2024 ベルギー選手権ロード　自転車王国ベルギーのチャンピオンは?

自転車王国ベルギー選手権ロード。National Championships Belgium – Road Race(NC)

この日には、各国で選手権ロードが行われており、全てを見ることはできないのでベルギーとフランス、スペイン、英国だけに絞ることに。

過去の優勝者

• 2023 　レムコ・エヴェネプール
• 2022    ティム・メルリエ
• 2021　ワウト・ファンアールト
• 2020　ドリース・デポンド
• 2019　ティム・メルリエ
• 2018   イヴ・ランパールト
• 2017　オリバー・ナーセン
• 2016　フィリップ・ジルベール
• 2015　プレーベン・バン・ヘッケ
• 2014　イェンス・デブシェル

 

 

最初に大きな3周回を回った後に、22.9kmのローカルラップを5周。石畳の登りも随所にあり難コースだ。クラシックライダーでも、スプリンターでも勝利できるコースとなっている。

しかし、最後の決戦に残るのは少人数であるのは間違いない。

 

注目のライダーは

• Soudal Quick-Step　イヴ・ランパールト、ティム・メルリエ、イラン・ファンワイルダー
• Alpecin – Deceuninck　ジャスパー・フィリップセン、クイントン・ヘルマンス、ジャンニ・フェルメルシュ
• Intermarché – Wanty　ルーン・ヘレゴッツ、ローレンツ・レックス
• Cofidis　ベン・ヘルマンス
• Decathlon AG2R La Mondiale Team　ドリース・デポンド、オリバー・ナーセン
• Lidl – Trek　ティボー・ネイス、ジャスパー・ストゥイヴェン
• Team Visma | Lease a Bike　ティシュ・ベノート、ワウト・ファンアールト
• INEOS Grenadiers　ローレンス・デプルス
• Lotto Dstny　アルノー・デリー、ヴィクトール・カンペナールツ、トーマス・デヘント、アレック・セガート

 

ディフェンディングチャンピオンのレムコ・エヴェネプールは、風邪のために欠場。タイムトライヤルを制した、UAE Team Emiratesのティム・ウェレンスも病気のためにいないのが残念。

 

スタート前

ワウト・ファンアールトは、2021年以来の王者となれるか。

 

9人の逃げ

9人が逃げに。残り85.4kmで4分32秒差。

1. ヴィクトール・カンペナールツ　Lotto Dstny
   
2. フロリアン・フェルメルシュ　Lotto Dstny
3. クイントン・ヘルマンス (Alpecin-Deceuninck)
4. イラン・ファンワイルダー (Soudal-Quick Step)
5. Ludovic Robeet (Cofidis)
6. Abram Stockman (TDT-Uibet)
7. Ward Vanhoof (Flanders-Baloise)
8. Jens Reynders (Bingoal-WB Devo)
9. Gianni Marchand (Tarteletto-Isorex)
10. ゲルベン・カイパース(Intermarché-Wanty)

 

残り79.1km。集団はLidl – Trekがメインで引いている。4分10秒差。

 

残り72.1km。集団は1.2kmほどの石畳の登りに。

 

フロリアン・フェルメルシュは、復帰そうそうに逃げに入るとは調子を見ているのか。

 

先頭はイラン・ファンワイルダー。あまりにも逃げのメンバーが良い

 

残り3周

先頭は残り3周に。

 

ワウト・ファンアールトのアシストは、もうティシュ・ベノートしかいない。

 

残り60.2km。集団は2分35秒差に。

 

Intermarché – Wantyが逃げようとすると、Lotto Dstnyのアルノー・デリーがチェックにはいる。

 

集団から3人が抜け出す。

 

3人は1分16秒差に。

 

ジャンニ・フェルメルシュら3人は捕まってしまう。

 

残り47.2kmで1分26秒差に。ワウト・ファンアールトは2番手にいる。

 

残り2周

先頭から石畳の登りで、ヴィクトール・カンペナールツがアタック。クイントン・ヘルマンスがついている。

 

集団からワウト・ファンアールトは少し前に出ている。

 

もう、集団がきている。

 

残り43.3km。タイム差は1分16秒に。

 

先頭は二人。

1. ヴィクトール・カンペナールツ　Lotto Dstny
2. クイントン・ヘルマンス　Alpecin-Deceuninck

 

残り39.7kmで1分24秒差。

 

集団はLidl – Trekが引く。ティボー・ネイスで勝負か。

 

残り34.8kmで1分2秒差に。

 

二人の逃げのスベシャリストなので強力だ。

 

逃げていたIntermarché – Wantyのゲルベン・カイパースも捕まる。

 

残り28.8kmで1分12秒差と変わらない。

 

ティボー・ネイスが二人で追走している。

1. ティボー・ネイス　Lidl – Trek
2. ジェノ・ベルクモエス　Lotto Dstny

 

