今年、ブラットリーウィギンズのアワーレコードに挑戦しようしているヴックトール・カンペナールツ。昨年の世界個人タイムトライヤルで3位になった実力者。
そして、現在ブラットリーウィギンズの次に速い記録を持っているのが、2年連続でUCI世界個人タイムトラヤルU23チャンピオンの、ミッケル・ビョーグだ。
彼は、昨年10月に史上2番目に長い距離を1時間で記録している。そして、今年アワーレコードに3回目の挑戦をすることを表明しています。
彼がアワーレコードを更新出来るのかはヴックトール・カンペナールツの記録にも左右されることになるが、かれは20歳。これから更に速くなることは間違いない。
次にアワーレコードを更新するのはミッケル・ビョーグだと私は思います。
Young Dane Mikkel Berg
現在、ミッケルはアメリカのコンチネンタルチームHagens Berman Axeonで走ってます。
実は彼、18歳の2017年に1回目のアワーレコードに挑戦しているのです。
この時の記録は52.311Km。デンマーク新記録でした。その時挑戦したバイクが凄い!
「私は自転車をほとんど分解して、そこにいくつかのディスクホイールをとりつけて、それを基本的にトラックバイクに変えました」
なんと、トラック専用バイクではなかったのです。しかも18歳!
これまでの、アワーレコードの記録を見てみると
2014.9.18 | イェンス・フォイクト | トレック ファクトリーレーシング 51.110km |
2014.10.30 | マティアス・ブランドレ | イアム サイクリング 51.852km |
2015.1.31 | ジャック・ボブリッジ | チーム バジェットフォークリフツ 51.3km |
2015.2.8 | ローハン・デニス | BMCレーシングチーム 52.491km |
2015.2.25 | トーマス・デッケル | 当時所属なし 52.221km |
2015.3.14 | グスタフ・ラーション | クルトエナジー プロサイクリング50.016km |
2015.5.2 | アレックス・ダウセット | モビスター チーム 52.937km |
2015.6.7 | ブラッドリー・ウィギンス | チーム ウィギンス 54.526km |
2018.10.4 |
ミッケル・ビョーグ | Hagen Berman Axeon 53.730km |
18歳のミッケルが打ち立てた記録が、どれほど凄いかがわかります。
世界第2位の記録
そして、昨年の10月にうちたてた記録が53.730kmとブラットリー・ウィギンズの記録より796m少ないだけです。この時にはトラックバイクでデンマーク新記録を更新しています。
デンマークのOdense Cykelbane競輪場は高地ではなく、平地です。
Hagens Berman AxeonチームのスポンサーであるZipp wheelとのインタビューで、ミッケルは9月のヨークシャーで開催されるUCI世界選手権大会の後の日程を決める前に、6月にアワーレコードの「練習走行」をすること発表しています。
「6月にテスト走行してみます。それから私のプランを決めるでしょう。まずは、今シーズン後半のU23世界選手権に集中します。
特に今年はU23個人タイムトライヤルの3年連続メダル獲得がかかっていますからね。今年は私にとって、この2つの大きなチャレンジに備える年です」
2017年の最初の試みで、ミッケル・ベルクは52.311kmの距離を記録しました。
18歳でデンマークの新記録を樹立するのに十分。 ミッケルはその後、19歳であったにもかかわらず、2017年と2018年にU23タイムトライアル世界タイトルを獲得しました。
彼の年齢以上に、ミッケルのチャレンジは装備面・環境面の準備の欠如がみられます。ウィギンズの記録は、利用可能な最も革新的な技術を集めた大規模な準備の終わりに来ました。
つまり、装備と環境面が整えばさらに記録向上は間違いないとも言えます。
今月、 Lotto-Soudalのヴィクトール・カンペナールツは、 海抜2kmのメキシコにあるAguascalientes Velodrome競技場に向かいます。
ヴィクトール・カンペナールツはより低い空気密度の高度で乗ることで、ウィギンズの記録を破ることを願っています。
ヴィクトール・カンペナールツの挑戦はメキシコの高地で行われますが、ミッケルの挑戦はデンマークかスイスで行われる可能性があると言います。
「たぶんスイスかデンマークに行くだろうと思う。 高地ではあまりに多くの力を失うので、高度が私に利益をもたらすとは思わない。しかも、実際に高度トレーニングをしたことは一度もないしね」
191センチという長身と、あまりにも若くて、強いチャレンジャー。
いつの日か、アワーレコードを更新することでしょう。
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