2020世界選手権はジュリアン・アラフィリップがチーマ・ガッリステルナの登りから17キロを逃げて勝利した。
だが、この1周前に同じことをツールを制覇したタデイ・ポガチャルがやっていた。ラスト42kmからの逃げ。
これはスロベニアのエースであるプリモシュ・ログリッチを助けるためのアタックだった。
最大26秒まで開く
Pogacar trekt in de aanval. Op zijn eentje. De Belgen laten begaan. pic.twitter.com/m1riLVM6Xk
— Sporza 🚴 (@sporza_koers) September 27, 2020
タデイ・ポガチャルはアタックをかける8km前には、サーキットでバイクチェンジをしている。最後尾から先頭まで上がってきて、きつい登りでアタックをかけた。
誰も追いすがることのできない走りで頂上までに8秒のタイムギャップを開く。すぐに捕まるかと思ったが、タデイ・ポガチャルは驚異的な走りを見せる。
下りではベルギー勢が全開で追って6秒までタイム差を縮めた。タデイ・ポガチャルも一度後ろを振り返り、視界の中に集団の先頭を見ているがあきらめない。
再び、タイム差をあけてサーキットまで戻ってきた。
Is Tadej Pogacar ribbedebie? Hij heeft 26 seconden voorgift bij het ingaan van de laatste ronde pic.twitter.com/ZcIbqojr8u
— Sporza 🚴 (@sporza_koers) September 27, 2020
ラスト1周の時点で後続に26秒の差をつけている。恐るべきパワー。ツール・ド・フランスの疲れを全く感じさせない走りだ。
だが、タデイ・ポガチャルはマッツォラーノ(距離2.8km・平均勾配5.9%・最大勾配13%)の登りで、トム・デュムランに追いつかれてしまう。
そして、危ない二人の逃げは後続集団が見逃してはくれない。実に、タデイ・ポガチャルはラスト42kmから21kmも一人で逃げ続けたことになる。
平地でも攻撃
マッツォラーノから下っても、登りに入るまでの位置取り争いでタデイ・ポガチャルは再度アタックをかける。
数人が先行する形となったが、後ろを見てエースのプリモシュ・ログリッチがいないことでタデイ・ポガチャルは足を止めてしまう。
もし、仮に最初からスロベニアのエースをタデイ・ポガチャルとしていれば、ポガチャルのアタックは最終周回に繰り出されていただろう。
最後のチーマ・ガッリステルナの登りでアタックをかけていれば、追いつく足を持っているライダーは限られていたはずだ。
結果は変わっていたかもしれない。
それにしても、タデイ・ポガチャルの回復力は驚異的。今後は残り3レース。
- 9.30 フレッシュ・ワロンヌ
- 10.4 リエージュ~バストーニュ~リエージュ
- 10.18 ツール・デ・フランドル
フレッシュ・ワロンヌでは世界チャンピオンとなったジュリアン・アラフィリップと対決することになる。UAEチームも良いメンバーなので面白い戦いとなるだろう。
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