2024 ヴォルタ・アン・アルガルヴェ第5ステージ あ～レムコ

第4ステージの個人タイムトライヤルでは、圧倒的タイムで22kmを駆け抜けたレムコ・エヴェネプールが総合トップに。

まさかタイムトライヤルでタイムアウトになる選手まで作り出すとは～。

世界TT王者は、総合リーダージャージにロックオンだ。

 

第5ステージ ファロ～アルト・ド・マルリョン  165.8km 

 

ほとんど平坦はなく、丘陵コースにちかい。最後の決戦は、アルト・ド・マリョンを2回上る。

2.6kmと短いけれど、平均勾配9.6%は一気には上がれない。しかし、最後は爆速でゴールするんでしょうね。

 

1. スプリントポイント  Loulé
2. 3級山岳   Picota  3 km・6%
3. 3級山岳　Vermelhos 　3.3 km・5.8%
4. 3級山岳　Alte 2.4 km・6.8%
5. 2級山岳　アルト・ド・マリョン 　2.6 km・9.6%
6. 2級山岳　アルト・ド・マリョン 　2.6 km・9.6%

 

スタート前

レムコ・エヴェネプールは、BORA – hansgroheのダニエル・マルティネスと握手。決戦の相手同士だ。

 

昨日の個人タイムトライヤルで4位となったUAE Team Emiratesのアイザック・デルトロは体調不良でDNS。

 

スプリントポイント  Loulé

ポイント獲得順位は

1. ヘルベン・タイッセン　Intermarché – Wanty　6ポイント・6秒
2. ヤン・トラトニク　Team Visma | Lease a Bike　4ポイント・4秒
3. ローレンツ・レックス　Intermarché – Wanty　2ポイント・2秒

 

3級山岳   Picota  3 km・6%

ポイント獲得順位は

1. ワウト・ファンアールトTeam Visma | Lease a Bike　4ポイント
2. セップ・クス　Team Visma | Lease a Bike　3ポイント
3. レムコ・エヴェネプール　Soudal – Quick Step　2ポイント

 

20人の逃げ

20人と大量の逃げができている。

 

 INEOS Grenadiersのフィリッポ・ガンナもおり先頭を引く。

 

ワウト・ファンアールトが集団からアタックだ。

 

残り39km。先頭まで3分あるのだけど追いつくのだろうか。

 

後ろからベン・ヒーリーがきている。これは面白い。

 

3級山岳　Alte 2.4 km・6.8%

先頭集団にいたペール・ストランド・ハーゲネスが待っていて、3人となる。

1. ワウト・ファンアールト　Team Visma | Lease a Bike
2. ペール・ストランド・ハーゲネス　Team Visma | Lease a Bike
3. ベン・ヒーリー　EF Education-EasyPost

 

 

新人賞ジャージのマグナス・シェフィールド( INEOS Grenadiers)が遅れている。パンクだ。

 

ワウト・ファンアールトは、先頭集団に追い付いた。

 

2級山岳　アルト・ド・マリョン 　2.6 km・9.6%

単独でアタックがかかるが、これはすぐに捕まる。

 

ベン・ヒーリーのために、EF Education-EasyPostのジェームス・ショーが引いている。

 

ワウト・ファンアールトは、2番手についている。

 

ベン・ヒーリーがアタックだ。

 

3人が抜け出した。ハイス・レームライズは、2023年にはワウトとチームメイトだった。

1. ワウト・ファンアールト　Team Visma | Lease a Bike
2. ベン・ヒーリー　EF Education-EasyPost
3. ハイス・レームライズ　Team dsm-firmenich PostNL

 

ベン・ヒーリー先頭でクリアー。

 

集団も山岳ポイントを通過。

 

Soudal – Quick Stepはレムコ・エヴェネプールをアシストして進む。

 

ワウト・ファンアールトは、間違いなくステージ優勝を狙っている。この3人ならスプリントの相手にならない。

 

フィリッポ・ガンナは、集団に捕まった。

 

残り16km。タイム差は1分。ちょっと厳しいか。

 

マティア・カッタネオが下りを猛烈なスピードで引いている。

 

残り11kmまできた。逃げれるか。

 

