2024 世界選手権男子エリート個人タイムトライヤル　世界最速の男は?

世界最速のTTスペシャリストを決定する男子エリート個人タイムトライヤル。

パリオリンピック個人タイムトライヤルとロードの2冠を制したレムコ・エヴェネプールに注目が集まる。オリンピック金メダルと世界選手権TTを制して歴史に名前を刻むのか。

 

過去の優勝者

• 2023    レムコ・エヴェネプール
  
• 2022   トビアス・フォス
  
• 2021   フィリッポ・ガンナ
• 2020　フィリッポ・ガンナ
• 2019　ローハン・デニス
• 2018　ローハン・デニス
• 2017　トム・デュムラン
• 2016　トニー・マルティン
• 2015　ヴァシル・キリエンカ
• 2014　ブラットリー・ウイギンズ
• 2013　トニー・マルティン

 

チューリッヒ～チューリッヒ　46.1km

 

エリート男女のゴールはチューリッヒで同じだけど、男子はスタートもチューリッヒから。

ライダーはチューリッヒ北部にある有名なエリコン サイクリング コースからスタート。登りは女子と同じ。ただ、全体の距離が46.1kmもあるので足にきそうだ。

 

 

1. 第1計測　12.5km
2. 第2計測　26.6km
3. 第3計測　36.7km

 

シュテファン・ビッセガー　スイス

スイスのシュテファン・ビッセガーがスタート。カメラはまだアップにしていた。流石に男性の顔をここまでアップにしなくても～。

 

シュテファン・ビッセガーは57分6秒。暫定10位。

 

マグナス・シェフィールド　アメリカ

第1計測でカスパー・アスグリーンの記録を抜いて暫定トップに。ゴールタイムは、55分10秒。

 

エドアルド・アッフィニ　イタリア

ヨーロッパTT王者となったエドアルド・アッフィニがスタート。

 

マグナス・シェフィールドの記録5秒更新して第1計測を通過。

 

エドアルド・アッフィニは53分56秒でカスパー・アスグリーンを抜いて暫定トップに。

 

ヴィクトール・カンペナールツ　ベルギー

レムコと共にベルギー代表のヴィクトール・カンペナールツ。ゴールタイムは54分57秒。

 

トビアス・フォス　ノルウェー

2022年の世界王者がスタート。

 

第1計測14分12秒で暫定2位通過。

 

トビアス・フォスは54分56秒で暫定3位。

 

ジェイ・ヴァイン　オーストラリア

ジェイ・ヴァインがスタート。

 

第2計測32分37秒で暫定トップに。

 

ジェイ・ヴァインは下りで落車。当初からこのTTの下りは危険とレムコ・エヴェネプールも警告していたのだけど。

 

ゴールタイムは54分26秒。暫定2位。

 

この落車がなければ、もっとタイムは良かったはず。

 

シュテファン・キュング　スイス

ブエルタ・ア・エスパーニャ最終ステージを制したシュテファン・キュングがスタート。

 

シュテファン・キュングがジェイ・ヴァインの記録を1秒破って暫定トップ通過。

 

第2計測33分17秒で通過。

 

ゴールは54分50秒で暫定3位。

 

ジョシュア・ターリング　英国

ジョシュア・ターリングは、調子は戻っているのだろうか。

 

第1計測を13分51秒で暫定トップ通過。

 

第2計測では暫定3位通過。

 

ジョシュア・ターリングは54分19秒で暫定2位でゴール。

 

ブランドン・マクナリティ　米国

ブランドン・マクナリティの第1計測は暫定4位通過。ブエルタの疲労が取れていないのか。

 

第2計測も暫定5位通過。

 

ブランドン・マクナリティは55分で暫定8位。

 

プリモッシュ・ログリッチ　スロベニア

スロベニアのプリモッシュ・ログリッチがスタート。

 

プリモッシュ・ログリッチはブエルタの疲れはないだろうか。

 

第1計測は暫定9位通過。

 

第2計測33分25秒。暫定9位通過。

 

第3計測44分48秒。暫定7位通過。

 

プリモッシュ・ログリッチは、なんとフィリッポ・ガンナに追い付かれる。

 

ゴール手前でフィリッポ・ガンナに抜かれてしまった。ゴールは55分8秒。

 

フィリッポ・ガンナ　イタリア

フィリッポ・ガンナが王者奪還目指してスタート。

 

フィリッポ・ガンナの第1計測は13分45秒でトップタイム。レムコを待つ。

 

フィリッポ・ガンナとレムコの差は9秒。

 

第2計測32分18秒。暫定トップ通過。

 

フィリッポ・ガンナはゴール手前でプリモッシュ・ログリッチを捕らえる。

 

ゴールタイムは、53分8秒。レムコのタイムを待つ。

 

レムコ・エヴェネプール　ベルギー

レムコは後ろに足を回したらチェーンが外れてしまう。

 

これが治らない。バイク交換に。

 

オリンピック金メダルと世界選手権とダブルとなるか。

 

レムコの第1計測は13分39秒でフィリッポ・ガンナを6秒上回る。

 

レムコは第2計測でも、フィリッポ・ガンナを9秒上回る。これは～。

 

第3計測でフィリッポ・ガンナを19秒も上回った。

 

ダブルに向かっている。

 

レムコ・エヴェネプールは、53分1秒でフィリッポ・ガンナを破った。

 

