X2Oロフェーの第2戦コルトレイク。世界王者のトム・ピドコックが3戦目となる。
前回のワールドカップ第6戦オーベレルエイセでは、トム・ピドコックが最後尾からのごぼう抜き。それをまとめたツイートが面白い。
What an incredibile chase that was! @tompidcock made the #CXWorldCup look like a video game. ️ pic.twitter.com/x3lFOuURNO
— UCI Cyclo-cross World Cup (@UCIcyclocrossWC) November 22, 2022
明日のワールドカップ第7戦フルストからは、マチュー・ファンデルプールも参戦してくるので、ラース・ファンデルハール、マイケル・ファントーレンハウト、エリ・イーゼルビットなどは最後の優勝チャンスとなるかも。
第2戦コルトレイク
アーバンクロスのコースは、アルバート公園とその周辺で行われる。
歩行者と自転車専用に使用される狭いカレッジ橋と広いグルーニング橋の2つの橋が含まれているのが特徴。どちらの橋もレイエ川に架かっている。
コース上の障害物は2つの橋だけではなく、川沿いのビーチであるブダビーチの砂を渡る。昨年のコースとほぼ同じだが、サーキットが反対方向に終了するという大きな違いがある。
ゴールは、上り坂をスパートしないといけない。高速コースだ。
女子エリート
明日のワールドカップに備えてか、20歳トリオのフェム・ファンエンペル、パック・ピーテル、シリン・ファンアンローイはいない。
スタートからゾーイ・バクステッドがスパート!
2番手にマリアンヌ・フォスが張り付く。3番手はサンヌ・カント。
セイリン・アラマバードは何故かピットに。バイク交換することなく、出遅れてしまう。
並びは変わらない。ゾーイ・バクステッドがトップを快走。
あっと、ここでルシンダ・ブラントが前に出る。18歳のジュニア王者は2位に。
ゾーイ・バクステッドが3位に後退。
2周目
ルシンダ・ブラントにマリアンヌ・フォスが張り付く。昨年の世界選手権と同じ感じになるのか。
デニス・ベッセマが追ついてくる。3人パックとなるか。
ルシンダ・ブラントがバイク交換で3位に。セイリン・アラマバードが4位に上がってきた。
3周目
デニス・ベッセマがずっと前を引き続ける。ゴールの登りでセイリン・アラマバードが3位に上がった。
これはデニス・ベッセマは不利だ。ある程度、後ろとタイム差が出来たら先頭交代するべきでは。
なんと、ルシンダ・ブラントが落車。階段を上がって、飛び乗りしようとしたら失敗。これは痛いミスだ。
セイリン・アラマバードがすぐ後ろまできた。3人パックとなりそう。
セイリン・アラマバードが追いつき、3人パックとなる。
4周目
デニス・ベッセマはずっと先頭を引き続ける。
後方ではルシンダ・ブラントがバイク交換しており、更に遅れている。
3人の並びは全く変わらない。
5周目
デニス・ベッセマも何故、先頭交代しないのだろう。ほとんどロードレースのような高速コースなのに。
マリアンヌ・フォスは、世界チャンピオンなのに、全く前を引かないというのはどうなのか?
6周目
これは最後のスプリントまでデニス・ベッセマが引き続けるというパターンなのか?
ここで、セイリン・アラマバードがインをついて先頭に。
セイリン・アラマバードがペースを上げる。デニス・ベッセマが少しカーブで遅れる。
これはチョイ差しするのか。
セイリン・アラマバードが前を引き続けるパターンに変わった。
最後の登りに。
二人がスプリントだけど~。
流石に、最後だけ前に出てスプリントするならば勝てるだろう。男子だったら、ブーイングとなるのではないだろうか。
リザルト
マリアンヌ・フォスのコメント
非常に速いレースでした。ベッセマは非常に高いペースを設定した。アルバラードが加わったとき、彼女が最後のラップで何かを試みるだろうと思っていた。彼女はギャップを作ったが、私は勝つために彼女にできるだけ近づき続けた。
最後のラウンドでは、私はすべてを与えた。サンドストリップは、集中してミスをしないようにしなければならなかった部分の 1 つです。最終コーナーの後は、フィニッシュまでただのスプリントだった。
物事が速く進むと、誰にとっても大変です。それがシクロクロスの醍醐味です。ここはすべてが揃ったとてもいいラウンドです。本当に楽しかった。
勝利は常にとても素晴らしいものです。今日はこうして参加できてよかった。勝てていい感じです。本当に大変でしたが、やりがいがありました。
2位のセイリン・アラマバードのコメント
タフだった。スプリントでマリアンヌ・フォスに勝つのは難しいと思っていたので、事前に降りようとした。最終コーナーでは、ふたりとも停止した状態からスタートしなければならなかった。
その分、私が先にスタートできたので有利だったかもしれませんが、彼女のほうが少し強かったですね。脚がいっぱいになった。
スタートでは少し遅れてましたね。
そのつもりはなかった。大回りをする女の子がいて、その子の右側にいたから、ポストに入ってチェンジするしかなかったんだ。
その後追走することになった。簡単ではなかった。速いラップで、それから戻ってくるのは難しい。そして、簡単ではなかったが、かなり早い段階で接続できたのは良かった。
3位のデニス・ベッセマのコメント
もちろん満足です。フォスとアルバラードが互いに戦ったので、それは難しかった。もう少し賢くレースをするべきだったかもしれません。
ルシンダ・ブラントも最後のラップでとても良かったので、彼女を戻させたくなかった。順位表でしっかりとリードを維持できることを願っています。
