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ブエルタ・ア・エスパーニャ第8ステージ 登りゴールの熱い戦いを制したライダーは誰だ?

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Photo by Reiseuhu on Unsplash
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第6ステージで、プリモシュ・ログリッチがタイムを失い総合4位に後退。そのため、ユンボ・ヴィズマは第7ステージで逃げにセップ・クスとジョージ・ベネットを送り込んだ。

ジョージ・ベネットは第2集団で逃げ切り、30秒のタイム差を稼ぎ総合10位に順位をあげることに成功。

メイン集団はイネオスが引き続け最後まで残ったアシストはアンドレイ・アマドールだけ。

重要な山岳ステージを前に、イネオスはアシストを消耗し、ヴィズマはベネットの総合順位を上げるという理想的な展開に。

ただ、ヴィズマもトム・デュムランがリタイヤしたので、7名で戦わないといけない。さて、山岳でどうなることか。

 

 

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第8ステージ ログローニョ〜アルト・デ・モンカルビリョ 164㎞

第8ステージ photo Unipublic

毎年数百万リットルのワインを生産するLaRiojaワイン産地をレースは進む。

スタートして、100キロメートル後、2級山岳プエルトデララサ(Puerto de la Rasa)はその日の最初の登りとなる。

2級山岳で登坂距離9.8km、平均勾配5.3%。距離は長いが勾配はそれほどではない。

やはり、勝負は最後の1級山岳アルト・デ・モンカルビリョ、登坂距離8.3km、平均勾配9.2%で争われる。

 

1級山岳アルト・デ・モンカルビリョ

最初の1kmは6%勾配だが、その後徐々に勾配は増していく。残り3kmからは最大勾配15%の劇坂が現れるので、間違いなく総合はシャッフルされるはずだ。

今日の最初のゴールは誰になるだろう。

 

7人の逃げ

photo cycling today ストリーミングより 以下同様

逃げは良いメンバーが揃っている。ルイ・コスタもすでに23分も遅れているので逃げも容認だ。

 

  1. 18. レミ・カヴァニャ(Rémi Cavagna)Deceuninck-Quick-Step
  2. 22. ルイ・コスタ(Rui Costa)UAE Team Emirates
  3. 87. ロバート・スタナード(Robert Stannard)Mitchelton-Scott
  4. 143. スタン・デウルフ(Stan Dewulf)Lotto Soudal
  5. 164. ベンジャミン・ダイボール(Benjamin Dyball)NTT Pro Cycling
  6. 198.  ジュリアン・シモン(Julien Simon)Total Direct Energie
  7. 211.  アルヘル・マドラソ(Ángel Madrazo)Burgos-BH

タイム差は残り90kmで4分45秒。

 

メイン集団はクリス・フルームが引いている。これも復帰のための準備なのかな。

気になるのは先頭にイネオスは3人しかいない。平地要員は3人で良いということか。カラパスは、かなり後ろに位置している。

 

残り80.8kmでタイム差5分まで開いてくる。

 

フルームは、いつものように下を向いた場面が多い。今日はどこまで持つだろうか?

 

残り62km。2級山岳プエルトデララサに向かって登っている。

先頭はクリス・フルームとキャメロン・ワーフが引く。トライアスリート強しだ。タイム差は再び5分まで広がっている。

 

2級山岳プエルトデララサまで、あと9km地点でモビスターが前面に出てくる。

  • 5位 エンリク・マス +1.07
  • 7位 マルク・ソレル  +1:47
  • 9位 アレハンドロ・バルベルデ +2:03

このステージでモビスターがジャンプアップを狙ってくるのは当然だ。

 

頂上まで後2.9km。集団とは3分20秒のタイム差があるので、2級山岳は7人で越えられそうだ。

 

タイム差2分43秒を残して、2級山岳を先頭集団が通過。

 

フルームは仕事が終わって集団最後尾に。

 

残り20.2kmになって、タイム差は33秒となっていきた。逃げていたアンヘル・マドラソはすでに遅れている。

 

後ろに集団が見えている状態でも、最後の2人が逃げ続ける。

 

ラスト7.7kmで捕まった。ここからはモビスターが引くはずだ。

 

ラスト7.0km。モビスターの後ろはイネオスが陣取っている。

 

まずは、アレハンドロ・バルベルデがアタックをかける。だが、すぐに吸収されてしまう。

 

先頭は、ユンボ・ヴィズマのロベルト・ヘーシンクか。

 

今度はラスト5kmを切って、ヒュー・カーシーがマイケル・ウッズに引かれて前に上がってくる。

 

ヒュー・カーシーのアタックにセップ・クスがつく。しばらくヒュー・カーシーの引きが続く。

 

セップ・クスがアタック。ヒュー・カーシーを振り切る!

 

しかし、リチャル・カラパスが自ら引いてセップ・クスを捕まえ前に出る。

 

しばらく後ろについていたプリモシュ・ログリッチが前に。

 

後ろから、ダン・マーティンとヒュー・カーシーが追いついてきた瞬間にアレクサンドル・ウラソフがアタック!