最後はペースが落ちたけれど6秒差でのゴールだ。

 

歴史を作った瞬間だ。女子のグレース・ブラウンもパリオリンピックで金メダル。男女合わせてダブルダブルの快挙達成となった。

1年でツール・ド・フランス、オリンピック、世界選手権と3度もピークを作り出すとは素晴らしい。

オリンピックのロードとタイムトライヤル、そして世界選手権のタイムトライヤルを獲得するとは凄いとしかいいようがない。

 

リザルト

世界王者となったレムコ・エヴェネプール

スタートでトラブルに見舞われたが、6秒のリードで歓喜のゴールでしたね。

信じられないよ。また正しいフォームを見つけるのに時間がかかった。幸運なことに、今はちょうどいいタイミングなんだ。

クレイジーな1日だった。スタート1分前にチェーンが外れて、パワーメーターもなかった。だから、純粋にフィーリングで走るしかなかったんだ。

最後の1キロは苦しかった。2つ目の坂でハードにプッシュし、下りで全速力を出した。パワーメーターがないと、スピードを一定に保つのが難しかった。

でもタイムトライアルやワールドカップでは、その差は関係ない。だから祝福したい気分だった(笑)。

最初の登りの途中では、難しい瞬間もあった。下りの後、気分は良かった。プッシュすることはできたけど、限界を超えることはできなかった。何もわからなかった。

人生で最もタフなタイムトライアルだった。結局、勝ちたいのなら、自分の体を読むことも必要なんだ。それができた。

スタート前のトラブルについては?

チェーンは自分のせいだ。前にもバスクでそうなったことがあるんだ。バックペダルはすべきじゃなかった。フロントスプロケットを大きくして、細心の注意を払って調整したんだ。自分の責任だ。

この勝利で、1年でタイムトライアルの世界チャンピオンとオリンピックのタイムトライアル・チャンピオンになりましたね。

もう1度歴史を作ることになる。今シーズンはこれ以上悪くなることはない。ツールで3位、オリンピックで2度の金メダル、そして世界チャンピオン。いいことじゃないか。

 

2位　フィリッポ・ガンナ

本当にうれしい。特に去年と比べるとね。1ヵ月前は調子が良くなかったからね。健康面では、脚が……エネルギーを回復させ、バッテリーを充電するために1週間バイクから離れなければならなかった。

それが8月末のことで、ほぼ4週間前のこと。そして今日、レムコからわずか6秒差でゴールした。これ以上何も言えないよ(笑)。

私はほとんど満足しているし、このパフォーマンスを勝利とみなしている。僕にとっても、あまり良いコースではなかった。

登りで脚が爆発して、下りで諦めてしまった。そこでもリスクは冒さないようにしたけど、その後はすべてを出し切った。素晴らしいタイムトライアルだったし、2位になれた。銀メダルだしね。

 

3位　エドアルド・アッフィニ

最高の気分だよ。表彰台に上がれるとは思っていなかった。正直なところ、10位以内はいい結果だと思っていた。5位以内を夢見ていたんだ。

ホットシートにいて、他の選手たちがラインを通過するのを見たとき、少しずつ、もっと何かあるんじゃないかと思い始めたんだ。

フィリッポ・ガンナと表彰台に立ちましたね。

フィリッポと表彰台を分かち合えるのはとてもうれしい。フィリッポが優勝していたら完璧だった。レムコは本当によくやった。

過去の結果を考えれば、この傑出した成績はやはり少々驚ですが、今回は何が違ったのか？

特別なトレーニングをする時間がなかった。ここ数日はブエルタとヨーロッパ選手権の後のリカバリーがすべてだった。それが功を奏したのは明らかだ。

もっと頻繁にレースに出て、その間に休養を取るという選択肢もあったかもしれない。これ以上忙しいことはないけどね(笑)。

 

4位　ジョシュア・ターリング

今はトップの気分じゃない。調子が上がらなかった。体力は温存していたが、スイッチを入れたかったときに切れてしまった。調子は良くないし、望んでいたところではない。

今は苦労している。オリンピックの後、故障してしまった。それからブエルタも悪かった。

私を支え、助けてくれる人々に対して罪悪感を感じている。彼らを失望させてしまった。来シーズンまでに自分を取り戻せるように頑張るよ。2025年に集中するんだ。

 

8位　シュテファン・キュング

スタートで鳥肌が立った。観客の声援を感じるのは素晴らしいことだ。残念ながら、いいリズムに乗れなかった。正しい流れが来なかったんだ。

登り始めから苦しかった。結局、長くて難しいライドだった。

ブエルタ・ア・エスパーニャとヨーロッパ選手権を終えて、これらの努力は今日のレースに影響したのか？

それは何とも言えない。もしかしたら、それが一役買ったのかもしれない。この美しいコースで自分のベストフォームを見せたかった。それでも、応援してくれたみんなに感謝したい。すでにロードレースを楽しみにしている。

 

12位　プリモッシュ・ログリッチ　

ブエルタからまだ戻っていない感じだった。ここで力を発揮するのは本当に難しかった。その一方で、シーズン終盤に向けて忙しくなることも確かだ。

自分にとってはすでに素晴らしいシーズンだが、それをいくつかのレースでやり遂げるのは難しい。リズムをキープして、ベストライダーたちに混じって走るのがいいんだ。それが助けになる。

 

13位　マグナス・シェフィールド

 

レムコは背伸びしても二人に届かない。