2025 ツール・ド・フランスのコース発表に姿を現していたマーク・カヴェンディシュ。
第1週は平坦が主で第1ステージはマイヨジョーヌを狙えるコース。マーク・カヴェンディシュも少しは考えたかもしれない。
しかし、マーク・カヴェンディシュはInstagramで引退の表明をした。当初の予定通り、シンガポールクリテリウムがプロでの最後のレースとなる。
レジェンドがバイクをフックに
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日曜日は私のプロサイクリングキャリアの最後のレースとなる。 20年近く好きなことをやってこれたのは幸運だったし、自転車でできることはすべてやり遂げたと言える。
サイクリングは私に多くのものを与えてくれたし、私はこのスポーツを愛している。 皆さん、いつも応援ありがとうございます。 🙏❤️ カヴ
引退撤回から夢の実現まで
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マーク・カヴェンディシュは2023 ジロ・デ・イタリアの途中で引退を表明。
その後すぐに、マーク・カヴェンディシュは、2023 ジロ・デ・イタリアの最終ステージで優勝をしてみせた。ゲラント・トーマスがカヴをリードするという、おとぎ話のような勝利だった。
このことで、Astana Qazaqstan Teamは彼を獲得したことに成功していた。だが、2023 ツール・ド・フランスでは、まさかの鎖骨骨折でリタイヤ。
マーク・カヴェンディシュは、2023年が最後のツール・ド・フランスと言っており、引退する予定だった。
しかし、Astana Qazaqstan TeamのGMアレクサンドル・ヴィノクロフは驚きの救済策を出す。引退撤回だ。
アレクサンドル・ヴィノクロフはマーク・カヴェンディシュのプロジェクト35のために、トレインをくみ上げる。
まず、Soudal – Quick Stepから最強のリードアウト、ミケル・モルコフを移籍で獲得。
Lotto Dstnyからカレブ・ユアンのスプリントトレインのリュデガー・ゼーリッヒも獲得。
そして、2023ツール・ド・フランスでAstana Qazaqstan Teamのスプリント・リードアウトアシスタントとしてチームに協力していたマーク・レンショー。
正式に2024年からAstana Qazaqstan Teamのスポーツディレクターとしてプロサイクリングの世界に戻ってきた。カベンディッシュとレンショーは合計9年間チームメイトだった。
そして、今シーズンはリードアウトの最後に、ケース・ボルを抜擢。最高のリードアウトトレインをつくりあげた。
その努力は、2024 ツール・ド・フランス第5ステージで実ることになった。ツール35勝の偉業を達成した瞬間だ。
7月21日のツール・ド・フランス最終日から走っていなかったが、さいたまクリテリウムでは、常に集団の先頭付近をキープ。最後はスプリントで3位に入ってみせた。
最後となるシンガポールクリテリウムでは当然優勝を狙ってくる。最後の雄姿となる。
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