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ブエルタ・ア・エスパーニャ第17ステージ ドラマのような激闘。カラパス凄いぜ!

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Image by Steve Buissinne from Pixabay
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ブエルタは最後の決戦の日を迎えた。実に11月7日までロードレースをしているとは誰も今年の初めには思っていなかっただろう。

今年最後のグランツールの優勝者は今夜決まる。

プリモシュ・ログリッチは、昨日の第16ステージでも2位でゴールして6秒のボーナスタイムを貪欲に獲得。

リチャル・カラパスに対して、45秒のリードをしている。間違いなくカラパスはアタックを仕掛けるだろう。だが、ヒュー・カーシーが8秒差なので失敗すると転落することになる。

果たして攻撃するのか、2位の死守に走るのか、どちらだろう?

 

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第17ステージ セケロス〜ラ・コバティーリャ 178.2㎞

第17ステージ  photo Unipublic

 

最後の山岳ステージの舞台は超級峠ラ・コバティーリャ。最後の超級山岳に至るまでも1・3・3・3・2級山岳と連続している。

すでに山岳賞はギヨーム・マルタンが数字の上で獲得済み。ギヨーム・マルタンは、今日はステージ優勝を狙ってくるだろう。

 

超級峠ラ・コバティーリャ photo Unipublic

登坂距離は、11.4km。平均勾配7.1%。最後の決戦の地としていは、いさささか優しいような感じ。

だが、中盤には12%勾配が現れる。カラパスが逆転するためには、ゴール手前3km当りではアタックをかけておかないと45秒の逆転は難しいのではないだろうか?

どこで、カラパス、ヒュー・カーシーがアタックをかけるのか見ものだ。

 

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34人の集団離脱

photo Tiz cycling 捨てリーミングより 以下同様

34人という今までにないほどの集団離脱。

総合順位アップを狙っているのは

  • ダビ・デラクルス(UAE-Team Emirates) 総合10位 9分29秒遅れ
  • ダヴィ・ゴデュ(Groupama – FDJ ) 総合11位 10分51秒遅れ

ギヨーム・マルタンも含まれている。誰がどこまで残るのかも注目しておきたい。

 

メイン集団の並びは、ユンボ・ビズマにEF Pro cycling、イネオスと続いている。残り105.7kmで3分57秒のタイム差。

9分遅れのダビ・デラクルスがいるのでタイム差は抑えておかないといけない。

 

ダビ・デラクルスが5人で抜け出したのだか、すぐに後続に捕まってしまう。まあ、中々決まらないだろう。

 

残り95kmになって、ようやく日が差してきた。雨よりも腫れているほうが絶対にいい。路面も乾いてくれると落車の心配もなくなって選手も走りやすいだろう。

 

先頭集団は2級山岳を越えていく。先頭をずっと引いているのはイヴォ・オリヴェイラ。ダビ・デラクルスとルイ・コスタのために全開だ。

さらに、セルジオ・エナオとUAEは4人が逃げに乗っている。

 

先頭は、ブルーノ・アルミライル(FDJ)がダヴィ・ゴデュのために引く。残り77kmで3分10秒のタイム差。このまま最後の超級山岳まで逃げ切れるだろうか?

 

メイン集団も縦に長く伸びており、相当スピードが上がっていることがわかる。

 

メイン集団はモビスターが先頭を引いている。このままダビ・デラクルスが逃げ切るとアレハンドロ・バルベルデの順位が下がるからなのか。それとも、エンリク・マスのためなのか?

