シクロクロスワールドカップ2023-2024第10戦ガーフェレ 2度目の3強対決の結果は?

女子エリートはヤング3にフルメンバーの参戦。そして、男子エリートは3強が2度目の対決となる。

今シーズン最強の走りを見せるマチュー・ファンデルプールにワウト・ファンアールトとピドコックがどんな走りで対抗するだろうか。

ピドコックは、体調を崩してほとんど乗っていなかった前回から走りはかわるはず。ワウトもマチューが言うように急に走りが改善してくるので注目してみておきたい。

 

女子のランキング

1.  セイリン・アラマバード – 257ポイント
2.  ルシンダ・ブランド　190ポイント
3.  マノン・バッカー　181ポイント
4. インゲ・ファンデルヘイデン – 151ポイント
5. レオニー・ベントフェルト – 144ポイント

 

男子ランキング

1. エリ・イーゼルビット– 255ポイント
2. ピム・ロンハール　198ポイント
3. ラース・ファンデルハール– 191 ポイント
4. ヨリス・ニューウェンハイス　188ポイント
5. ニルス・ファンデプッテ　171ポイント

 

第10戦ガーフェレ

 

昨年と比べてスタートレーンとフィニッシュレーンが変わっている。通り全体が改修され、新しいアスファルトの部分も出来ている。

それ以外のコースはほぼ同じだが、先週以来の雨でコースはぬかるんでおり、難しいコースとなっている。

 

女子エリート

フェム・ファンエンペルのコメント

試走でひどい転倒をして膝を突いてしまった。それほど悪くないといいのですが。路面は滑りやすく、グリップを得るのが難しい。状況はさらに悪くなるばかりで、非常に厳しいコースになるだろう。

12点中12点？それはいいことだが、運も多少は関係するだろう。直立姿勢を保つことが重要だ。

 

スタート前。手前はフェム・ファンエンペル。

 

さあ、スタート。膝を打ったフェム・ファンエンペルも良いスタート。

 

だが、トップはマリン・シュライバー。

 

フェム・ファンエンペルが2番手。3番手にパック・ピーテルス。

 

パック・ピーテルスがすぐにトップに立つ。

 

パック・ピーテルスがマリン・シュライバーをリード。

 

フェム・ファンエンペルがルシンダ・ブランドに抜かれて4位に。

 

パック・ピーテルスが非常に調子良い。3番手にはセイリン・アラマバードが上がっている。

 

トップを走るパック・ピーテルスが落車。

 

セイリン・アラマバードが迫ってくる。

 

またも、パック・ピーテルスが落車。

 

このチャンスにセイリン・アラマバードがスパート。

 

残り4周

二人がフェム・ファンエンペルを15秒引き離して通過。

 

パック・ピーテルスがセイリン・アラマバードを引き離しにかかる。

 

フェム・ファンエンペルはあきらかに乗れていない。膝の痛みが相当あるのでは。

 

パック・ピーテルスがセイリン・アラマバードを5秒引き離した。

 

フェム・ファンエンペルは見えているけれど、結構差がある。

 

ルシンダ・ブランドがフェム・ファンエンペルを抜いた。これはフェムの連勝は途切れてしまいそう。

 

フェム・ファンエンペルは足をつく。下りはかなり慎重だ。

 

あっと、これはクッションがあってよかった。マノン・バッカーが食い込んでいる。

 

パック・ピーテルスがセイリン・アラマバードを少しずつ引き離している。

 

フェム・ファンエンペルはルシンダ・ブランドに追いついた。

 

残り3周

パック・ピーテルスがセイリン・アラマバードを5秒リード。

 

フェム・ファンエンペルは30秒遅れでルシンダ・ブランドと通過。

 

セイリン・アラマバードが少し足をつく。

 

セイリン・アラマバードがまたも足をつく。

 

フェム・ファンエンペルはなんとかルシンダ・ブランドを引き離している。

 

ルシンダ・ブランドが下りからの登りかえしで一気にフェム・ファンエンペルをパスしていく。

 

3位争いは熾烈。今度はフェム・ファンエンペルが前に。

 

マリン・シュライバーが落車。

 

パック・ピーテルスは、初優勝となるか。

 

残り2周

パック・ピーテルスはセイリン・アラマバードを12秒引き離した。

 

2度落車したフェム・ファンエンペルだけど、今日は本当に調子が良い。

 

フェム・ファンエンペルは、少しセイリン・アラマバードに迫っているように見える。ルシンダ・ブランドを完全に引き離した。

 

5番手で走るゾーイ・バクステッドも落車しそうになる。

 

フェム・ファンエンペルがセイリン・アラマバードに追いついた。

 

フェム・ファンエンペルが2位に上がった。

 

残り1周

デニス・ベッセマはゴールライン上で止まっていたけれど、ディレーラーが落ちているような感じだ。何か引きずっている。

 

