2025 ボルタ・ア・カタルーニャ第1ステージ　まさかゴール前1mで～

ワールドツアーレースのボルタ・ア・カタルーニャ。Volta Ciclista a Catalunya(2.UWT)

レースは、スペインの北東部のカタルーニャ州において、7ステージで争われる。今年もクライマー対決となりそうなコース設定。

1911年1月6日の朝、バルセロナから35人のライダーがスタートしたのが始まりで、今年は104回目の大会となる。スペインでは最も古いステージレースの一つとなる。

 

歴代優勝者は

• 2024  タデイ・ポガチャル
• 2023  プリモッシュ・ログリッチ
  
• 2022 セルジオ・イギータ
  
• 2021 アダム・イェーツ
• 2020 コロナで中止
• 2019 ミゲルアンヘル・ロペス
• 2018 アレハンドロ・バルベルデ
• 2017 アレハンドロ・バルベルデ
• 2016 ナイロ・キンタナ
• 2015 リッチー・ポート
• 2014 ホアキン・ロドリゲス
• 2013 ダン・マーティン

 

第1ステージ  サン・フェリウ・デ・ギショルス – サン・フェリウ・デ・ギショルス   178.3 km

 

昨年同様に、サン・フェリウ・デ・ギホルスをスタートしてゴールとなる。

観光地であるサン・フェリウ・デ・ギソルスから、レースはいきなり登り出す。初日から山岳賞を狙うライダーは、逃げを狙うはずだ。

スタートから大きく内陸を回ってゴールに戻ってくる。昨年よりも少し難易度は上がっている感じだ。

ただ、ゴールは4%の勾配で登っており、パンチャーが勝利するかもしれない。

 

1. スプリントポイント　Palafrugell
2. 3級山岳　Coll de Begur (4.3 km・4.1%)
3. スプリントポイント　La Bisbal d’Empordà
4. 2級山岳　Alt de Santa Pellaia (5.9 km・3.9%)
5. 残り1周
6. スプリントポイント　Llagostera

 

2022年には、ゴールでBahrain Victoriousのソンニ・コルブレッリが心臓停止。結局、プロレースに帰ってくることはなくなった。

 

注目のライダーは

• UAE Team Emirates – XRG　フアン・アユソー、アダム・イェーツ、パヴェル・シヴァコフ
• Team Visma | Lease a Bike　サイモン・イェーツ、セップ・クス、ウイルコ・ケルデルマン、ステフェン・クライスヴァイク
• Soudal Quick-Step　ミケル・ランダ、イーサン・ヘイター、ヴァランタン・パレパントル
• Lidl – Trek　クイン・シモンズ、テイオ・ゲイガンハート、フアン・ロペス
• Red Bull – BORA – hansgrohe　プリモッシュ・ログリッチ、ジュリオ・ペリツァーリ
• Decathlon AG2R La Mondiale Team　フェリックス・ガル、ブノワブノワ・コヌフロワ、アンドレア・ヴェンドラーメ
• INEOS Grenadiers　ゲラント・トーマス、エガン・ベルナル、ローレンス・デプルス、アクセル・ローランス
• Alpecin – Deceuninck　カーデン・グローブス、クイントン・ヘルマンス
• Groupama – FDJ　ルディ・モラール
• EF Education – EasyPost　リチャル・カラパス、エスデバン・チャベス、マライン・ファンデンベルフ、ヒュー・カーシー
• Movistar Team　エンリク・マス、ナイロ・キンタナ
• Team Jayco AlUla　ベン・オコナー、クーン・ボウマン
• Intermarché – Wanty　ルイス・メンチェス
• Team Picnic PostNL　パベル・ビトナーー、フランク・ファンデンブルック
• Bahrain – Victorious　レニー・マルティネス
• Arkéa – B&B Hotels　
• Cofidis　エマヌエル・ブッフマン、シルヴァン・モニケ
• XDS Astana Team　ロレンツォ・フォルトゥナート、ワウト・プールス、イーデ・シェリング
• Lotto　ブレント・ファンムール、エドゥアルド・セプルベダ
• Israel – Premier Tech　コービン・ストロング、ニック・シュルツ、サイモン・クラーク

 

スタート

 INEOS Grenadiersのゲラント・トーマスは、最後のボルタ・ア・カタルーニャ出場となる。ピークを持ってくるレースはツール・ド・フランスか。

 

2024年の第1ステージで優勝したIsrael – Premier Techのニック・シュルツがインタビューを受けている。

 

EF Education-EasyPostのマライン・ファンデンベルフもインタビューを。1歳年上の兄は引退。

 

スタート前。

 

ニュートラルスタート。

 

4人の逃げ

4人が逃げている。残り81.9km。

1.  ホセ・ルイス・ファウラ (Burgos Burpellet BH)
2.  ニコラス・アルスティサ (Euskaltel – Euskadi)
3. ダニー・ファン・デル・トゥーク (Euskaltel – Euskadi)
4.  ヤン・カステロン (Caja Rural – Seguros RGA)

 

残り71.2km。集団は INEOS Grenadiersが引いている。タイム差は42秒。

 

エガン・ベルナルはベストではないのでは。

 

