UAE Team Emirates-XRGは9月5日、タデイ・ポガチャルが2026年シーズンの残りのレースに出場しないことを公式サイトで発表した。
ポガチャルはブエルタ・ア・エスパーニャ第8ステージで落車し、脳震盪に加えてC7頸椎の安定した骨折、左鎖骨の骨折などの負傷を負った。
左鎖骨の手術を受けた後、現在は回復とリハビリに専念している。
チームは復帰時期を設定せず、完全な回復を最優先する方針を決定。これにより、9月の世界選手権など、今季予定されていたレースへの出場はなくなった。
これにより2026年は新たな世界王者が誕生することも決定したことになる。
ポガチャル シーズン終了の与える影響

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タデイ・ポガチャルのシーズン終了は、本人だけの問題ではない。残りの2026年シーズンのレースそのものに、大きな変化をもたらすことになる。
特に大きいのが世界選手権だ。ポガチャルは世界王者の座を争う有力候補の一人だっただけに、その欠場によって、今年は新たな世界王者が誕生することになる。
ポガチャルが出場していれば、レース展開や優勝争いの中心にいた可能性は高い。それだけに、最大の優勝候補の一人がスタートラインに立たないことで、他の有力選手にとっては世界王者を獲得する大きなチャンスが巡ってきたと言える。
そして、シーズン最後のモニュメント、イル・ロンバルディアにも大きな影響を与える。
ポガチャルにとってイル・ロンバルディアは特別なレースであり、これまで圧倒的な強さを見せてきた舞台の一つだ。もし出場していれば、当然ながら優勝候補の筆頭に挙げられていたはずだ。
しかし、今回はそのポガチャルがいない。つまり、2026 イル・ロンバルディアは、ポガチャル以外の選手が勝者として名前を刻むことになる。
世界選手権とイル・ロンバルディア。この二つの重要なタイトルからポガチャルが消えたことで、残りのシーズンはこれまでとは全く違う勢力図になる可能性がある。
ポガチャルの不在は、ライバルたちにとって最大のチャンスだ。
2026年の終盤戦は、「ポガチャルを誰が倒すのか」ではなく、「ポガチャルがいない舞台で誰が新たな主役になるのか」という戦いへと変わった。
2032年末までの契約延長
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UAE Team Emirates-XRGは、タデイ・ポガチャルとの契約を2032年末まで延長した。
1998年9月21日生まれのポガチャルは、2032年には34歳になる。
今回の契約延長は、単に現在のエースを長期間チームに残すというだけではない。今後6年間、ポガチャルを中心としたチーム作りを続けるという、UAE Team Emirates-XRGの明確な意思表示でもある。
これまでのポガチャルの成長と実績を考えれば、気になるのは2032年までに、どこまで記録を伸ばすのかということだ。
もちろん、現在と同じ強さを6年間維持できるという保証はない。
しかし、もしポガチャルが今の状態をある程度キープし続けることができれば、グランツール、モニュメント、クラシック、そしてステージレースでの勝利数など、さまざまな記録をさらに積み重ねていく可能性がある。
1シーズン25勝も抜くと思っていたけれど、タデイ・ポガチャルは22勝で終わることになった。
これまで何度もエディ・メルクスと比較されてきたポガチャル。
総勝利数という最も大きな数字ではメルクスに届かないと思っていたけど、2032年まで毎年20勝以上すると、なんだか278勝にも届きそう。
それに、グランツールの優勝回数やモニュメントでの勝利、主要クラシック、ステージレースでのステージ優勝など、現代のロードレースにおける多くの記録を書き換える存在になるかもしれない。
記録については、別記事で書こう。長くなる。
そして、この長期契約によって興味深くなるのが、アイザック・デルトロの位置づけだ。
ポガチャルが2032年までチームの絶対的なエースとして君臨するのであれば、デルトロがツール・ド・フランスでチームの第一エースとなる時期は、必然的に後ろへずれることになる。
一方で、それはデルトロにとって必ずしもマイナスではない。
ポガチャルがツール・ド・フランスを中心に戦うのであれば、デルトロはジロ・デ・イタリアやブエルタ・ア・エスパーニャを狙い、グランツールの別のタイトルを目指すという役割分担も考えられる。
むしろ、ポガチャルとデルトロという2人の強力な総合系選手を抱えることで、UAE Team Emirates-XRGが一年のグランツールをほぼ独占するような体制を作る可能性すらある。
そして、もう一人注目されるのがポール・セイシャスだ。
デルトロが契約を延長したことで、セイシャスがUAE Team Emirates-XRGへ移籍する可能性については、以前からさまざまな見方が出ていた。もしセイシャスがUAEに加入しないのであれば、彼が別のチームでエースとして成長していくシナリオも十分に考えられる。
ポガチャルが2032年までチームの顔であり続ける一方、デルトロが次のエース候補として成長し、さらにセイシャスが別のチームでトップ選手となる――。
まあ、アイザック・デルトロはポール・セイシャスが来ないことを確認して契約延長したのだろうから、来ないんだろうな。いいことだ。これについても長くなるので別記事で考察したい。
今後数年間は、この世代のライバル関係がロードレース界の勢力図を大きく左右することになりそうだ。
今回の契約延長は、ポガチャルの未来だけでなく、2030年代のロードレース界そのものを占う契約と言えるのかもしれない。

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タデイ・ポガチャルのコメント
このチームは、最初から私にとって第二の故郷のような存在だった。長年にわたり共に成長し、素晴らしい瞬間を分かち合ってきた。ですから、契約を2032年まで延長できることを大変嬉しく思う。
このスポーツにおいて、まだ達成したいことがたくさんある。そして、こここそがそれを実現するのにふさわしい場所だと信じている。チームが私に示してくれた信頼に心から感謝するとともに、これからも共に築き上げていける未来に胸を躍らせている。
もちろん、シーズンをこんな形で終えたくはなかった。今、最も重要なのは、しっかりと回復し、体に必要な時間を与えることだ。
今シーズンは特別な瞬間がたくさんあり、私たちが共に成し遂げたことを誇りに思う。
これからは、健康を取り戻し、自宅からチームメイトをサポートし、来シーズンに向けて万全の状態で復帰できるよう準備することに集中する。










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