元プロライダーのフィリッポ・ボッツアートが開催するライドザドリームライドと呼ばれるレースシリーズの一つ、ベネトクラッシック。Veneto Classic(1.Pro)
将来的にワールドツアーサーキットの一部となることを目指しており、昨年からプロレースに昇格している。
ジャコモ・ニッツォーロが優勝した2020イタリア選手権のコースを部分的にたどる。
欧州で、今シーズン最後のプロレースであり、誰が勝つのか注目される。
過去の優勝者
- 2024 マグナス・コルトニールセン
- 2023 ダヴィデ・フォルモロ
- 2022 マルク・ヒルシ
- 2021 サムエーレ・バティステッラ
ソアーヴェ~ノデルグラッパ 197km

コースプロフィール photo venetoclassic
最初に、ラ・ロジーナの登り(2.6km・6.3%)を伴うローカルサーキットを2周する。
次にラ ティサの壁の5周回、次のローカルサーキットには、330mのパヴェの登りが用意されている。そして、最後に1.3kmのグラベルの登りディーゼル・ファームもある。簡単なスプリンターステージを目指したコース設定ではない。
- 山岳 Monteviale (1.8 km à 6.2%)
- スプリントポイント Nove
- 山岳 ラ・ロジーナ (2.6 km・6.3%)
- 山岳 ラ・ロジーナ (2.6 km・6.3%)
- 山岳 ラ・ロジーナ (2.6 km・6.3%)
- 山岳 ラ・ロジーナ (2.6 km・6.3%)
- 山岳 ラ・ロジーナ (2.6 km・6.3%)
- 山岳 ディーゼル・ファーム 1.2km・10.0% グラベル
- 山岳 コントラ ソアルダ 0.4km・10.3%
注目のライダーは
- Uno-X Mobility ヨナス・アブラハムセン、ヨハネス・クルセット、オーデネ・ホルター
- Team Jayco AlUla フィリッポ・コンカ、フィリッポ・ザナ
- Q36.5 Pro Cycling Team ジャンルーカ・ブランビッラ、ファビオ・クリステン
- Alpecin – Deceuninck スタン・ファントリヒト、クサンドロ・ムーリッセ
- Cofidis アレクサンデル・アランブル、ディラン・トゥーンズ、バンジャマン・トマ
- Groupama – FDJ ロマン・グレゴワール、オリヴェエ・ルガック
- XDS Astana Team クリスティアン・スカローニ、クレモン・シャンプッサン、フィリッポ・コンカ、ディエゴ・ウリッシ
- UAE Team Emirates – XRG アレッサンド・コーヴィ、アントニオ・モルガド、パヴェル・シヴァコフ、パブロ・トーレス、ティム・ウェレンス、フロリアン・フェルメルシュ
- Lotto ジェンノ・ベルクモエス
- Tudor Pro Cycling Team マルク・ヒルシ
ディフェンディングチャンピオンのUno-X Mobilityのマグナス・コルトニールセンは、原因不明の不調に襲われている。いつ回復するのかわからない。
スタート
こちらもホイールセレモニー。
3人がおくられる。ジミー・ヤンセンスは惜しい日もあったけれど、プロでの勝利は得られなかった。
- ジャンルーカ・ブランビッラ Q36.5 Pro Cycling Team
- アレッサンドロ・デマルキ Decathlon AG2R La Mondiale Team
- ジミー・ヤンセンス Alpecin-Deceuninck
残り50.9km。19人が逃げていたが、Alpecin-Deceuninckのスタン・ファントリヒトが落車して人数を減らしている。
こちらは切れた追走4人。
先頭にはグラベル世界王者となったUAE Team Emirates – XRGのフロリアン・フェルメルシュがいる。
UAE Team Emirates – XRGのパヴェル・シヴァコフが集団から抜け出して追っている。追いつくだろうか。すでに3分以上の差がある。
山岳 ラ・ロジーナ (2.6 km・6.3%)
先頭集団はUno-X Mobilityのフレドリック・ドゥバースネスを先頭にあがる。
先頭は11人。残り39.9km。Uno-X Mobilityのサカリアス・コラー・ローランドもおり二人先頭集団に送り込んだ。
先頭にはXDS Astana Teamからディエゴ・ウリッシ。Alpecin-Deceuninckからクサンドロ・ムーリッセ、Cofidisからディラン・トゥーンズが乗っている。