ティボー・ネイスは、後ろに張りつかれてはどうにもならない。

 

集団で落車。

 

Alpecin-Deceuninckのジョナス・リカールトが相当痛そう。ジャスパー・フィリップセンのリードアウトが手首を痛めてしまった。

 

ティボー・ネイスは集団に捕まる。

 

残り20km。クイントン・ヘルマンスは、ジャスパー・フィリップセンのために逃げている。

 

集団はSoudal – Quick Stepが引く。

 

残り15.7kmで44秒差に。

 

残り10.3km。Soudal – Quick Stepの後ろでは、Lotto DstnyとAlpecin-Deceuninckがフタをしている。

 

先頭二人は石畳の登りに。

 

残り8.2kmで21秒差。

 

ヴィクトール・カンペナールツがアタック。

 

集団からアタックがかかる。Team Visma | Lease a Bikeのティシュ・ベノートが反応している。

 

Decathlon AG2R La Mondiale Teamが逃げようとするが二人がチェックに入る。

 

Decathlon AG2R La Mondiale Teamは捕まった。

 

残り5.5kmで先頭の二人に集団が迫る。

 

ヴィクトール・カンペナールツとクイントン・ヘルマンスは集団に捕まった。

 

残り5.3km。ティボー・ネイスが攻撃するが、ワウト・ファンアールトが張り付く。

 

残り5.2km。ワウト・ファンアールトか先頭で引く。

 

集団から少し抜け出した。

 

残り4.5km。ワウト・ファンアールトは、足を止める。

 

残り4.5km。6人が抜け出したか。

 

残り3.9km。

1. ジャスパー・フィリップセン　Alpecin-Deceuninck
2. ジャンニ・フェルメルシュ　Alpecin-Deceuninck
3. ティボー・ネイス　Lidl – Trek
4. ジャスパー・ストゥイヴェン　Lidl – Trek
5. ワウト・ファンアールト　Team Visma | Lease a Bike
6. ジェノ・ベルクモエス　Lotto Dstny

 

しかし、この逃げは捕まる。

 

3人が少し前に。

 

3人が粘っていた。

1. ジャスパー・フィリップセン　Alpecin-Deceuninck
2. ジャンニ・フェルメルシュ　Alpecin-Deceuninck
3. ジェノ・ベルクモエス　Lotto Dstny

 

3人も残り2.8kmで捕まる。

 

残り2.4km。少し前まで逃げていたヴィクトール・カンペナールツが集団の先頭を引く。どれだけのパワーなんだ。

 

まだ、ヴィクトール・カンペナールツが引いている。

 

残り1.5km。最後のパワーを振り絞っている。

 

ヴィクトール・カンペナールツが、ようやく引き終わった。

 

先頭はAlpecin-Deceuninckに。

 

Alpecin-Deceuninckが先頭で引く。しかし、後ろはLotto Dstnyがいるぞ。

 

Lotto Dstnyが先頭に。先頭はレナート・ヴァン・エトヴェルトか。

 

アルノー・デリーがセットアップされている。後ろは、ジャスパー・フィリップセン、ティム・メルリエ、ワウト・ファンアールトと続く。

 

しかし、この並びではアルノー・デリーはジャスパー・フィリップセンのリードアウトにならないか。

 

アルノー・デリーが発射!

 

アルノー・デリーが先頭でもがく。

 

真後ろは、ジャスパー・フィリップセンだ。

 

 

ジャスパー・フィリップセンが前に出れない!

 

ワウト・ファンアールトは、あきらめている。

 

ジャスパー・フィリップセンがまくれない。アルノー・デリーが手をあげる!

 

アルノー・デリーは、信じられないというボーズ。

 

   

もう涙だ。

 

 

なんと、ジャスパー・フィリップセン、ティム・メルリエという一流スプリンターを見事に下した。ライム病で出遅れていたが調子は戻ったようだ。

ツール・ド・フランスに出場するスプリンターを打ち破ったのは大きい。大きな自信となるはず。これで、アルノー・デリーは1年間ナショナルジャージで走ることになる。

 

後ろでは、復帰したレナート・ヴァン・エトヴェルトもガッツポーズだ。

 

リザルト

優勝したLotto Dstnyのアルノー・デリーのコメント

ここはよく知っている。ここはいつもトリッキーだ。僕は本当のスプリンターではないけど、このフィニッシュではいつもいいんだ。今日はLotto Dstnyの日だった。10年前、イェンス・デブッシェアが最後のベルギータイトルを獲得した。この日のことはずっと忘れないよ。

ライム病のため、春は楽ではありませんでしたね。

信じられないよ。クラシックの間、僕は精神的に壊れていたんだ。その時、いい走りをするために多くの犠牲を払ったけど、ライム病という不運に見舞われたんだ。

再び調子を取り戻しましたね。

今は気分がいい。初めてのツールでベルギーチャンピオンのジャージを着ることができるなんて、とても特別なことだよ。

ヴィクトール・カンペナールツのアシストについては?

