2025年シーズンで引退となった INEOS Grenadiersのゲラント・トーマス。
普通にチームのスポーツディレクターになるのかと思っていたけれど、レーシング・ディレクターという役職に就任した。
これまで、スティーヴン・カミングス、ロジャー・ハモンドなどが務めていたが、今シーズンは不在だった。
ゲラント・トーマスは INEOS Grenadiersを復権出来るのか。具体的な仕事内容は何なのだろうか。
ゲラント・トーマスの役割
The start of a new chapter 📖
We are proud to announce the appointment of @GeraintThomas86 as Director of Racing 👊https://t.co/HuNR8SgZRl pic.twitter.com/d9T8TliDDm
— INEOS Grenadiers (@INEOSGrenadiers) November 27, 2025
トーマスの新しい役割は、一般的なスポーツディレクターとは一線を画している。
彼は現場でのレース指揮を執るのではなく、より戦略的かつ文化的な側面に焦点を当てる。
まず、彼の最大のミッションの一つは次世代の成長を助けること。彼の豊富な経験と勝利へのメンタリティを、若手ライダーに直接伝える役割を担う。
ゲラント・トーマスは、これまで現役だったため、チーム内の文化や、選手がレースで直面する現実的な課題を深く理解している。
これにより、選手とチーム首脳陣との間のコミュニケーションを円滑にする重要な橋渡し役として機能することが期待される。
これについては、 INEOS Grenadiersを退団しDecathlon AG2R La Mondiale Teamのスポーツディレクターとなったゲラント・トーマスの相棒であるルーク・ロウが語っている。
ようはチームの上層部が現場の状況を知らないのに口を出してくるというようなことも関係している。風通しが悪いのだ。
この投稿をInstagramで見る
ゲラント・トーマスのレーシング・ディレクター就任は、 INEOS Grenadiersが自らの問題点を認め、内部からの変革を選んだことを示している。
現役時代からノーマル・ジョークとして知られる親しみやすさと、勝利を知り尽くした厳しいプロ意識を併せ持つトーマス。若手育成への情熱を武器に、チームのパフォーマンス向上を目指すことになる。
ゲラント・トーマスは、長らく続いたグランツールでの勝利の空白を終わらせ、ライバルチームに対抗できる組織へと変貌を遂げられるか。なお、詳しい仕事内容については、いつものボットキャスト『Watts Occuring』で語られる。
ゲラント・トーマスのコメント
このチームは初日から私の居場所であり、この役職に就くことは自然な次のステップだと感じている。周囲の人々、ライダー仲間やスタッフから多くを学んだ。
そして今、私たちの素晴らしい過去の成功を礎に、未来へと築き上げていきたいと考えている。
次世代の選手を育成し、経験を継承しながらチームを再びグランツール制覇という使命へと導くことに情熱を注いでいく。
INEOS Grenadiersはこれからも目的意識と謙虚さ、卓越性へのこだわりを持ってレースに臨み続ける。その未来を共に築くことに胸を躍らせている。






コメント