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ポール・セイシャスの山岳アシストが大幅強化へ Decathlon CMA CGMが実力者3人を獲得

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Decathlon CMA CGM Teamは10月20日、2027年シーズンに向けてベン・オコナー、パヴェル・シヴァコフ、ローレンス・デプルスの3選手が加入すると発表した。

これは大きな補強だ。今回の補強で注目されるのは、若きエース、ポール・セイシャスを支える山岳アシスト陣の充実だ。

ツール・ド・フランスなどのグランツールで経験を積んだ3人が加わることで、チームは山岳ステージでの戦力と選択肢を大きく広げることになりそうだ。

 

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ベン・オコナー 2028年末までの2年契約

 

ベン・オコナーのこれまでの大きな実績の一つが、Decathlon AG2R La Mondialeに所属していた際に出場した2024 ブエルタ・ア・エスパーニャでの活躍だ。

第6ステージでの逃げから驚異的な独走勝利を飾り、総合リーダージャージであるマイヨ・ロホを獲得した。

この勝利により、ツール・ド・フランス(2021年)、ジロ・デ・イタリア(2020年)、そしてブエルタ・ア・エスパーニャの全グランツールでステージ優勝を果たすという、オーストラリア人選手として史上5人目の「トリプルクラウン」の偉業を達成している。

その後、第19ステージでプリモシュ・ログリッチに総合首位を明け渡したものの、最後まで粘り強い走りを見せ、最終的には総合2位でフィニッシュ。

これはブエルタ・ア・エスパーニャにおけるオーストラリア人選手の最高成績であり、彼自身のグランツールでのキャリアハイとなる素晴らしい結果だ。

 

2024 ジロ・デ・イタリアでも総合4位。

2025年からはJayco AlUlaで走っていたが、2027年から再びDecathlon CMA CGMのジャージを着る。

グランツールで総合上位を狙える実力を持つオコナーは、セイシャスのアシスト役を担うだけでなく、自ら総合成績を狙う選択肢も持つ選手だ。チームにとっては、山岳での支援とレース展開の幅を広げる存在になるだろう。

 

パヴェル・シヴァコフ 2029年末までの3年契約

 

パヴェル・シヴァコフは、2018年から、6年間Team SKYと INEOS Grenadiersに在籍した。

2022年はブエルタ・ア・ブルゴスを総合優勝し、ブエルタに望んだけれど、第11ステージをスタートすることなくリタイヤしている。

この時も第10ステージの個人タイムトライヤルを5位で終えて総合9位にいたのに勿体ない。

UAE Team Emiratesに2024年シーズンに移籍。UAEではタデイ・ポガチャルを支え、ツール・ド・フランスなどの大舞台で山岳アシストとして経験を積んできた。

2024 世界選手権では、タデイ・ポガチャルと一時ランデブー。ロシア国籍だったけれど、フランス国籍を取得。フランス代表の主力選手となっている。

 

セイシャスを中心とするチームにとって、ポガチャルを支えてきたシヴァコフの加入は大きい。厳しい山岳ステージでエースを守り、ライバルチームの攻撃に対応する役割を担う可能性がある。

 

ローレンス・デプルス 2028年末までの2年契約

 

ローレンス・デプルスは、Quick-Step Floorsで3年走り、2019年にJumbo-Vismに移籍。

2019ジロ・デ・イタリアでは、プリモシュ・ログリッチをサポートするために投入されたが、開幕後に体調を崩してしまう。回復する時間がなく、第7ステージで断念せざるを得なかった。

 

しかし、2 ヶ月後の2019ツール ・ ド ・ フランスで驚きの走りを見せる。
ステフェン・クライスヴァイクのアシストとしてエガン・べルナルとTeam INEOSにプレッシャーをかけ続けたのだ。

ちなみに、ジュリアン・アラフィリップが表彰台を降りたステージは、ローレンス・デプルスの強烈な引きによるものだった。

8月には2019 BinckBankツアーで総合優勝し躍進を確認。だが、ローレンス・デプルスは2020シーズン、病気のためにUAEツアーをリタイヤ。9月22日のベルギー選手権ロードもリタイヤしている。

結局、2020年は5レースしか走れていない。股関節の問題があったからだ。それでも2021年からINEOS Grenadiersに移籍。

だが、結局4月からレースを走れない状況に。その後、原因究明には時間がかかったが、最終的には「ウイルス性疲労」が原因だと判明した。

 

ウイルス性疲労とは

慢性疲労免疫不全症候群(CFIDS)とも呼ばれる機能障害で、睡眠によって回復せず、肉体的ないし精神的活動によって蓄積することがある、著しい疲労が特徴です。 CFS患者は、病気にかかる前よりもかなり低い生産性での職務遂行しかできない場合が多くあります。この症状のほかに、虚弱、筋肉痛、記憶ないし精神状態の障害、不眠、24時間以上続く回帰的疲労を始めとする症状が見られることがあります。

引用 ウィルス感染後疲労症候群(慢性疲労症候群)

 

2022年には、シーズン序盤からアシストに復帰。57レースを走る。

そして、2023年驚異的な走りを取り戻した。2023ジロ・デ・イタリアではゲラント・トーマスをアシストしつつ、自らも総合10位でフニッシュするという離れ技をみせる。

だが、2023ブエルタ・ア・エスパーニャでは、第1ステージのチームタイムトライヤルで落車。リタイヤ第1号となってしまった。股関節を骨折してしまった。

 

2024年はクリテリウム・デュ・ドーフィネでカルロス・ロドリゲスをアシストして総合5位。2024 ツール・ド・フランスで再びカルロス・ロドリゲスをアシストして総合15位。

ただ、2025年6月にあったツアー・オブ・スイス第4ステージでリタイヤしてから、レース出場がなかった。コンデション不良とだけしか情報はない。

2026年もあまり成績は芳しくない。Decathlon CMA CGM Teamに移籍となったけれど、スーパーアシストとしての活躍ができるのかはよくわからない。

 

加入した3人全員がセイシャスのアシストに専念するとは限らない。オコナーやシヴァコフ自身が総合成績を狙うステージレースもあるだろう。

それでも、エース候補を複数擁することは、長丁場のグランツールで戦術的な選択肢を増やすことにつながる。

2027年シーズン、Decathlon CMA CGMがセイシャスをどのような布陣でグランツールに送り出すのか。今回の補強によって、山岳での戦い方は大きく変わる可能性がある。

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