急遽パリ~ルーベに参集されたマシュー・ブレナン。
レース途中では、ワウト・ファンアールトよりも先行していた場面も散見された。さらに、ワウト・ファンアールトが追いついてからはアシスト。
一時はトップ10に入るかと思われたけれど、これまでの自転車人生で最長の距離をいきなり走ることには無理があったようだ。
初めて260kmの距離を走る
マシュー・ブレナンの2025年シーズンは、2クラスの2連勝からグランプリ・ド・ドナン優勝、ボルタ・ア・カタルーニャ第1ステージ優勝と4連勝。
さらに、ボルタ・ア・カタルーニャ第5ステージでも優勝し、2日間リーダージャージを着用するという夢のようなものだった。
チームのクラシック班を救うために、パリ〜ルーベに遅れて招集。 そして、彼はそのチャンスを見事にものにした。
このレース最年少のブレナンは、レース終盤の危険な石畳の上でも、常に積極的な走りを見せた。
マチューとタデイを追う追走集団の中にしっかりと入ってましたね。
20人が残っていて、周りを見渡せば集団のベストメンバーだった。僕がいたあの位置に20人だけが残って、周りを見回すと彼らが集団の中で最強の選手たちだとわかれば、自分のやったことは正しかったと分かる。
自分がどこまで行けるか試して、それからワウトをサポートしようという計画だった。彼は序盤のセクターで苦戦したと思うけど、僕は少しだけ良い感じだった。
彼は僕に自分のチャンスを掴むように言ってくれて、本当に嬉しかった。そして僕のペースを維持するために、彼は少しだけ僕のために働き始めたんだ。
しかし、残り約50kmのモン・アン・ペヴェルで、ついにグループから引き離され、そのグループは自転車競技場で3位を争うスプリントを続けましたね。
パラシュートが少し開いてしまい、残念ながら彼らのペースで走り続けることができなかった。ワウトには、体調が優れず、もうこれ以上は続けられないから、自分の身を大事にしてほしいと伝えた。
でも、それもゲームの一部だし、僕はまだ若いから、あのポジションにいることは将来に向けて本当に自信につながるよ。
9分弱遅れの44位でフィニッシュしましたね。
実は、200kmを越えるレースは2回だけ。トレーニングでもこれだけの距離を走ったのは、一番長い距離だと思う。
あれだけの距離を走ってレースに出場できるのは、本当に特別な経験だ。200kmのレースと260kmのレースは全く違う。最後の1時間はいつもキツい。特にこういうコースではね。
ゴールまで決して終わらないんだ。弾丸が尽きて、爆発力が尽きて、とにかく疲れてしまうだけだと思う。そうでなければ、変人だ!
一度落ちてしまうと、あとは50kmを一人で走りきって、なんとかゴールまでたどり着こうとする精神力だけなんだ。最初から最後まで、何百、何千人もの人が自分の名前を叫んでくれて、本当に特別な時間だった。
一人でいる時も、たくさんの人が応援してくれるんだ。それを見るのは本当に嬉しい。いつかは痛み始めるだろうとは思っていたが、それでもとても良い一日だった。
初めてのモニュメント。しかも19歳で人生最長の長距離レース。これでしっかりと実力者集団の中に残るのだから凄いこと。
スプリントも強く、石畳でも問題ない。スプリンターのオラフ・コーイとかぶってしまうけれど、彼よりも用途が多用だ。コーイはツールのために移籍という話しもあるし。
マシュー・ブレナンは、来年以降、パリ~ルーベで少しずつ順位をあげていくはず。非常に楽しみな選手だ。
マシュー・ブレナンのレーススケジュール
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- 04.29 ツール・ド・ロマンディ
- 05.18 ルント・ウム・ケルン
- 05.29 ツール・ド・ノルウェー
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