ヴィクトール・カンペナールツは最初のアタッカーで、ゴール前6kmまで先頭を走っていた。彼は今日の私の原動力だった。彼は今シーズン限りで他のチームに移籍するが、私の心の中にはいつも彼の存在がある。

 

 

2位　Alpecin-Deceuninckのジャスパー・フィリップセン

銅メダルと銀メダルはすでに持っていたと思うが、金メダルはまだない。優勝したかったけど、残念ながらうまくいかなかった。もっといい脚があれば勝てたかもしれない。

デリーのホイールの中に完璧に入っていたのに、彼を抜くことができなかった。男対男で、彼の方が上だった。

Alpecin-Deceuninckは、クイントン・ヘルマンスを逃げに入れましたね。

私たちは勝てる誰かを連れていたかった。クイントン・ヘルマンスは長い間前にいたが、常にプレッシャーがあった。

コースについては?

スパイシーだった。常に先頭を走らなければならなかったので、決して快適ではなかった。後方ではジョナス・リカールトの落車が痛かった。彼はとても重要な選手だから、何事もないことを祈るよ。

 

3位　BORA-hansgroheのヨルディ・メイウス

勝つための脚はあった。でも、1人だと難しい。最初の2つは間違いなく盗めなかった。私はブロックに座っていた。タイミングの問題だった。デリーが先に出て、僕は4番手にいた。その後、ティム・メリエを送り出した。不満はないが、勝ちたかった。

決勝では一人でしたね。

エネルギーが必要だけど、誰も見ていないから、メリットもあればデメリットもある。決勝では、ポジション争いが難しくなったが、最終的には悪い位置にはいなかった。みんな限界だった。

昨年は、ツールの最終ステージのシャンゼリゼで優勝しましたが、ツール出場は?

僕はまだリザーブだけど、みんなが健康でいてくれることを願っている。もし招集されたら喜んで行くつもりだけど、想定はしていない。たとえ今日勝っていたとしても、何の違いもない。

 

4位　Lidl – Trekのティボー・ネイス

スプリントは避けなければならないと思っていた。でも、スプリントのためにベストの脚をフルに使うには、途中でちょっと力を落としすぎた。また、距離が遠すぎた。今日は本当にいい一日だったと思うけど、差をつけるにはタフさが足りなかった。運が味方してくれなかった。

しかし、頑張りは力強く見えましたが。

レースを打ち切るタイミングを選んだつもりだった。今思えば、先頭集団に乗るのは不可能だったと結論づけざるを得ない。でも、それはわからない。

あの瞬間、ワウト・ファンアールトなどの大物が後ろから追い上げてくるかもしれない。でも、そんなことは起こらなかった。フィナーレでは、石畳の上で別のアタックがあった。僕はあの選手たちに飛びついた。でも、スプリントで力を使いすぎた。脚力はあったんだけどね。

あのような平坦な集団スプリントも、あまり向いていないのでは？

あのスプリントではもう少しうまくやれたと思う。そうすると、競争に勝つための数パーセントを逃してしまう。もしスプリントのスイッチをもっと早く入れていたら、表彰台に上がれていたかもしれないし、それに近づいていたかもしれない。

でも、そんな賭けに出るべきじゃない、と私は思った。レースをして負けた。チーム全員で。5人のライダーでレース全体のほとんどの仕事をこなしたんだ。

私の最初の仕事はもう終わった。ツール・ド・ワロニーからスタートするシーズン第2戦に向けて、5日間の休暇を取る。この後、ツアー・オブ・ポーランドとグランプリ・プルーアイが控えている。

 

5位　Team Visma | Lease a Bikeのワウト・ファンアールト

実際にはそれほど素晴らしいものではなかった。 ドアは後ろから開いていたが、思ったほど難しくはなかった。最後の1キロで少し行きすぎたので、順位を上げなければならなかった。そう…私は自分が少し負け犬であることを知っている。そしてそれが現れた。

満足しているし、脚も良かった。自分がトップレベルにいるとは思っていないが、再び最高のレベルの一人になれるのは心強い。

これは最も熾烈な争いが繰り広げられる選手権の一つだが、ベルギーの選手権であることに変わりはない。ツール・ド・フランスではさらに高いレベルを期待している。このパフォーマンスは、今後のことについても何も語っていない。

 土曜日はすでにツール・ド・フランスのスタート地点であるフィレンツェのレースが始まっている。何をするでしょうか？

少しトレーニングして、少し休んでからイタリアに飛んでいく。

 

 

6位　Soudal – Quick Stepのティム・メルリエ