Colnagoが新型グラベルバイクColnago G5-Xを発表した。
G3-X、G4-Xに続くColnagoの第3世代グラベルバイクとなるG5-Xは、単なる従来モデルのアップデートではなく、現代のグラベルレースを想定して設計を見直した新しいプラットフォームだ。
最大53mmのタイヤクリアランス、ロングホイールベース、低くなったボトムブラケット、新しいカーボンレイアップ、ダウンチューブ内ストレージなどを採用。
200km級の高速グラベルレースから、バッドランズのようなウルトラディスタンスまで幅広い用途を想定している。
Colnagoの設計チームが目指したのは、空力性能だけを追求したグラベルレーサーではない。快適性、安定性、反応性をバランスさせた「ダートのV5Rs」と呼べる存在だ。
Colnago G5-X
この投稿をInstagramで見る
G5-Xでまず目を引くのが、最大53mmのタイヤクリアランス。
G4-Xの45mmから8mm拡大され、G5-Xでは標準で50mm幅のタイヤを装着。荒れたグラベルでは、幅広いタイヤを低い空気圧で使用することで、グリップやコントロール性、快適性を高められる。
Colnagoは53mmという数字について、単純に最大幅を追求したのではなく、ロードバイク向けのISO規格で6mmのクリアランスを確保した数値だと説明している。
さらに2×ドライブトレインとの互換性も維持するため、極端にタイヤ幅だけを広げる方向には進まなかった。
安定性を重視した新ジオメトリー
この投稿をInstagramで見る
G5-Xでは、フレームジオメトリーも大きく変更された。
ヘッドアングルはサイズによって70~71度前後まで寝かされ、ホイールベースも延長。
ボトムブラケットドロップはサイズに応じて77.5~80mmとなり、重心を低くすることで高速域での安定性を高めている。
一方、フォークのオフセットは52mmに設定。寝かせたヘッドアングルによる安定性を保ちながら、ステアリングが鈍くなりすぎないようバランスを取っている。
Colnagoは、こうした設計によって高速の下りや荒れた路面でもラインを安定して維持しやすく、グラベルでの安心感を高めたとしている。
快適性を高めた新しいカーボン設計
この投稿をInstagramで見る
カーボンレイアップもG4-Xから変更された。
駆動系周辺では剛性を確保しながら、路面から伝わる振動を抑える方向で設計。長時間のグラベルレースでライダーにかかる負担を軽減することを狙っている。
さらに、G4-XのD字型シートポストから、直径27.2mmの丸型シートポストへ変更した。
細身のシートポストによって快適性を高めるだけでなく、グラベル用ドロッパーポストやサスペンションポストなど、さまざまなシートポストを選択できるようになった点も特徴だ。
「ダートのV5Rs」を目指して
ColnagoはG5-Xについて、単純にロードバイクの技術をグラベルへ移植したモデルではないと考えている。
設計段階ではTraka 200、Unbound 200、Badlands、GranGuanche Audaxなど、性格の異なるグラベルイベントを想定。
短距離の高速レースだけでなく、200kmを超える長距離やウルトラディスタンスまで対応できるバランスを追求した。
空力性能についてもチューブ形状やコックピット、フォークの統合によって一定の配慮がなされているものの、Colnagoが最優先したのは絶対的な空力性能ではなく、快適性と安定性だった。
その思想をColnagoは「ダートのV5Rs」と表現する。
ロードのV5Rsが舗装路でのパフォーマンスを追求するバイクだとすれば、G5-Xはその考え方をグラベルの現実に合わせて再構築したモデルと言えるだろう。
2027年モデルとして登場するColnago G5-Xは、53mmというタイヤクリアランスだけでなく、低重心化されたジオメトリー、快適性を意識したカーボン設計、フレーム内ストレージ、豊富なマウント類まで備えた。
グラベルレースの高速化と長距離化が進む中で、Colnagoが導き出した新世代の回答がG5-Xということになりそうだ。



コメント