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「パワーも心拍も見ない」マシュー・リシテーロがブエルタ総合5位を掴んだデータ至上主義への逆行

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Image credit: chan
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「マージナル・ゲイン」や綿密なペーシング戦略、そしてステム上の数値を睨みつけることが当たり前となった現代ロードレース界。

だが、23歳のアメリカ人クライマー、マシュー・リシテーロ(Decathlon CMA CGM Team)は、あえて流れに逆らうことで成功を収めている。

マシュー・リシテーロはレース中にパワーメーターや心拍計の数値を一切参考にしないという。まるでTeam SKY以前のようなスタイルを貫いている。

 

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レース中の判断に数値は不要

 
 
 
 
 
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マット・スティーブンスのポッドキャストに出演したリシテーロは、自身のスタイルについて次のように語っている。

 

現代のレースでは、パワーメーターや心拍計の数値を見ながら走るのが当たり前ですが、あなたのスタイルは違うようですね。

ええ、レース中は基本的にパワーメーターも心拍計も全く使わない。 意思決定のためにそれらの数値を見ることはないんだ。

レースが終わった後にはチェックするし、トレーニング中は数値を見るけど、レースの最中は見ない。

 

昨年のブエルタ・ア・エスパーニャでヤングライダー賞を獲得し、総合5位に入りましたが、その時も同じスタイルだったのですか?

ブエルタのいくつかのステージでは、そもそもパワーメーターをバイクに付けてすらいなかった。 純粋にバイクを少しでも軽くするためだ。

例えばボラ・デル・ムンド(Bola del Mundo)の激坂を登った後、誰かに「あの登りでどれくらいのパワーを出していた?」と聞かれたんだけど、「さあ、分からないな」と答えましたよ(笑。

 

データを完全に否定しているわけではないのですね?

もちろん。データには興味があるし、トレーニングでは活用している。 ただ、レースにおいては、それらの数字を持つことがそこまで重要だとは思わない。

 

つまり、レースの勝負所では数値よりも「感覚」を重視するということでしょうか。

その通り。Team SKY以前の時代のように、レース中の決断は本能や感覚に委ねるべきだと思っている。

事前に限界を計算して走るのではなく、その場その場で自分の限界を感じ取るんだ。 特にグランツールのような長いレースでは、このアプローチが僕には合っていると感じているんだ。

 

パワーを見ないのはタデイ・ポガチャルもしてましたね。2020ツール・ド・フランスの個人タイムトライヤルとか。

 

ただ、それ以外は大抵落ちたとか忘れたとか。マシュー・リシテーロのようにつけないというのは少数派。

マシュー・リシテーロはDecathlon CMA CGMに移籍したけれど、将来はポール・セイシャスと共にグランドツアーのリーダーとして活躍が期待される。ただ、ポール・セイシャスが台頭してくると、ツールでアシストという線もありそう。

まずは、2026 ブエルタが大きな目標となりそうだ。

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