フェム・ファンエンペルは2位には上がったけど、1位のパック・ピーテルスに追いつくことはない。

 

パック・ピーテルスは、ゴールライン前から大喜びで爆発。

 

ついに今シーズンの初優勝となった。今年3位以下はないのだけれど優勝が遠かった。

 

フェム・ファンエンペルは今シーズンの連勝記録が11で止まってしまった。さすがに試走で膝を痛めてしまってはいけない。それでも最後には追い上げてくるところは凄い。

 

ワールドカップリーダーのセイリン・アラマバードは、がっくりと肩を落としてゴール。後輩のパック・ピーテルスには負けたくないと言っていたけど真っ向勝負で負けてしまった。

 

リザルト

優勝したパック・ピーテルスのコメント

本当に勝ちたかった。うまくいったときは最高だ。また勝てて本当に嬉しい。先週のアントワープ・ワールドカップで、すでにいい感じだったんだけど、自分のミスもあってうまくいかなかった。スタートからトップに立てたことは特別なことだ。

オープニングラップでピーテルスは2度転倒しましたね。慌てましたか?

普通、調子がいいときは、1周目に1回か2回転ぶものよ。セイリンと冗談を言い合ったりもするわ(笑)。でも、幸いなことに、今はあまり重要じゃない。同じお金を払うなら、そんな転倒でバイクが壊れてしまう。でも、リスクは冒したわ。

 

2位のフェム・ファンエンペルのコメント

少しがっかりしている。今日はちょっと調子が悪かったのかもしれない。今日は一人だけ強かった。彼女は優勝に値した。

ここ数週間は膝の故障に悩まされていたが、この日の不調はそのせいですか?

いいえ、全開になれなかっただけ。そうかしら。ちょっと疲れていたのかもしれない。(…）スクエアになってしまったけど、どうしてそうなったのかはわからない。

いつもと違うことをしたわけではない。それにしても、こんなに強くなって帰ってきたのには驚いた。少し満足しているけど、少し不満でもある。ただ、今日はもっと強い人がいた。

下り坂ではかなり慎重になっていたようにみえましたが?

そうだね。偵察のときに転倒してしまって、また膝を痛めたくなかったので、安全サイドで下った。

いつも独走していたら、何かが間違っていたかもしれない。でも、私は最後まで戦った。それが今日のポジティブな点だと思う。

 

3位のセイリン・アラマバードのコメント

クロスのスタートはかなり良かったと思う。でもクロスの途中で壁にぶつかってしまった。とても疲れていたので、自分のペースで走らなければならなかった。何度かミスをして、フェムに抜かれてしまった。

もちろん、2位を狙っていたので残念だ。でも、言ったように、それは終わったことなんだ。私は自分の価値のために戦ったが、最後はフェムの方が少し強かっただけです。

今日はパックがとても強かった。でも結局、抜かなければならなかった。しばらく立ち直る必要があった。

時速5キロで自転車を漕ぎ続ける。ランニングも多かった。脚にとっては、とてもタフだった。

 

 

男子エリート

マチュー・ファンデルプールのコメント

ワインは飲まなかったけど、コロッケは食べた。これまでにもそうしてきたので、新しいことではない。

シクロクロスに何を期待しているのでしょうか？

ガーフェレはいつもとても難しい。泥はベタベタしているので、材料を節約するために半周ごとにバイクを交換することが重要だ。

昨年と同じように、ビッグ3の間で壮絶な一騎打ちが行われるのだろうか？

これまでのレースは速かったが、今日はまったく違うものになるだろう。私は警戒しているし、もちろん今日も勝つとは思っていない。

 

さあ、スタート。

 

スタートダッシュはラース・ファンデルハールが速かった。

 

なんとスタートからチェーンの切れた選手も。

 

ワウト・ファンアールトの後ろにマチューがいる。

 

エリ・イーゼルビット、ラース・ファンデルハール、ヨリス・ニューウェンハイス、マチュー・ファンデルプールと続く。

 

ワウト・ファンアールトが2番手に上がってくる。

 

マチューが登りでグーッと上がってトップに。

 

ピドコックはかなり後ろ。

 

マチューがトップに立って、もう飛び立ち始めた。2位はワウト・ファンアールト。

 

2位のワウト・ファンアールトが中々見えてこない。

 

残り6周

ワウト・ファンアールトがなんとか見えている状態。もうかなり差が開いている。

 

少しずつだけど、ワウトの姿が小さくなってきている。

 

ワウトが追いつかなければ終わりだけど。

 

3位はヨリス・ニューウェンハイス、4位はラース・ファンデルハール。

 

残り5周

マチュー・ファンデルプールは、ワウトを30秒も引き離して通過。

 

これは余裕の走りとなるのか。

 

ワウト・ファンアールトは滑ってポストに少しぶつかる。

 