 

先頭集団も登りで人数が16人まで減ってきた。残り31.6kmで1分38秒までタイム差は縮まってきている。

 

マルク・ソレルがメイン集団からはアタックをかけてきた。モビスターの引きはこのアタックのためだった。前の集団にまずは追いつくことが出来るだろうか。

 

マルク・ソレルは凄まじい勢いで先頭集団に向かってブリッジをかけている。これは追いつくだろうけど、最後まで足が持つんだろうか。

 

と、思っていたら、前からチームメイトのイマノル・エルビティ(Imanol Erviti)が下がってきて、マルク・ソレルを全開で引く。

 

マルク・ソレルは先頭集団に追いついた。先頭は16人に。

 

マルク・ソレルが追いついて、すぐに街中の石畳の登り坂にはいる。

 

3人の逃げに

狭い石畳から、ジーノ・マーダー(NTT Pro cycling)がアタック。ヨン・イサギレ(Astana)とマーク・ドノヴァン(Team Sunweb)が食らいつく。

 

3人はすぐに20秒のタイム差を後続につける。メイン集団とは2分50秒のタイム差があり、逃げ切りも視野に入ってきた。

 

後方の第2集団では、ルイ・コスタがダビ・デラクルスの肩を叩いて下がっていく。このままいくとダビ・デラクルスは総合でジャンプアップとなるだろう。

あとはどこまで粘れるかだ。

 

残り9.2kmで後続に42秒のタイム差をつけている。これは、この3人の中からステージ優勝が出る可能性が高くなってきた。

 

先頭はBORA。ビズマは3人。EF PRO cyclingは2人。イネオスも2人。ダン・マーティンは早くから一人だ。

 

先頭はヨン・イサギレがアタックをかける。

 

だが、ジノ・マーターは追いついてくる。あと6.5kmでゴールだ。

 

驚異的な粘りで、マーク・ドノヴァン(Team Sunweb)が追いついてくる。

 

ここで、再度ヨン・イサギレがアタックをかける。これは決まったか?

 

ダヴィ・ゴデュが後方から追い上げてきた。凄い勢いだ。ジノ・マーターも抜いてしまい2位に上がる。

 

総合争いが始まる

総合争いでは、アレクサンドル・ウラソフがアタックをかける。

 

先頭は一気に、ダヴィ・ゴデュがヨン・イサギレを抜いてしまった。単独トップだ。

 

ダヴィ・ゴデュは快調だ。これはステージ優勝間違いない。

 

集団は、セップ・クスが引いていたが、ヒュー・カーシーが、バイクの後ろからアタック。

 

前を行く、アレクサンドル・ウラソフを捕まえてしまう。

 

さあ、役者が揃った。総合上位勢だけの戦いとなる。ダン・マーティンだけ遅れてしまう。

 

カラパス劇場の始まり

エンリク・マスが少し前に出ていた所を後ろからカラパスがアタックをかけて追い抜く!

 

当然、プリモシュ・ログリッチが反応するが、すでに距離がある。

 

カラパスは凄い勢いでログリッチを引き離す。

 

なんと、ここで切れていたセップ・クスが戻ってきて、プリモシュ・ログリッチを引き始めた。凄いスーパーアシストだ。

 

カラパスは、残り638mでログリッチまで27秒のタイム差。どんどん縮まっていく。

 

530mで24秒。一時は20秒くらいまで縮まったと思ったがセップ・クスの引きが大きい。

 

先にゴールしたカラパスはログリッチのゴールを待つ。

 

プリモシュ・ログリッチは最後に猛ダッシュを見せて、なんとかカラパスの猛攻を防いだ。

しかし、もしセップ・クスが戻ってこなかったら、どうなっていたかはわからない。アングリルに続いて、ログリッチはセップ・クスに助けて貰ったと言ってもよいだろう。

 

それにしても、カラパスのラストアタックは素晴らしかった。流石に46秒ものタイム差は埋めきれなかったが、見ていて大興奮のアタックだった。最後までハラハラドキドキさせてくれる走りは最高のものだ。

今年最後の山岳ステージはブエルタ史上に残る熱い戦いだったと言ってよいだろう。

 

こちらはレースハイライト

 

こちらはラスト1kmから

 

 

