2023 イツリア・バスクカントリー第2ステージ　　最後にゴールを落としたライダーは?

第1ステージは、鎖骨骨折から回復したINEOS Grenadiersのイーサン・ヘイターがオマール・フライレの完璧なリードアウトを生かしてスプリント勝利。

登っていたけれど、見事に最後まで足を生かして勝利した。だけど、イーサン・ヘイターのリーダージャージは今日までだろう。

第2ステージは最後に長い登りが待っている。総合勢のぶつかり合いとなりそうだけど、どうなるだろうか?

 

第2ステージ 　ヴィアナ～ ライツァ 　193.8 km

 

バスク地方の第2ステージの決勝はフィニッシュから約70kmで始まり、25km以内に3つの上り坂がある。

勝負は、フニッシュから5km地点の登り頂上が勝負となる。平均勾配は短いが距離が11.1kmと長い。さて、誰が抜け出すのか?

 

1. 2級山岳　Etxauri 　11.4km・3.2%
2. 3級山岳　Uitzi 　5.6km・4%
3. スプリントポイント　Leitza
4. 3級山岳　Arkiskil   4.4km・5.1%
5. 2級山岳　ESaldias 　2.3 km・8.9%
6. スプリントポイント　Doneztebe
7. 2級山岳　Arkiskil 　11.1km・3.1%

 

6人の逃げ

スタートからすぐに6人の逃げ。

1. ハビエル・ロモ (Astana Qazaqstan Team)
2. ヘスス・エスケラ (Burgos-BH)
3. ジョン・バレンテクスア (Caja Rural – Seguros RGA)
4. カルロス・ガルシア・ピエルナ (Equipo Kern Pharma) 
5. トキソミン・ジュアリスティ (Euskaltel – Euskadi)
6. アラン・ジュソーム (TotalEnergies)

昨日、調子の悪そうだったBahrain Victoriousのペッリョ・ビルバオが呼吸器感染症でリタイヤしている。こうなるとBahrain Victoriousはミケル・ランダが狙ってくることに。

 

2級山岳　Etxauri 　11.4km・3.2%

2級山岳通過順位は

1. ジョン・バレンテクスア (Caja Rural – Seguros RGA)　6ポイント
2. ハビエル・ロモ (Astana Qazaqstan Team)　4ポイント
3. トキソミン・ジュアリスティ (Euskaltel – Euskadi)　2ポイント
4. アラン・ジュソーム (TotalEnergies)　1ポイント

 

残り78.7kmでタイム差4分24秒。驚きは集団先頭がリーダージャージのイーサン・ヘイター。今日は最初からアシストだ。

 

3級山岳　Uitzi 　5.6km・4%

先頭には、山岳賞ジャージのジョン・バレンテクスア (Caja Rural – Seguros RGA)がしっかりと乗っている。

 

集団最後尾で走るIntermarché – Circus – Wantyのリリアン・カルメージャヌヌはパンツが落車で破けている。痛そうだ。

 

山岳賞ジャージのジョン・バレンテクスア (Caja Rural – Seguros RGA)が頂上手前からアタック1位通過している。

1. ジョン・バレンテクスア (Caja Rural – Seguros RGA)　3ポイント
2. ハビエル・ロモ (Astana Qazaqstan Team)　2ポイント
3. トキソミン・ジュアリスティ (Euskaltel – Euskadi)　1ポイント

 

集団は2分44秒差で通過。

 

先頭は下りで3人に。後続は追いつくかな。

1. ジョン・バレンテクスア (Caja Rural – Seguros RGA)
2. ハビエル・ロモ (Astana Qazaqstan Team)
3. アラン・ジュソーム (TotalEnergies)　

 

スプリントポイント　Leitza

スプリントポイントを通過。

1. ハビエル・ロモ (Astana Qazaqstan Team)　10ポイント・3秒
2. ジョン・バレンテクスア (Caja Rural – Seguros RGA)　6ポイント・2秒
3. アラン・ジュソーム (TotalEnergies)　4ポイント・1秒

 

3級山岳　Arkiskil   4.4km・5.1%

先頭は5人に戻った。

 

集団最後尾はINEOS Grenadiersのブランドン・リベラ。ベルナルのトレーニングパートナーだ。

 

3級山岳通過。

1. ジョン・バレンテクスア (Caja Rural – Seguros RGA)　3ポイント
2. ハビエル・ロモ (Astana Qazaqstan Team)　2ポイント
3. トキソミン・ジュアリスティ (Euskaltel – Euskadi)　1ポイント

 

2級山岳　ESaldias 　2.3 km・8.9%

集団から、リチャル・カラパスがアタック。

 

だが、これはすぐにつかまる。

 

今度はミケル・ランダがアタック。

 

ランダは後続を引き離す。残り46kmもあるが、最後まで逃げるつもりなのだろうか。それとも後続の良いメンバーを待つのか。

 

先頭は2人に。

1. ハビエル・ロモ (Astana Qazaqstan Team)
2. アラン・ジュソーム (TotalEnergies)　

 

