フランス自転車界が長年待ち望んできた、ツール・ド・フランスを制する新たなスター。その候補として大きな注目を集めているのが、若きフランス人ライダー、ポール・セイシャスだ。
2026年シーズンに目覚ましい活躍を見せたセイシャスについて、ツール・ド・フランスを3度制したグレッグ・レモンが大胆な評価を口にした。
比較対象として名前が挙がったのは、フランス自転車界の伝説的な存在だ。
グレッグ・レモンがポール・セイシャスを「次のイノー」と評価
ベルナール・イノーはツール・ド・フランス5勝、ジロ・デ・イタリア3勝、ブエルタ・ア・エスパーニャ2勝、1980世界選手権王者など数々のタイトルを獲得したロード界の英雄。
32歳と若くして引退しなければ、もっと勝っていたフランスの偉大なレーサーだ。
ベルナール・イノーは、平地でも手を抜かない走りで、スプリント、山岳、タイムトライヤルと全てにおいて強い選手だった。
ツール・ド・フランス史上、山岳ステージ、タイムトライヤル、スプリントを同一年で勝利したのは1974年のエディ・メルクス、1979年のベルナール・イノーと2021年のワウト・ファンアールトの3人のみのはず。違っていたら教えて下さい<m(__)m>
グレッグ・レモンも1986年、1989年、1990年とツール・ド・フランスで3度優勝しているレジェンドだ。
グレッグ・レモンは、フランスの若き才能ポール・セイシャスについて、将来的にツール・ド・フランスを制する可能性を持つ選手だと評価した。
レモンはフランス紙『Ouest-France』のインタビューで、セイシャスと現代のトップ選手を比較。なかでも注目を集めたのが、タデイ・ポガチャルと、フランスの伝説的な王者ベルナール・イノーの名前を挙げたことだ。
レモンは、19歳当時のポガチャルについて触れながら、同じ年齢のセイシャスもそれに匹敵する実力を持っていると指摘。そして、セイシャスを「次のイノー」と表現した。
もちろん、これはレモン自身の評価であり、将来の成功を保証するものではない。
それでも、ツールを3度制した元王者が、若いセイシャスの才能をこれほど高く評価していることは興味深い。
19歳でツール総合4位、ロンバルディアも制覇
セイシャスへの期待が高まっている背景には、2026年シーズンの実績がある。
19歳で初出場したツール・ド・フランスでは総合4位に入り、グランツールの総合争いでも力を示した。しかも、直前の落車で出場さえ危ぶまれていたのに、この成績だ。
さらに、ストラーデ・ビアンケではポガチャルに次ぐ2位に入り、シーズン終盤にはイル・ロンバルディアを制覇。若手有望株という枠を超え、すでにトップレベルの選手として存在感を示している。
レモンがポガチャルと同年代での実力を比較したのも、こうした結果を踏まえてのことだろう。
ただし、若い段階で優れた成績を残すことと、長年にわたってグランツールを支配することは別の話だ。特に安定して成績を残すということが必要になる。
今後、セイシャスがどのように成長し、山岳や個人タイムトライアルを含めた総合力を高めていくのかが重要になる。
セイシャスは本当に次のベルナール・イノーになれるのか
Image generated by Midjourney
グレッグ・レモンは、セイシャスが精神面でもしっかりと成長していけば、ツール・ド・フランスを勝てる才能があると考えている。
もっとも、「次のイノー」という評価は大きな期待の表れであると同時に、非常に重い比較でもある。
イノーはツール5勝を含む輝かしい実績を残した選手であり、セイシャスが同じようなキャリアを築けるかどうかは、まだ誰にも分からない。
それでも、19歳でツール総合4位に入り、モニュメントのイル・ロンバルディアも制したセイシャスが、ロードレース界のレジェンドからこれほど高い評価を受けていることは確かだ。
フランスが待ち望むツール王者となるのか。それとも、ポガチャルら現代のトップ選手と長く競い合う新たなスターとなるのか。
2027 ツール・ド・フランスはTTが71kmと長い。これはTTが得意な選手には朗報だ。世界選手権TTで3位のポール・セイシャスにもチャンスがあるのは間違いない。
ポール・セイシャスのキャリアは、まだ始まったばかりだ。フランス国民の期待に応えられるのかは、あと数年注目してみていく必要がある。







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