ランス・アームストロングの元チームマネージャーであるヨハン・ブリュイネルとスペンサー・マーティンが、ポットキャスト「The Move」で対談。
まずは、タデイ・ポガチャルがイル・ロンバルディアで4連覇を果たした圧倒的な走りを分析。2024年シーズン最後のモニュメントで、ライバルたちが彼を止めるために何ができたかについて議論。
その後、ヨハン・ブリュイネルは、イル・ロンバルディア前夜にトム・ピドコックがスタートリストから消えたことで、自転車ファンの注目を集めた INEOS Grenadiersとトム・ピドコックとのドラマについて考えを述べている。
この中で、ヨハン・ブリュイネルは INEOS Grenadiersの将来について持論を展開している。
INEOS Grenadiersの将来
トム・ピドコックはイル・ロンバルディア前日にスタートリストから外れたことを発表。体調は万全で、楽しみにしていたと。
さらに、トム・ピドコックはその前から INEOS Grenadiersのチーム戦略、自分の力が十分に発揮できていないと不満をぶちまけていた。
INEOS Grenadiersでは、多くの不協和音が聞こえており、特に経営陣に一貫した戦略がなく、シーズン勝利数は14勝にとどまっている。
これについてヨハン・ブリュイネルは、The Moveで以下のように持論を展開
ツール・ド・フランスの前に、チーム監督の長であるスティーヴン・カミングスを何の説明もなく欠場させたとき、私は初めて赤信号を見た。
彼は自宅待機を余儀なくされ、チームは彼が自宅で管理するという馬鹿げた声明を出した。 意味不明だ。どうやって見るんだ?
それに、パフォーマンスディレクターのダン・ビンガムは、オリンピック後にRed Bull-BORA-hansgroheに移籍した。彼も力を全く発揮できていない。
INEOSでは、何かおかしなことが起きている。チームオーナーのジム・ラトクリフはもうサイクリングチームにそれほど興味がないようだ。
仮に、彼がまだそうだとしても、彼に助言を与えている人々はそうではなく、チームを排除したがっている。 私には、チームはゆっくりと、しかし確実に消滅していくように見える。
彼らはまだ2027年末まで契約しているライダーが何人かいるが、私はこれを2027年以前に退団して資金を節約する方法と見ている。
これは近年の移籍で獲得した選手にも言えるのかな?
ピドコックは彼らの最大の才能だ。 他のタレントも獲得したが、高額な契約は結んでいない。
大きな投資はしていない。 私はこれをINEOSの終わりの始まりと見ている。 来年、彼らは間違いなくまだそこにいるだろう。
2026年についてはすでに疑問を持っているが、2027年はどうだろう？ それはないと思う。
ヨハン・ブリュイネルは、 INEOS Grenadiersの消滅を予想している。
INEOS Grenadiersでは、長年チームに在籍していたルーク・ロウがDecathlon AG2R La Mondiale Teamのスポーツディレクターになってしまった。
13年ずっとチームに在籍していたチームキャンプテンだったのに。これは、このチームでは将来がないと思っているのか、チーム戦略が合わないと思ってよいだろう。
さらに、2025年に獲得した選手も大物はいない。特に、グランツールで優勝を狙える選手は獲得していないのだ。さかのぼると2024年には、ジロ覇者のテイオ・ゲイガンハート、ダニエル・マルティネス、パヴェル・シヴァコフを放出。
2023年には、アダム・イェーツ、ディラン・ファンバーレを移籍させている。いずれの選手も他チームでエースとして力を発揮している。次々に主力を放出し、大物選手の獲得はない。
これでは、グランツールで勝てるはずがない。ヨハン・ブリュイネルが言う通り、経営陣はやる気がないとしか思えない。勝てなくても問題がないのだ。
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