2024 パリ～ニース第4ステージ　7つの山岳ポイントでログリッチは動いたのか?

第3ステージのチームタイムトライヤルを終わって、総合上位4位までをUAE Team Emiratesが独占している。

優勝候補のレムコ・エヴェネプールは18秒差の総合8位。BORA – hansgroheのプリモッシュ・ログリッチは54秒差となっている。

しかし、この構図も第4ステージで大きく変わりそうだ。プリモッシュ・ログリッチは特に動いてくるかもしれない。これに合わせてレムコも動くはず。

第7ステージのクイーンステージまで待っていると、総合で逆転するのは難しくなるかも。

 

第4ステージ  シャロン・シュル・ソーヌ～モン・ブルイィ 183km

 

第4ステージには、6つの2級山岳と1級山岳が1か所ある。2度目のモン・ブルルイの頂上で、決戦ゴールとなる。獲得標高は3,341m。

 

1. 2級山岳　Côte du Mont-Saint-Vincent  2.9km・6.3%
2. 2級山岳　ブボン峠 　4.4 km・6%
3. 2級山岳　Côte de Vauxrenard  3.2km・6.7%
4. 2級山岳　デュルビズ峠 　2.2km・9.4%
5. 2級山岳　モン・ブルイイ 　3km・7.7%
6. スプリントポイント　Régnié-Durette
7. 1級山岳　Col du Fût d’Avenas – Les Chappes 5.1km・7.3%
8. 2級山岳　モン・ブルイイ 　3km・7.7%

 

スタート

スタート前。先頭にはUAE Team Emiratesのメンバーが並ぶ。

 

UAE Team Emiratesのブランドン・マクナリティは、ゴールでリーダージャージのままだろうか。

 

4人の逃げ

4人が逃げに。

1. ジャスパー・デブイスト　Lotto Dstny
2. シュテファン・ビッセガー　EF Education-EasyPost
3. クリスティアン・スカローニ　Astana Qazaqstan Team
4. マチュー・ブルゴドー　TotalEnergies

 

2級山岳　デュルビズ峠 　2.2km・9.4%

先頭から二人がきれた。

1. ジャスパー・デブイスト　Lotto Dstny
2. シュテファン・ビッセガー　EF Education-EasyPost

 

先頭は二人に。

1. クリスティアン・スカローニ　Astana Qazaqstan Team
2. マチュー・ブルゴドー　TotalEnergies

 

ここで山岳賞ジャージのマチュー・ブルゴドーが切れてしまう。ただ山岳賞ジャージはキープだ。

 

クリスティアン・スカローニは単独でポイントを目指す。

 

クリスティアン・スカローニが単独でポイント通過。

 

シュテファン・ビッセガーとジャスパー・デブイストは集団に捕まる。

1. クリスティアン・スカローニ　Astana Qazaqstan Team　5ポイント
2. マチュー・ブルゴドー　TotalEnergies　3ポイント

 

集団はBORA – hansgroheが引いている。これはプリモッシュ・ログリッチの攻撃合図か。

 

逃げていたマチュー・ブルゴドーが凄い勢いで飲み込まれていく。

 

マチュー・ブルゴドーは、集団からもドロップ。明日に備える。

 

2級山岳　モン・ブルイイ 　3km・7.7%

クリスティアン・スカローニは、頂上まで持つか。

 

集団は大集団。

 

BORA – hansgrohe先頭で残り1kmに。

 

残り1周

クリスティアン・スカローニが、先頭で通過。

 

クリスティアン・スカローニが下りで追いつかれる。

 

クリスティアン・スカローニが集団にキャッチされた。

 

プリモッシュ・ログリッチは、準備はできていると言っていたけど、アタックがあるか。

 

スプリントポイント　Régnié-Durette

ポイント前でスピードが上がる。

 

さあ、レムコとプリモッシュ・ログリッチの一騎打ちだ。

 

レムコがプリモッシュ・ログリッチに先着した。

 

レムコは、ここから逃げることはしない。

1. レムコ・エヴェネプール　Soudal – Quick Step　10ポイント・6秒
2. プリモッシュ・ログリッチ　BORA – hansgrohe　6ポイント・4秒
3. ローレンス・ピティ　Groupama – FDJ　4ポイント・2秒

 

少し前にでたけど、集団に戻る。

 

1級山岳　Col du Fût d’Avenas – Les Chappes 5.1km・7.3%

Soudal – Quick Stepの ルイス・フェルファークがアタックすると、Team Jayco AlUlaのルーク・プラップが反応。

 

ルーク・プラップが前に出て逃げを加速する。

 

ルーク・プラップは、 ルイス・フェルファークを置き去りに。

 

レムコ・エヴェネプールは、プリモッシュ・ログリッチをぴったりとマークだ。

 

Groupama – FDJのダヴィ・ゴデュがジャケットを脱ごうとして落車。チームメイトのオレリアン・パレパントルも巻き込んでしまう。

 

ルーク・プラップは、15秒を稼ぎ出す。

 

ダヴィ・ゴデュはアシストにひかれて集団復帰を目指す。

 

後ろから、Bahrain Victoriousのサンティアゴ・ブイトラゴが飛んできた。

 

二人のジョインとなる。

1. ルーク・プラップ　Team Jayco AlUla
2. サンティアゴ・ブイトラゴ　Bahrain Victorious

 

残り20kmのゲートを二人は越える。

 

残り11.7km。15秒と微妙なタイム差で逃げ続ける。

 

残り10.2km。集団は絞られてきている。

 

残り6.7km。 INEOS Grenadiersのジョナタン・カストロビエホが集団を引く。何故、UAE Team Emiratesは捕まえにいかない?

