カレブ・ユアンのために平地で牽引する役目となるだろう。
ミッケル・ビョーグ
2017年から3年連続の世界選手権U23のチャンピオン。UAE-Team Emiratesの平地要員として重宝されている。
14分17秒でここまでのトップタイムをたたき出した。AV54.6km/h。凄いスビードだ。
アワーレコードの挑戦を今年はしないのかな?
アントニオ・ティベッリ
La terrible chute à l’arrivée d’Antonio Tiberi de la @TrekSegafredo #uaetour #uaetour21 #uaetour2021 pic.twitter.com/nUpwZeJr8m
— Les Rois du Peloton (@LRoisDuPeloton) February 22, 2021
TREKの若手のゴール10m前の落車。何故、こんなこけかたをしたのか良くわからない。すぐに立ち上がったので問題はないようだけど。
クラッシュの原因はわからない。
クリス・フルーム
Chris Froome back for the Individual Time Trial @chrisfroome #uaetour pic.twitter.com/QWzu0IkOxT
— UAE Tour Official (@uae_tour) February 22, 2021
フルームのタイムはトップから1分36秒遅れの85位。チームのスプリンター、アンドレ・グライペルと2秒しか違わない。同じくチームのスプリンター、リック・ツァベルよりも19秒も遅い。
av50.215km/hで普通の人のタイムだ。
シュテファン・ビッセガー
ミッケル・ビョーグの記録を破ったのは、EF Education – Nippoの22歳。昨年の8月からチームに加入している。2019年U23世界選手権2位。TTは得意で、2020年BinckBank Tourでも3位に入っている。
彼の記録は、ガンナが出てくるまでトップだった。
ワウト・プールス
Bahrain – Victoriousのリーダーとして乗り込んできたが、総合ではもう出番がない。こうなると、2つの山頂フニッシュで見せ場を作らないと。
せったくイネオスから移籍してリーダーとなっているのだから、そろそろ大きな勝利が欲しいところだ。
アレックス・ダウセット
ジロ・デ・イタリアで逃げきり勝利し、無事にIsrael Start-Up Nationと契約延長できたアレックス・ダウセット。
アレックス・ダウセットもアワーレコード挑戦を断念している。年齢的にも、そろそろ挑戦しておかないと。
サム・ベネット
昨日はチームに置いていかれてしまったサム・ベネット。集団で戻ってきたので、足は余っているはず。ただ、あまりTTは得意ではない。
サム・ベネットの目標は第4ステージのフラットステージ。アルメイダとカッタネオが総合上位にいるので、チームは全力で逃げをつぶしてくれるはず。
ヴィチェンツァ・ニバリ
ニバリも、昨日乗り遅れた選手の一人。ベテランなので、徐々にコンデションをあげていくタイプ。このUAEでは山岳ステージで姿が見られるかな。
このステージは36位で終えている。後ろからガンナに追いかけられていたけど。ギリギリで逃げ切った!
ヨス・ファンエムデン
フィリッポ・ガンナ
ガンナ登場。間違いなくトップを取るだろう。注目はどれくらいのタイムで走るかだ。
ガンナは、ただ一人13分台で走る快走をみせる。さすがはトップガンナだ。これでタイムトライヤル8連勝を記録した。
タデイ・ポガチャル
現在4位のタデイ・ポガチャル登場。今日、このTTで総合トップに立てるのか注目される。
かなり、顔を腕に近づけて走っている。
直線では、下を向いて走っている時のほうが長いほど。少しでも空気抵抗を抑えるために低い姿勢を保っている。中間タイムも3位と速い!
ポガチャルは54.4km/hで駆け抜けた。全体で4位でゴールしており、これで総合首位だ。あとは、ファンステージで遅れないことと、山岳でアルメイダとの戦いとなる。
ジョアン・アルメイダ
アルメイダもTTは得意だ。今回はタデイ・ポガチャルとのタイム差が気になるところ。アルメイダはガンナから30秒遅れの6位。
タデイ・ポガチャルには6秒のタイム差をつけられた。だが、これで総合2位にあがる。
ダヴィド・デッケル
マチュー・ファンデルプールの所属するAlpecin-Fenixが、コロナのために撤退したことにより、リーダージャージとなった、デッケル。
本来は、スプリンターなのでTTでタイムを稼ぐことは出来ない。
1分14秒遅れの58位となったが、それでも総合8位に収まっている。上出来ではないかな。
この、結果で最終的にタデイ・ポガチャルが総合トップにたつことに。2位は予想どおりジョアン・アルメイダが入ってきた。この若い二人のタイムがかなり良いので、明日の山のステージでどうなるかだろう。
昨年総合優勝のアダム・イェーツは総合5位の39秒差だ。これを逆転するのは少し難しいタイムではないかな。昨年のような凄いタイムで上がらないと無理だろう。
リザルト
第2ステージリザルト
Rnk | Rider | Team | Time | Avg |
---|---|---|---|---|
1 | GANNA Filippo | INEOS Grenadiers | 0:13:56 | 55.981 |
2 | BISSEGGER Stefan | EF Education – Nippo | 0:14 | 55.059 |
3 | BJERG Mikkel | UAE-Team Emirates | 0:21 | 54.609 |
4 | POGAČAR Tadej | UAE-Team Emirates | 0:24 | 54.419 |
5 | SÁNCHEZ Luis León | Astana – Premier Tech | 0:30 | 54.042 |
6 | ALMEIDA João | Deceuninck – Quick Step | ,, | 54.042 |
7 | WALSCHEID Max | Team Qhubeka ASSOS | 0:32 | 53.917 |
8 | DE BOD Stefan | Astana – Premier Tech | 0:33 | 53.855 |
9 | MARTÍNEZ Daniel Felipe | INEOS Grenadiers | 0:36 | 53.670 |
10 | BRÄNDLE Matthias | Israel Start-Up Nation | 0:38 | 53.547 |
総合
Rnk | Prev | ▼▲ | Rider | Team | Time |
---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | ▲4 | POGAČAR Tadej | UAE-Team Emirates | 4:00:05 |
2 | 4 | ▲2 | ALMEIDA João | Deceuninck – Quick Step | 0:05 |
3 | 19 | ▲16 | CATTANEO Mattia | Deceuninck – Quick Step | 0:18 |
4 | 10 | ▲6 | HARPER Chris | Team Jumbo-Visma | 0:33 |
5 | 13 | ▲8 | YATES Adam | INEOS Grenadiers | 0:39 |
6 | 17 | ▲11 | POWLESS Neilson | EF Education – Nippo | 0:41 |
7 | 8 | ▲1 | ROUX Anthony | Groupama – FDJ | 0:45 |
8 | 2 | ▼6 | DEKKER David | Team Jumbo-Visma | 0:46 |
9 | 3 | ▼6 | MØRKØV Michael | Deceuninck – Quick Step | 0:47 |
10 | 15 | ▲5 | SKJELMOSE JENSEN Mattias | Trek – Segafredo | 0:48 |
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