レースリザルト

第17ステージリザルト

Rnk Rider Team UCI Pnt Time
1 Gaudu David Groupama – FDJ 100 80 4:54:32
2 Mäder Gino NTT Pro Cycling 40 50 0:28
3 Izagirre Ion Astana Pro Team 20 35 1:05
4 de la Cruz David UAE-Team Emirates 12 25 ,,
5 Donovan Mark Team Sunweb 4 18 1:53
6 Storer Michael Team Sunweb   15 ,,
7 Martin Guillaume Cofidis, Solutions Crédits   12 2:23
8 Carapaz Richard INEOS Grenadiers   10 2:35
9 Carthy Hugh EF Pro Cycling   8 2:50
10 Roglič Primož Team Jumbo-Visma   6 2:56
11 Mas Enric Movistar Team   5 3:03
12 Soler Marc Movistar Team   4 3:16
13 Godon Dorian AG2R La Mondiale   3 3:21
14 Vlasov Aleksandr Astana Pro Team   2 3:38
15 Valverde Alejandro Movistar Team   1 3:45

 

総合

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 1 Roglič Primož Team Jumbo-Visma 69:17:59
2 2 Carapaz Richard INEOS Grenadiers 0:24
3 3 Carthy Hugh EF Pro Cycling 0:47
4 4 Martin Dan Israel Start-Up Nation 2:43
5 5 Mas Enric Movistar Team 3:36
6 6 Poels Wout Bahrain – McLaren 7:16
7 10 ▲3 de la Cruz David UAE-Team Emirates 7:35
8 11 ▲3 Gaudu David Groupama – FDJ 7:45
9 7 ▼2 Großschartner Felix BORA – hansgrohe 8:15
10 8 ▼2 Valverde Alejandro Movistar Team 9:34

 

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Pnt
1 1 Roglič Primož Team Jumbo-Visma 204
2 2 Carapaz Richard INEOS Grenadiers 133
3 3 Martin Dan Israel Start-Up Nation 111
4 4 Carthy Hugh EF Pro Cycling 96
5 5 Martin Guillaume Cofidis, Solutions Crédits 87
6 8 ▲2 Soler Marc Movistar Team 73
7 6 ▼1 Woods Michael EF Pro Cycling 72
8 10 ▲2 Mas Enric Movistar Team 71
9 7 ▼2 Großschartner Felix BORA – hansgrohe 71
10 9 ▼1 Philipsen Jasper UAE-Team Emirates 66

 

ヤングライダー賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 1 Mas Enric Movistar Team 69:21:35
2 3 ▲1 Gaudu David Groupama – FDJ 4:09
3 2 ▼1 Vlasov Aleksandr Astana Pro Team 6:00
4 6 ▲2 Mäder Gino NTT Pro Cycling 40:03
5 4 ▼1 Zimmermann Georg CCC Team 41:28
6 5 ▼1 Barta Will CCC Team 45:52
7 7 Goossens Kobe Lotto Soudal 59:21
8 8 Champoussin Clément AG2R La Mondiale 1:17:44
9 9 Power Robert Team Sunweb 1:28:58
10 12 ▲2 Godon Dorian AG2R La Mondiale 1:38:24

 

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Pnt
1 1 Martin Guillaume Cofidis, Solutions Crédits 99
2 2 Wellens Tim Lotto Soudal 34
3 3 Carapaz Richard INEOS Grenadiers 30
4 15 ▲11 Gaudu David Groupama – FDJ 29
5 4 ▼1 Kuss Sepp Team Jumbo-Visma 27
6 5 ▼1 Roglič Primož Team Jumbo-Visma 24
7 6 ▼1 Carthy Hugh EF Pro Cycling 21
8 7 ▼1 Woods Michael EF Pro Cycling 21
9 23 ▲14 Costa Rui UAE-Team Emirates 21
10 8 ▼2 Martin Dan Israel Start-Up Nation 20

 

 

 

 

 

 

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