すでに所属するライダーに対して自由に移籍先を探して交渉してよいと通達を出しているCCC Team。
あらたに移籍する選手は、シモン・サイノック(Szymon Sajnok)23歳。ポーランド出身のシモン・サイノックは将来性のあるスプリンターだ。
オムニウムの世界チャンピオン
マウンテンバイクとシクロクロスから自転車を始めたシモン・サイノック。
2014年、彼はユースオリンピックでポーランドのジュニアシクロクロスチャンピオンおよびマウンテンバイクプロンズメダリストとなっている。
トラック種目も得意で、アペルドアーン(オランダ)とロサンゼルス(2016-2017)のオムニウムで2回のワールドカップの勝利を収め、2018年に世界チャンピオンに輝ていている。
オムニウムとは
トラックレースの複合競技であり、スクラッチ・テンポレース・エリミネーション・ポイントレースの4種目を行い、その成績をポイントに置き換えて順位を決定する。
シモン・サイノックはシクロクロス、マウンテンバイク、トラック競技となんでも得意で器用なライダーだ。
ロードでも、2018ポーランドU23タイムトライヤルチャンピオンとなっており、独走力もスプリント力もあるライダーとなっている。
2019年にTecm CCCに開発チームから昇格。2019ブエルタに初出場すると最終ステージのマドリードで3位に入る好走を見せている。
2020年は落車から始まる
2020年ツアー・ダウンアンダー第5ステージで落車。手首と椎骨の骨折。このまま前半のシーズンは走れずに終わってしまう。
ロックダウン解除からレース活動を再開したが、ティレーノ・アドリアティコでは同室のルカッシュ・ヴィシニオウスキがコロナ陽性反応となって念ためにリタイヤ。
2020年シーズンはあまり良いことのなかったシモン・サイノック。
今度はチームが消滅という危機に見舞われたが、なんとかコフィディスと2年契約を結ぶことが出来た。
エリア・ヴィヴィアーニのアシストとなれるか
スピードもあり、独走力のあるシモン・サイノックに期待されるのはエーススプリンターであるエリア・ヴィヴィアーニのスプリトントレインの強化だ。
ヴィヴィアーニは移籍してきてから、全くの未勝利。2019年11勝を挙げたスプリンターとは思えない成績。
ツールにも出場していたが、トップ10フニッシュがやっとという感じ。いかにウルフパックのトレインで勝利をつかんでいたかが良くわかる結果となっている。
シモン・サイノックはボーランドではすでに最強のスプリンターとなっており、エリア・ヴィヴィアーニから学ぶものも多いだろう。
是非、新天地で活躍する姿を見せて貰いたい。
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