PARLEEはアメリカのブランド。2000年にボブ・パーリーがアメリカ・マサチューセッツにて創業した。世界最高のバイクを作るというシンプルな目標を掲げている。
レース用ボートの製造ノウハウを活かし、カスタムオーダーのカーボンフレームバイクを多数手がけるブランドだった。
こちらでも、2回ほど紹介していた。
事業は継続なのか?
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アメリカのハイエンド自転車ブランド「Parlee Cycles」は、破産保護申請をしている。
Parleeの負債は合計で 440万ドル(約5億8千万円)、総資産は 1 月末時点で合計で 260 万ドル(約3億4千円)だった。
米国の破産法では、連邦破産法11条「再建型破産」とも呼ばれる。
つまり、会社は負債を抱えているが、事業を存続させ、債権者に時間をかけて支払うための更生計画をたてることが出来る。事業は継続されるようだ。
Parlee Cyclesは、長年ボートビルダーとして活躍してきたボブ・パーリーとその妻イザベルによって2000年に設立された。
熱心なサイクリストでありアマチュアレーサーでもあったボブは、20年間かけてカーボンファイバーの成形と微調整を行い、美しく丈夫なボートを作り上げた。その後、自分の職業と情熱をカーボン自転車のフレーム作りに結びつけている。
1990年代にレースで乗ったチタンフレームに衝撃を受けた彼は、自転車の未来はカーボンにあると考えた。
一人で始めたオーダーメイドショップは、すぐにカスタムモデルとストックモデルのコレクションを持ち、国際的に販売する人気の高いレーシングフレームメーカーに成長。
Parlee Cyclesは、フルカスタマイズ可能なカーボンファイバー製ロードレーシングフレームを製造した最初のブランドであり、すぐに世界中で乗られるようになる。
2004年、Parleeは900g以下のカーボンフレームを開発し、最軽量フレームの基準を打ち立てた。
また、エアロバイクを最初に発売したメーカーの一つであり、ロード用ディスクブレーキをいち早く採用したメーカーでもある。
2010年には、800gを切るフレーム「Z5」を発表し、自らのスタンダードを塗り替えた。Parleeは毎年新型またはアップデート版をリリースしている。
今回の苦境は、コロナ、サプライチェーンの課題、ビジネス全体へのインフレ圧力など複雑な要因が絡み合っている。
彼らの苦悩は、アメリカの自転車産業に警鐘を鳴らすものであることは間違いない。
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