すでにUAE Team Emirates – XRGのタデイ・ポガチャルがプロトタイプで試乗していた謎のバイクはやはりV5Rsだった。
多くの勝利を重ねたV4Rの後継ロードバイクのフレーム重量はなんと685gと超軽量。
これまで、タデイ・ポガチャルはディスクブレーキの重さを嫌って山岳ではリムブレーキを使っていたこともあった。
Colnagoのフレームサイズ485は、通常52センチサイズ。これで685gならば、ディスクモデルでもなんの問題もない。
Colnago V5Rs
VR5sのフレーム重量は、VR4の798gから685gと113gも軽量化。それはフレーム形状の細さをみても良くわかる。更に、フォークも375gから342gと33g軽量化。
フレームとフォークで146gも軽量化している。
軽量化の秘密は、レイアップの改良にある。カーボンの配置精度を向上させ、各層を調整するために特注のセミリジッドマンドレルを採用したのだ。
この新技術により、フレーム内部の仕上げはよりクリーンで精密になり、フレームセット全体の軽量化が実現した。
フレームも、ヘッドチューブはスリムに、チューブとジョイントの形状も改良。前面投影面積はV4Rと比較して13%も削減されている。
風洞実験ではV5Rsは時速35km/hでは3ワットだが、時速50km/hではV4Rよりも9ワットもパワーを削減できる。タデイ・ポガチャルはパリ~ルーベでV4Rを使ったけれど、V5Rsだったらどうだったんだろうか。
石畳でも勝てると証明したほうがよかったのでは。実戦投入はアムステルゴールドレースからとなる。
ヘッドチューブ(HT)とシートチューブ(ST)の角度をやや急角度にすることで、より前傾姿勢のライディングポジションを実現。
シートポストのセットバックは0mmと15mmの2種類から選択可能となっている。タイヤクリアランスは引き続き広く、最大32mmまで対応。Colnagoによると34mmでも適合可能と。
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Di2バッテリーはダウンチューブ内の独自のスパイダーウェブ型ホルダーに収納される。
メンテナンスや交換は、ボトムブラケットを引き抜く必要がある。ちなみに、V5Rシリーズはセラミックスピードボトムブラケットのみを採用している。
これでColnagoは平坦と山岳でバイクを使い分けることが出来るようになった。
- Y1R :平坦レース
- V5Rs : 山岳レース
V1-Rの発売から10年、男女ワールドツアーで500勝以上を挙げてきたが、Vシリーズの最新進化形、V5Rsは、さらに勝利を重ねるのは間違いない。
タデイ・ポガチャルは、更なる翼が授けられるのか。
価格は1,649,400円からとなっている。Colnagoのサイトでカスタマイズが可能だ。
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