2023 コッパ・アゴストーニ　　苦労は報われる

イタリアの1クラスのワンデイレース、コッパ・アゴストーニ。Coppa Agostoni – Giro delle Brianze(1.1)

1914年にミラノ〜サンレモを勝利した、ウーゴ・アゴストーニを記念して設けられたレース。

 

過去の優勝者

• 2022   シェード・バックス
  
• 2021   アレクセイ・ルチェンコ
• 2019  アレクサンドル・リアブシェンコ
  
• 2018  ジャンニ・モスコン
• 2017   ミヒャエル・アルバジーニ　
• 2016　ソンニ・コルブレッリ
• 2015　ダビデ・レベリン
• 2014　ニコロ・ボニファツィオ
• 2013　フィリッポ・ポッツァート　
• 2012　エマヌエーレ・セッラ　
• 2011　サッーシャ・モードロ

 

リッソーネ～リッソーネ　195.7km

 

イタリア、ロンバルディア州のリッソーネからスタート。北上した後に、25kmの山岳サーキットを4周してリッソーネに帰ってくる。

短いながらも勾配のややキツイ登りのインターバルを耐えたライダーだけが、最後のスプリントに参加できる。

 

1. 山岳　シルトリ  1.7km・4.8%
2. 山岳　シルトリ  1.6km・5.3%
3. 山岳　コッレブリアンザ   3.1km・6.7%
4. 山岳　リッソロ  2.5km・7.2%
5. 山岳　シルトリ  1.2km・5.9%
   
6. 山岳　コッレブリアンザ   3.1km・6.7%
   
7. 山岳　リッソロ 2.5km・7.2%
   
8. 山岳　シルトリ  1.6km・5.3%
   
9. 山岳　コッレブリアンザ  3.1km・6.7%
   
10. 山岳　リッソロ  2.5km・7.2%
    
11. 山岳　シルトリ  1.6km・5.3%
    
12. 山岳　コッレブリアンザ  3.1km・6.7%
    
13. 山岳　リッソロ  2.5km・7.2%
    

 

注目のライダーは

• UAE Team Emirates マルク・ヒルシ、ディエゴ・ウリッシ、ダヴィデ・フォルモロ、フェリックス・グロスチャートナー、シェード・バックス
• Astana Qazaqstan Team　シモーネ・ヴィラスコ、サムエーレ・バスタチッラ、クリスチャン・スカローニ
• Alpecin-Deceuninck　クイントン・ヘルマンス、二コラ・コンチ
• AG2R Citroën Team　ベン・オコナー、ブノワ・コヌフロワ
• Team Arkéa Samsic　ワレン・バルギル、マキシム・ブエ
• Cofidis　ヴィクトル・ラフェ、バンジャマン・トマ
• Team Jayco AlUla　フィリッポ・ザナ、サイモン・イェーツ
• Movistar Team　イバン・ガルシア
• Team dsm – firmenich　アンドレアス・レックネスン
• TotalEnergies　ピエール・ラトゥール

 

スタート前

Team Jayco AlUlaはフィリッポ・ザナとサイモン・イェーツがいる。

 

Cofidisは、ヴィクトル・ラフェがエースナンバー。

 

Astanaはイタリア王者のシモーネ・ヴィラスコがエースか。

 

Alpecin-Deceuninckは、クイントン・ヘルマンスがエースナンバー。

 

もっともメンバーが良いのがUAE Team Emiratesだ。昨年優勝のシェード・バックスもいる。

 

スタート前。

 

ニュートラルスタート。気温27度。

 

一度止まってオフィシャルスタート。

 

5人の逃げ

当初は5人が逃げていた。

1. クイントン・ヘルマンス　Alpecin-Deceuninck
2. マキシム・ブエ　Team Arkéa Samsic
3. オスカル・ロドリゲス　Movistar Team
4. マテオ・ベルジュ　TotalEnergies
5. ティザ・マルコ　Bingoal  WB

 