先頭はばらけている。

 

Alpecin-Deceuninckも集団の前に出てきた。

 

残り66.7kmで4秒差。

 

まだ、逃げているけれど、集団は真後ろ。

 

最後まで粘った二人も集団に捕まる。

 

残り1周

逃げなしで、残り59.3km。捕まえるのが早すぎるのでは。

 

2人が逃げだす。しかし、名前が分かる前に捕まってしまった。

 

UAE Team Emirates – XRGのマルク・ソレルもレインジャケットを着用。

 

集団はAlpecin-Deceuninckのスタン・ファントリヒトが引く。

 

ゲラント・トーマスも、下がって補給。

 

残り48.7km。大雨なので、集団もこのまま安全に走りそうな感じ。

 

スプリントポイント　Llagostera

ずっと見ていたけど、どこがスプリントポイントなのかわからなかった。集団のまま越えた。

1. ミヘル・ヘスマン　Movistar Team　3ポイント・3秒
2. ドメン・ノヴァク　UAE Team Emirates – XRG　2ポイント・2秒
3. プリモッシュ・ログリッチ　Red Bull – BORA – hansgrohe　1ポイント・1秒

 

残り26.4km。集団は60km/h前後で進んでいる。後ろを走るライダーは水しぶきで大変そう。

 

ゲラント・トーマスは集団から切れている。1分差。

 

残り16.8km。 INEOS Grenadiers、Red Bull – BORA – hansgroheと続いている。

 

残り5.4km。集団先頭はRed Bull – BORA – hansgrohe。

 

残り2.5km。Alpecin-Deceuninckのティボール・デル・グロッソが下りでアタックしている。

 

なんと、ティボール・デル・グロッソが大きくリード。残り1.3kmだ。

 

残り1kmでこの差。

 

後ろから追うのはTeam Visma | Lease a Bikeのマシュー・ブレナンだ。

 

残り500m。これは大きなリードだが、ここから勾配がきつくなる。

 

残り350m。マシュー・ブレナンの後ろはAlpecin-Deceuninckのカーデン・グローブス。

 

これは行ったか!

 

カメラはティボール・デル・グロッソを追う。

 

猛烈な勢いでマシュー・ブレナンがくるが、後ろはカーデン・グローブスだ。Alpecin-Deceuninckは、ワンツーとなるか。

 

ティボール・デル・グロッソの脚が止まっている。

 

後ろを確認している。

 

マシュー・ブレナンが追いこむ!

 

あ～、ゴール手前1mで並ばれた～。

 

あ～なんと～、勝者はマシュー・ブレナンだ～!

 

Alpecin-Deceuninckは、2位がカーデン・グローブス、デルティボール・デル・グロッソは3位に終わってしまった。

2年連続のシクロクロス世界選手権U23王者はプロ初勝利をギリギリで逃してしまった。逆にマシュー・ブレナンは、ミラノ～サンレモ5位のカーデン・グローブスをまくらせなかった。

グランプリ・ド・ドナンに続いて連勝。19歳で2勝目をあげた。しかも、明日はリーダージャージで出走となる。Team Visma | Lease a Bikeのメンバーの中でエースとなる。これは凄いことだ。

 

リザルト

優勝したTeam Visma | Lease a Bikeのマシュー・ブレナン

できるだけエネルギーを無駄にしないように、できる限り先頭をキープするために全力を尽くした。

海岸沿いの道がレースの重要なポイントになることはわかっていた。 決勝では何とか正しいポジションにつけた。 その過程で、チームメイトにうまくサポートされた。

カーデン・グローブスが、ずっとホイールについてましたね。

本当に厄介な状況だった。 でも、全力疾走するしかなかった。 良い結果に終わって本当に良かった。

ラスト1kmは、2024年ツール・デ・カタルーニャ第1ステージのフィニッシュの青写真だった。 同じフィニッシュでは、12ヵ月前、ニック・シュルツが猛追するタデイ・ポガチャルを辛うじて抑えている。 これを参考にしましたか?

昨日見返したよ。 Alpecin-Deceuninckがリードを奪ったとき、去年の二の舞になると思った。 自分の努力を管理し、責任を持たなければならなかった。 これが可能な限り最高の結果だ。

 

2位　Alpecin-Deceuninckのカーデン・グローブス

プランにはなかったけれど、下りでティボール・デル・グロッソはとてもうまくバイクを操っていた。

ブレナンは超強かったし、僕をホイールから外したんだ。超タフだった。 ベストの脚ではなかったけど、言い訳はできない。 今日は正々堂々と負けたよ。

 

3位　Alpecin-Deceuninckのティボール・デル・グロッソ

本当に危なかった。 僕のアタックは計画されたものではなかった。 でも、チームメイトが “続けろ “って叫んでくれたんだ。 頑張ったけど……。

確かに、最後の1キロはいいリードでスタートしたんだけど、脚がクソだったんだ。

今までで一番長い1キロだった。 これ以上速く走れなかった。 もう少し早くダウンヒルでフルに走るべきだった。そうすれば勝てたかもしれない。

 

第1ステージ　リザルト

総合

ポイント賞

山岳賞

新人賞