レムコ・エヴェネプールは2番手についている。

 

ベン・ヒーリーがぐいぐい上る。

 

残り9km。ここらはアップダウンが続く。

 

残り6km。集団もかなり絞られてきた。

 

残り5kmで22秒しかない。

 

残り4kmで21秒とタイム差があまりかわらない。相当頑張っている。

 

さあ、最後の上りが始まる。

 

ベン・ヒーリーがひくが、後ろに集団が迫ってくる。

 

残り2km。厳しい。

 

ワウト・ファンアールトは、はやめに集団に捕まった。

 

ベン・ヒーリーは粘る。

 

集団が迫ってくるぞ。

 

2級山岳　アルト・ド・マリョン 　2.6 km・9.6%

 

残り2km。ベン・ヒーリーが最後の粘りを見せるが。

 

ベン・ヒーリーは、捕まってしまった。

 

セルジオ・イギータが、ダニエル・マルティネスのために先頭を引く。

 

ベン・ヒーリーが再度攻撃。

 

ベン・ヒーリーが必死の逃げを試みるが失敗。

 

ダニエル・マルティネスがアタックだ。

 

これにはレムコ・エヴェネプールが反応。

 

さらに、Astana Qazaqstan Teamのクリスティアン・スカローニがアタック。

 

セップ・クスもアタックをかける。

 

セップ・クスは、総合3位にいるヤン・トラトニクのために引いている。

 

セップ・クスの渾身の引きが続く。

 

ここで、満を持してレムコ・エヴェネプールがアタック!

 

切れ味鋭く飛び出した。後ろは、ダニエル・マルティネス、トム・ピドコックと続く。ピドコックは昨年ここで優勝している。

 

ダニエル・マルティネスが、レムコ・エヴェネプールを捕らえた!

 

ダニエル・マルティネスの加速が凄い!

 

これにはレムコ・エヴェネプールも、たまらずあきらめてしまった。

 

レムコ・エヴェネプールは、もう下を向いている。

 

ダニエル・マルティネスが、2度もレムコ・エヴェネプールを上りスプリントでくだした。このヴォルタ・アン・アルガルヴェでステージ2勝に総合2位。満足のいく結果だ。

レムコ・エヴェネプールは、どうだろうか。得意の上りスプリントで2度も同じ相手に負けるなんて。ダニエル・マルティネスは、レムコ・エヴェネプールの天敵かもしれない。

ただ、負けた理由については、インタビューで原因を語っている。総合優勝とはなったけれど、少し残念な結果だった。

 

リザルト

ダニエル・マルティネス(チーム公式サイトより)

間違いなく、ヴォルタ・アン・アルガルヴェで最もハードなステージだった。今日はたくさんのアタックがあった。フィナーレまでまだ長い道のりがあることはわかっていたので、落ち着いて走った。

また、チームも素晴らしい仕事をしてくれた。2年前にここで2位に終わったが、今回また勝てたことは、僕にとって本当に特別なことだ。

 

第5ステージ　リザルト

総合

総合優勝を決めたレムコ・エヴェネプールのコメント

ワウト・ファンアールトとベン・ヒーリーが早い段階でアタックを開始したため、大きなプレッシャーでしたか?

チームが状況にどう対処したかを見るのはよいことだ。なぜなら、我々は冷静さをたまっていたからだ。特にミケル・ランダのような選手がいたからね。彼は非常に経験豊富で、他のすべてをチェックしてくれる。それを誇りに思うよ。

ステージは取れませんでしたね。

複雑な気分だよ。ラスト20kmでイン側のギアにシフトダウンできなかった。僕はケイデンスが高いのが好きなんだ。スプリントでもそうだった。パワーはあると感じていたんだけど、外側のギアで走っていたから、エネルギーが抜けていくのを感じたんだ。勝てたかもしれないのに、とても残念だ。

この、ヴォルタ・アン・アルガルヴェでは、3度目の優勝ですね。

これで満足しなければならない。チームが強かったから、どうしても勝ちたかったんだ。でも脚が一杯になってしまった。外側のギアに力を入れなければならなかった。登りで最も強い選手の一人だっただけに、本当に残念だ。まずは少し休むよ。

ポイント賞

山岳賞

新人賞