これはつかまり、新たに6人の逃げが出来ている。

1. ダヴィデ・フォルモロ　UAE Team Emirates
2. イバン・ガルシア　Movistar Team
3. クレモント・ベルテ 　AG2R Citroën Team
4. ヴィクトル・ラフェ　Cofidis
5. クリス・ハーパー　Team Jayco AlUla　
6. ワレン・バルギル　Team Arkéa Samsic

 

残り52.5km。

 

残り48.2kmで12秒差と集団はすぐ後ろにいる。

 

登りで4人に。

1. ダヴィデ・フォルモロ　UAE Team Emirates
2. ワレン・バルギル　Team Arkéa Samsic
3. ヴィクトル・ラフェ　Cofidis
4. クリス・ハーパー　Team Jayco AlUla

 

4人のリードは、集団まで33秒しかない。

 

残り40.6kmで39秒差に。

 

追走は9人に。こちらはエースが並んでいる。

 

山岳　リッソロ 2.5km・7.2%

追走まで31秒差に。ダヴィデ・フォルモロは、ワレン・バルギルが代わってくれと言っても先頭交代しない。後ろにUAE Team Emiratesのマルク・ヒルシに、ディエゴ・ウリッシがいる。

 

追走は23秒差。

 

追走からUAE Team Emiratesのマルク・ヒルシが飛び出している。

 

先頭のダヴィデ・フォルモロはマルク・ヒルシを待っている。

 

マルク・ヒルシが追いついた。

 

先頭にUAE Team Emiratesが二人となったので、ダヴィデ・フォルモロが先頭を引き始めた。

 

先頭はダヴィデ・フォルモロ固定。残り27.5kmで51秒差に広がる。

 

残り26.1kmで56秒差。ヒルシの姿が見えないけど、どうした?

 

UAE Team Emiratesのシェード・バックスが追走から抜け出した。

 

マルク・ヒルシが戻って、ダヴィデ・フォルモロが先頭で引く。

 

あとは、どこでマルク・ヒルシがアタックをかけるかだろう。

 

追走からUAE Team Emiratesのディエゴ・ウリッシが抜け出した。43秒差だ。

 

残り11kmで先頭からダヴィデ・フォルモロがアタック!

 

足を使わせて、カウンターでヒルシが狙うパターンか。

 

これは3人が回して追うしかない。

 

ダヴィデ・フォルモロは、ここまで必死に引いており、更に逃げるのは大変だ。

 

残り5.6kmで19秒差に。

 

残り5kmで21秒差。これはダヴィデ・フォルモロに嬉しいプレゼントか。

 

残り2.8kmで24秒に広がる。これは行った。

 

残り1.2km。ダヴィデ・フォルモロが先頭でゴールに向かう。

 

残り800mでマルク・ヒルシが追走からアタックをかけて抜け出した。

 

ダヴィデ・フォルモロは、ゴールの手前からガッツポーズ。

 

あれだけ、先頭をひいていたのに逃げ切る余力があるとは凄い足だ。

 

ダヴィデ・フォルモロのような勝てる選手がアシストとして働いているのだからチームは強いはずだ。

ダヴィデ・フォルモロは、2020クリテリウム・ドーフィネ第3ステージの勝利から実に3年振りの勝利となった。

 

  

そして、マルク・ヒルシがダヴィデ・フォルモロに続いてゴール。UAE Team Emiratesはワンツーフニッシュの最高の形で締めくくった。

ダヴィデ・フォルモロが捕まれば、ヒルシが、行けばよいし、ヒルシが逃げに追いついた場面で勝負は決まっていたような感じだ。

 

リザルト

ダヴィデ・フォルモロのコメント(チーム公式サイトより)

とても嬉しい。長い間、優勝の喜びを味わうことができなかった。僕はリッソロの登りでプロトンをできるだけ選択する仕事をしていて、その選択によって他の4選手と一緒に先頭集団に入ったんだ。

ヒルシが合流したとき、僕はマルクのスプリントを有利にするために、ハイペースをキープすることに集中した。相手がマルクをコントロールしていることに気づいたから、僕の自由を利用することにしたんだ。最後の坂でアタックし、これが勝利につながった。