こちらは集団。UAE Team Emirates – XRGのティム・ウェレンスが動き出した。XDS Astana Teamのクリスティアン・スカローニ、Lottoのジェンノ・ベルクモエス、Tudor Pro Cycling Teamのマルク・ヒルシなどエースナンバーが揃っている。ただ、タイム差があいているので追いつくのか。
残り33.2kmで1分59秒。アシストがいないのでエース集団が追いつくのはかなり厳しい。
また、ティム・ウェレンスが攻めている。
山岳 ラ・ロジーナ (2.6 km・6.3%)
これが最後のロジーナの登りだ。
残り26km。追走とは1分1秒、集団とは1分56秒と変わっていない。これは逃げ切りか。
集団はティム・ウェレンス、ロマン・グレゴワール、マルク・ヒルシ、ジェンノ・ベルクモエスなどいるが追いつかない。アシストがいないエースばかりなので協調性がない感じ。
ティム・ウェレンスが集団から抜け出した。
ティム・ウェレンスにAlpecin-Deceuninckのラムセス・デブルインが張り付いている。
ティム・ウェレンスは、残り17.4kmで1分18秒差まで迫ってきた。
残り16.4kmで先頭は5人に絞られた。
- ディエゴ・ウリッシ XDS Astana Team
- フロリアン・フェルメルシュ UAE Team Emirates – XRG
- フレドリック・ドゥバースネス Uno-X Mobility
- ダヴィデ・デ・プレット Team Jayco AlUla
- クサンドロ・ムーリッセ Alpecin-Deceuninck
また、Q36.5 Pro Cycling Teamのニコラス・ズコウスキーとBurgos Burpellet BHのエリック・アントニオ・ファグネスが追いついた。
残り10.4km。ティム・ウェレンスとは1分25秒差と広がっているのでこの先頭から勝者が出るのは間違いない。
Team Jayco AlUlaのダヴィデ・デ・プレットが先頭で登る。
ディエゴ・ウリッシがきている。
最後尾はUno-X Mobilityのフレドリック・ドゥバースネス。
山岳 ディーゼル・ファーム 1.2km・10.0% グラベル
ディエゴ・ウリッシが追いついた。
ディエゴ・ウリッシが単独となった。
残り8.5km。ディエゴ・ウリッシがゴールまで行くのか。このままいくとプロ50勝目となるけど。
あらら、ディエゴ・ウリッシが滑ってオーバーラン。脚をついてしまう。
これでディエゴ・ウリッシは追いつかれてしまった。
フロリアン・フェルメルシュが少し離れて追っている。
あっとAlpecin-Deceuninckのクサンドロ・ムーリッセがパンクだ~。これは痛い。
下りで、フロリアン・フェルメルシュとサカリアス・コラー・ローランド、Groupama – FDJのロレンツォ・ジェルマーニが追いついた。
山岳 コントラ ソアルダ 0.4km・10.3%
Cofidisのディラン・トゥーンズは追いつかない。登りが始まってしまった。
登りでUno-X Mobilityのサカリアス・コラー・ローランドが飛ばす。
おっと、Groupama – FDJのロレンツォ・ジェルマーニがアタックだ。
あ~、これは決まるのか。
ロレンツォ・ジェルマーニが引き離した。
ディエゴ・ウリッシは遅れたが、フロリアン・フェルメルシュとサカリアス・コラー・ローランドが追ってきている。下りなので追いつくだろう。
やはり追いつく。これは3人のスプリントか。牽制しているとスプリント力のあるディエゴ・ウリッシが追いつく。
残り1kmのゲートをくぐった。
牽制している。
ディエゴ・ウリッシが追いついてきた。
最後の登りでサカリアス・コラー・ローランドがアタック!
残り200mを切ってサカリアス・コラー・ローランドが先頭。フロリアン・フェルメルシュはまくれるか。
登りがきつい。
サカリアス・コラー・ローランドが一度後方を確認。少し離れている。
フロリアン・フェルメルシュがまくれない。
サカリアス・コラー・ローランドが勝利だ~!
なんと、これがプロ初勝利となった。2024年に開発チームから昇格した24歳のノルウェー人だ。チームはこれで23勝目。200UCIポイントを獲得して、Cofidisを突き放した。
2位はフロリアン・フェルメルシュ、もし勝っていたら不滅のチーム96勝目となっていた。3位はプロ50勝目を逃したディエゴ・ウリッシ。グラベルでのオーバーランがなければ、もう少しリードしていたかも。
リザルト
優勝したUno-X Mobilityのサカリアス・コラー・ローランド
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