ワウトは自分のペースで走っている。

 

残り4周

ワウトが42秒遅れ。ヨリス・ニューウェンハイスとラース・ファンデルハールが49秒遅れ。

 

ピドコックは7番手まで順位を上げている。体調不良は少し良くなってきたのか。

 

マチュー・ファンデルプールは、次々とライダーを周回遅れにしていく。

 

マチューは、皆が苦労する箇所でも何事もないように走り過ぎていく。

 

残り3周

マチューはミスもなく猛烈なペースで走り続ける。

 

トム・ピドコックは5番手まで上がってきた。

 

ワウトでも、まだマチューと競い合うほどレベルが上がってきていない。

 

おっと、ピドコックが3位グループの一員となった。

 

ピドコックが得意のランニングでラース・ファンデルハールを抜いた。

 

だけど、ピドコックがカーブで派手な落車。折角追いついたのにこれは痛い。

 

残り2周

マチューは、少し滑ったけれどタイム差に影響はない。

 

表彰台を巡る争いはまだ決着がつかない。

 

マチューの今シーズン4勝目は固い。

 

ヨリス・ニューウェンハイスは、少し二人を引き離している。

 

マチューはペダルが外れて降りる。

 

ヨリス・ニューウェンハイスは、ピドコックの追撃をかわせるか。

 

ついに、ピドコックがヨリス・ニューウェンハイスを捕らえた。

 

残り1周

ピドコックがペースを上げる。

 

今日はピットも大忙しだ。

 

抜かれたピドコックが登りでヨリス・ニューウェンハイスを抜き返す。

 

表彰台争いは最後まで続くのか。

 

ヨリス・ニューウェンハイスが少しリード。

 

マチューはタンタンとゴールへ。

 

マチュー・ファンデルプールは今日も強かった。完全にみんなと違うレベルで走っている。他のライダーに言わせると原付バイクの後ろを走っているようだと。これで今シーズン無傷の4連勝。

男女共にAlpecin-Deceuninckがトップ獲得した。

 

ワウト・ファンアールトは2位。まだ、1時間マチューと競うだけのレベルに上がってきていない。年明けには目覚めるのか。

 

トム・ピドコックはヨリス・ニューウェンハイスを置き去りにした。

 

見事な追い上げで表彰台獲得。これで3強が表彰台を占めることに。

 

リザルト

マチュー・ファンデルプールのコメント

今日は超タフだった。それは泥のせいだ。泥はとても粘着性があった。周回を重ねるごとにマシンをコントロールするのが難しくなっていった。最後はつらかった。

1周目に早くもその差を見せつけましたね。

このような周回でホイールについて行くのはとても難しい。コースはとてもタフだったので、スタートから自分のリズムを見つける方が良かった。

過去に優勝したクロスは比較的速いコースだったが、ガーフェレでは実際につまずいた。このコースでも圧倒的な強さを見せた今、クエスチョンマークは消えた?

体力に関しては特に疑問符はなかったよ。でも、事前に雨が降り続いていたら、もっと良かっただろうね。ラインをキープするのがとても難しかった。

 

2位のワウト・ファンアールトのコメント

最初の2周は彼の近くにいようとしたんだ。2周目の途中、長い上り坂で自分の限界を少し超えてしまった。こういうクロスではやってはいけないことだ。次のラップで30秒ほどロスしたと思う。でも、序盤のマチューは素晴らしく、別次元の選手だった。

当初、まだこの争いに加わることを望んでましたか?

走るレーンがたくさんあるこのようなコースは、基本的に私に合っている。でも2周目、彼のペースについていこうとしたのが間違いだった。少なくとも引き離されることはなかった。第2パートの走りには満足しているけど、今は今の自分のレベルに満足しなければならない。

ガーフェレのコンディションについては?

泥はかなり粘着性があった。周回を重ねるごとに、バイクを走らせるのが難しくなっていった。

 

3位のトム・ピドコックのコメント

正直なところ、ちょっと悔しかった。スタートが悪かったわけではないけど、スペースがなかったんだ。2周目、10番手まで上がったと思うんだけど、チェーンが外れてしまった。

その結果、また遅れてしまった。クロスの間はずっと追いかけていたんだ。一時はかなり速く走れたと思うけど、決勝ではいくつかミスをしてしまった。でも少なくとも表彰台には上った。

1周目は、なくてもよかったような穴に飛び込んでエネルギーを無駄にしてしまった。あれが今日勝つための唯一のチャンスだった。でもマチューは強かった。それでも、いい走りができたと思う。ただスタートが残念だった。スタートから先頭でレースをすることができればよかった。

もしスタートがうまくいっていたら、マチューと競り合えただろうか？

彼はおそらく、どのコースでも現時点で最強だろう。彼が世界チャンピオンなのには理由があるんだ。