ハビエル・ロモがトップ通過。

1. ハビエル・ロモ (Astana Qazaqstan Team)　6ポイント
2. アラン・ジュソーム (TotalEnergies)　4ポイント
3. ジョン・バレンテクスア (Caja Rural – Seguros RGA)　2ポイント
4. ミケル・ランダ　Bahrain Victorious　1ポイント

 

集団はINEOS Grenadiersのルーク・プラップが引いている。

 

ミケル・ランダはリードを広げる。

 

逃げていたメンバーを吸収しながら集団は進む。ランダとは27秒差となっている。

 

先頭は下りでランダが追いついて4人に。タイム差40秒。

1. ハビエル・ロモ (Astana Qazaqstan Team)
2. アラン・ジュソーム (TotalEnergies)　
3. ジョン・バレンテクスア (Caja Rural – Seguros RGA)
4. ミケル・ランダ　Bahrain Victorious　

 

残り34.3km。タイム差42秒に。

 

スプリントポイント　Doneztebe

ミケル・ランダ先頭でスプリントポイント通過。ランダの狙いはボーナスタイムだったのかな。

1. ミケル・ランダ　Bahrain Victorious　10ポイント・3秒
2. ジョン・バレンテクスア (Caja Rural – Seguros RGA)　6ポイント・2秒
3. アラン・ジュソーム (TotalEnergies)　4ポイント・1秒

 

逃げていた山岳賞ジャージのジョン・バレンテクスア (Caja Rural – Seguros RGA)は捕まる。

 

ランダはここで捕まると総合でのジャンプアップはボーナスタイムだけとなる。

 

集団はMovistar Teamが引く。

 

ランダはハビエル・ロモをちぎって2人で逃げ続ける。

 

ランダは単独に。しかし、集団は後ろだ。

 

後ろから、Intermarché – Circus – Wantyのリリアン・カルメージャヌヌが抜いていく。

 

リリアン・カルメージャヌヌは、パンツが破けるほどの落車しているのに凄い。

 

集団はまだ大人数。

 

Caja Rural – Seguros RGAのライダーも追走に。

 

さあ、リリアン・カルメージャヌヌに追いついて先頭は2人に。

1. リリアン・カルメージャヌヌ　Intermarché – Circus – Wanty
2. アベル・バルダートストーン(Caja Rural – Seguros RGA)

 

2級山岳　Arkiskil 　11.1km・3.1%

しかし、ここまで大集団で残るとは思っていなかった。どこまで絞られるだろうか。

 

頂上まで6.9km。タイム差は14秒。リリアン・カルメージャヌヌは、左肘も包帯を巻いている。

 

集団からダビ・デラクルスがアタック。

 

これは先頭に追いつく勢いだ。

 

ダビ・デラクルスは、すぐに先頭に追いつく。

 

先頭交代を要求するが後ろは引けない。

 

各チームのアシストが先頭に。

 

すぐに、逃げていた二人が捕まる。

 

先頭はINEOS Grenadiersのルーク・プラップ。

 

ダビ・デラクルスは集団に迫られる。

 

ダビ・デラクルスは捕まった。

 

大集団のまま頂上に向かう。

 

集団で2級山岳を越えた。ここまで多いとは～。距離は長いけれども、やはり勾配が3.1%と緩いので多くのライダーが残った。

 

これは集団スプリントになりそうだ。先頭はMovistar Teamのアレックス・アランブル。

 

猛烈なスピードで逃げるけど、集団は容認しない。当然だ。

 

これはスピードマンの戦いとなりそうだ。

 

20人くらいが先行。

 

先頭はBORA-hansgroheのイーデ・シュリングだ。

 

イーデ・シュリングが先頭をキープして曲がってきた。

 

イーデ・シュリングが最後のもがきを見せる。

 

後ろから、マッティオ・ソブレロ、ダヴィ・ゴデュが迫る。

 

だが、イーデ・シュリングがゴールで吠えた～!

最後は、カーブの連続から先頭をキープして、リードを保って逃げ続けての勝利だ。素晴らしいスピードでゴールを駆け抜けている。見事だ。

イーデ・シュリングは、2021グロサー・プライス・デス・カントン・アールガウ以来の勝利でプロキャリア2勝目となった。

イーデ・シュリングは、ボーナスタイム10秒を獲得。見事にリーダージャージをゲットした。

 

リザルト

イーデ・シュリングのコメント

第2ステージの最後の数キロは下り坂で、そのため身の毛もよだつような状況でしたが。

これは本当にあまりにも危険だった。最後の1kmで、多くのクラッシュが発生した。最後の1kmはまだ大丈夫だったが、それ以前は本当にトラブル続きだった。しかし、ほとんどのチームはスプリントを予想していなかったが、私はずっと前からそうなることを予見していた。

結局、最後の登りはとても簡単だった。幸運なことに、私はクラッシュの直前で決勝に進出した。いい位置にいて、うまくスペースを見つけることができた。残り1kmのところで、また少し上がってきて、前に乗ることができた。残り500mでスプリントを開始した。

ワールドツアーレベルでの初勝利、本当にとてもうれしいです！

第2ステージリザルト

イーデ・シュリングは、最初にバスクの農村スポーツである「ハリージャソツシレ（石を持ち上げる人）」の腰巻を与えられている。

その後、普通の表彰に。

総合

ポイント賞

山岳賞

新人賞