 

これをプリモシュ・ログリッチがアタックをかけて抜き去る。

一度は、カラパスが追いついて抜こうとしたが、ログリッチのカウンターを食らう。ここからのログリッチの伸びは素晴らしかった。

 

カラパスはプリモシュ・ログリッチを追い込めない。

 

プリモシュ・ログリッチは、カラパスに13秒のタイム差をつけてステージ勝利。総合2位に上がるが逆転までには至らなかった。

今週後半の山岳ステージまで、総合順位にかかわる争いはないだろうが、13秒しかタイム差がないのでロックオン状態。

山岳で同タイムでも、第13ステージのTTで逆転可能だ。

 

カラパスは13秒遅れたが、なんとかマイヨロホを守ることに成功。13秒ほどリードしている。山岳ではアシストが全くいないのが気になるところ。イバン・ソーサも切れてしまったし。

カラパスは、全てのアタックに対応している感じでアシストの差が出ているように思われる。残りステージで守り切れるだろうか?

 

ダン・マーティンがステージ3位。ログリッチに順位を抜かれたが総合3位をキープ。

 

こちらはレースハイライト

 

こちらはラスト1kmから

 

しかし、このステージはラスト5kmあたりから、もう一度見てみたいほどの激闘だった。

 

レースリザルト

第8ステージリザルト

Rnk Rider Team Time
1 Roglič Primož Team Jumbo-Visma 4:07:08
2 Carapaz Richard INEOS Grenadiers 0:13
3 Martin Dan Israel Start-Up Nation 0:19
4 Vlasov Aleksandr Astana Pro Team 0:25
5 Carthy Hugh EF Pro Cycling 0:33
6 Poels Wout Bahrain – McLaren 0:35
7 Mas Enric Movistar Team 0:54
8 Kuss Sepp Team Jumbo-Visma ,,
9 Chaves Esteban Mitchelton-Scott 1:33
10 Champoussin Clément AG2R La Mondiale 1:37

 

総合

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 1 Carapaz Richard INEOS Grenadiers 32:31:06
2 4 ▲2 Roglič Primož Team Jumbo-Visma 0:13
3 3 Martin Dan Israel Start-Up Nation 0:28
4 2 ▼2 Carthy Hugh EF Pro Cycling 0:44
5 5 Mas Enric Movistar Team 1:54
6 6 Großschartner Felix BORA – hansgrohe 3:28
7 8 ▲1 Chaves Esteban Mitchelton-Scott ,,
8 9 ▲1 Valverde Alejandro Movistar Team 3:35
9 7 ▼2 Soler Marc Movistar Team 3:40
10 13 ▲3 Poels Wout Bahrain – McLaren 3:47

 

ポイント賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Pnt
1 1 Roglič Primož Team Jumbo-Visma 104
2 2 Carapaz Richard INEOS Grenadiers 81
3 3 Martin Dan Israel Start-Up Nation 73
4 4 Martin Guillaume Cofidis, Solutions Crédits 50
5 5 Woods Michael EF Pro Cycling 45
6 7 ▲1 Carthy Hugh EF Pro Cycling 45
7 8 ▲1 Mas Enric Movistar Team 42
8 6 ▼2 Valverde Alejandro Movistar Team 40
9 12 ▲3 Kuss Sepp Team Jumbo-Visma 35
10 9 ▼1 Großschartner Felix BORA – hansgrohe 33

 

ヤングライダー賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Time
1 1 Mas Enric Movistar Team 32:33:00
2 2 Gaudu David Groupama – FDJ 4:21
3 4 ▲1 Vlasov Aleksandr Astana Pro Team 4:58
4 3 ▼1 Mäder Gino NTT Pro Cycling 9:25
5 5 Goossens Kobe Lotto Soudal 17:02
6 6 Zimmermann Georg CCC Team 20:57
7 8 ▲1 Champoussin Clément AG2R La Mondiale 23:17
8 9 ▲1 Barta Will CCC Team 32:12
9 12 ▲3 Sosa Iván Ramiro INEOS Grenadiers 32:58
10 7 ▼3 Bagioli Andrea Deceuninck – Quick Step 37:25

 

山岳賞

Rnk Prev ▼▲ Rider Team Pnt
1 1 Martin Guillaume Cofidis, Solutions Crédits 27
2 2 Kuss Sepp Team Jumbo-Visma 24
3 4 ▲1 Carapaz Richard INEOS Grenadiers 24
4 5 ▲1 Martin Dan Israel Start-Up Nation 20
5 3 ▼2 Wellens Tim Lotto Soudal 19
6 9 ▲3 Roglič Primož Team Jumbo-Visma 17
7 6 ▼1 Woods Michael EF Pro Cycling 16
8 7 ▼1 Izagirre Ion Astana Pro Team 11
9 8 ▼1 Valverde Alejandro Movistar Team 11
10 34 ▲24 Cavagna Rémi Deceuninck – Quick Step 6

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