 

2級山岳　モン・ブルイイ 　3km・7.7%

2人は最後のモン・ブルルイまで逃げてきた。タイム差は40秒ある。

 

これは集団は追いつかない。

 

このままいくと、ルーク・プラップはリーダージャージも獲得できるタイム差となりそう。

 

二人は残り2kmとなる。

 

Soudal – Quick Stepのイラン・ファンワイルダーがレムコのために引き出した。

 

サンティアゴ・ブイトラゴが前に出る。

 

残り1.3kmでサンティアゴ・ブイトラゴが加速!

 

ルーク・プラップは切れてしまった。

 

残り555mで45秒のタイム差がある。これはサンティアゴ・ブイトラゴが総合上位に浮上するのは間違いない。

 

集団からレムコ・エヴェネプールが加速を開始。

 

Team Visma | Lease a Bikeのマッテオ・ヨルゲルソンが追従する。

 

Decathlon AG2R La Mondiale Teamのフェリックス・ガルがアタック。

 

サンティアゴ・ブイトラゴがゴールに向かう。

 

レムコ・エヴェネプールが再加速。Lidl – Trekのマティアス・スケルモースイェンセンが追従する。

 

サンティアゴ・ブイトラゴが独走でゴール!

 

サンティアゴ・ブイトラゴは、今シーズンの初勝利となった。ティレーノ〜アドリアティコ では、チームメイトのヒィル・バウハウスが勝利しており、Bahrain Victoriousは一日で2勝をあげている。

 

2位に入ったルーク・プラップは総合トップにたった。

 

3位には、最後にレムコ・エヴェネプールをまくったマティアス・スケルモースイェンセンが入っている。

しかし、UAE Team Emiratesの戦術は解せない。4人も同タイムの総合トップがいたのに生かし切れていないのだから、失敗だ。ブランドン・マクナリティは、ステージ10位で、総合3位に後退している。

 

リザルト

サンティアゴ・ブイトラゴのコメント(チーム公式サイトより)

ペッリョ・ビルバオや他の選手たちとは、常に先頭でポジション争いをしていた。GCでもタイムを取り戻せたし、僕らにとっては最高の1日だ。ここパリ〜ニースは最高の1日だった。

ヤシャ・ズッタリン、フレッド・ライト、カミル・マウッキ、ドゥシャン・ラヨヴィッチ……みんな本当に素晴らしかった。いつもペッリョと僕を守ってくれて、助けてくれて、ベストポジションにつけてくれた。

最後のジャックは格別だった。今日1日、みんながやってくれたことすべてがあったからこそ、僕はここまでこれたんだ。なんてチームなんだ！

フィニッシュまであと3kmというところで、勝てる可能性があると確信した！最後の上りに入ってから自信がついたんだ。チャンスだと思ったから、”行くぞ！”って言ったんだ。それに、トリッキーなルートでレムコとログリッチからタイムを取り戻せたしね。

 

第3ステージ　リザルト

総合

総合トップにたったルーク・プラップのコメント

チームディレクターのマット・ヘイマンが、最後の登りで良い情報をくれた。最後の登りの開始時に彼は、残り25秒だと言った。

その瞬間、自分のペースで麓から頂上まで全力で登らなければならないと思った。ステージ優勝を目指してレースをしたわけではなく、タイムトライアルのような感覚で挑んだ。そのおかげで最後の登りは可能な限り最速で登ることができた。

その結果は、リーダージャージを獲得したことで功を奏しましたね。

昨日のチームタイムトライアルのおかげで、我々はすでに良いポジションにいた。これで今日のバッファーができた。

私たちにとってとても楽しい時間だ。私たちは非常に多様性に富んだチームでここからスタートしており、毎日ステージ優勝のチャンスがある。

明日はディラン・フルーネウェーヘン次第だ。

最終的な勝利を目指しますか?

もっと晴天に恵まれることを願っている。私はこの大会で、自分が思っていたよりも多くのことをすでに達成している。今付いているものはすべておまけだ。私たちはそれを日々受け止めている。

ツアー・ダウンアンダー中に手首から転んでしまったので、自分がどれだけ上手くなるかも分からなかった。だからレース中はリスクを負いたくないので後ろで乗ることが多い。

そこではそれほどストレスはないが、今日はチームメイトが決勝から完璧に私を前進させてくれたこともわかった。

ポイント賞

山岳賞

新人賞