Rnk | Rider | Team | Time |
---|---|---|---|
1 |
VOS Marianne
|
Team Jumbo-Visma | 0:47:03 |
2 |
ALVARADO Ceylin del Carmen
|
Alpecin – Deceuninck | 0:01 |
3 |
BETSEMA Denise
|
Pauwels Sauzen – Bingoal | 0:10 |
4 |
BRAND Lucinda
|
Baloise Trek Lions | 0:54 |
5 |
CANT Sanne
|
Crelan – Fristads | 1:07 |
6 |
KASTELIJN Yara
|
Crelan – Fristads | 1:16 |
7 |
KAY Anna
|
777 | 1:22 |
8 |
NORBERT RIBEROLLE Marion
|
Crelan – Fristads | 1:37 |
9 |
VAN ALPHEN Aniek
|
777 | 1:39 |
10 |
BACKSTEDT Zoe
|
EF Education-TIBCO-SVB | 2:26 |
11 |
COUZENS Millie
|
Crelan – Fristads | 3:06 |
12 |
DE WILDE Julie
|
Crelan – Fristads | 3:10 |
13 |
VAN LOY Ellen
|
De Ceuster Bonache Cycling Team | 3:15 |
14 |
BASTIAENSSEN Fauve
|
Pissei – Groep T.O.M. | 3:48 |
15 |
HARTOG Larissa
|
3:58 | |
16 |
CREES Xan
|
Team Spectra Wiggle p/b Vitus | 4:07 |
17 |
CRABBÉ Kiona
|
Crelan – Fristads | 4:10 |
18 |
BARHOUMI Zina
|
4:15 | |
19 |
DE SMEDT Febe
|
ACROG-Tormans | 4:20 |
20 |
SELS Loes
|
Proximus – AlphaMotorhomes – Doltcini CT | 4:28 |
21 |
DOBBELAERE Jana
|
4:40 | |
22 |
CUETO Sara
|
Unicaja Banco – Gijon | 4:42 |
23 |
KAPTHEIJNS Maud
|
Deschacht – Hens – Maes | 4:53 |
24 |
DEFOUR Lara
|
4:59 | |
25 |
DEVIGNE Camille
|
Multum Accountants Ladies Cycling Team | 5:32 |
26 |
DAY Elena
|
5:41 | |
27 |
DE BRUYNE Meg
|
Proximus – AlphaMotorhomes – Doltcini CT | 6:00 |
28 |
DE KEERSMAEKER Audrey
|
De Ceuster Bonache Cycling Team | 6:15 |
29 |
DE CUYPER Emily
|
Pissei – Groep T.O.M. | 6:27 |
30 |
SCHEVENELS Lies’l
|
De Ceuster Bonache Cycling Team | 6:30 |
男子エリート
トム・ピドコックは3戦目で優勝となるか。
登りダッシュは、ラース・ファンデルハールがトップ。
カーブで落車が。
エリ・イーゼルビットがトップに。
2番手にラース・ファンデルハール。
エリ・イーゼルビットは先頭を引き続ける。
2周目
3番手にティボー・ネイスが上がっている。トム・ピドコックは5番手。
直線で一気に、マイケル・ファントーレンハウトがトップに。
ここでついにトム・ピドコックが先頭に。
どこでピドコックはペースを上げるのか?
一つずつの動作が速い。
さらに、トム・ピドコックが登りから一気に後続を引き離した。
この橋で一気に引き離した。
トム・ピドコックは登りでつけたタイム差のまま走る。
3周目
2位以下を登りで稼いだリードのまま走り続ける。
2番手はラース・ファンデルハール、エリ・イーゼルビット、マイケル・ファントーレンハウトと続く。ティボー・ネイスは少し離れてしまった。
トム・ピドコックは走りが違う。明らかに速い!
4周目
ラース・ファンデルハールが9秒差でギリギリ見える程度。
トム・ピドコックは流れるような綺麗な走りでリードを築いていく。
トム・ピドコックはバイク交換。それでも差は縮まらない。
トム・ピドコックは橋の上でジェルを補給していた。まるでロードレース。
5周目
2位はラース・ファンデルハールで変わらず。3番手にエリ・イーゼルビットがマイケル・ファントーレンハウトの小さなミスを利用して上がっている。
ペースが落ちている感じは全くなし。ピドコックは、これから調子が上がっていく一方なのだろう。
6周目
2位のラース・ファンデルハールとは6秒差と少しタイム差が縮まっている。
7周目
エリ・イーゼルビットがラース・ファンデルハールに追いついた。背中を痛めているのでロードトレーニングは出来るけれども、フィールドでのトレーニングは出来ない。今日は歩きが少ないので助かるとレース前にコメントしている。
エリ・イーゼルビットがラース・ファンデルハールを抜いて2位に。
エリ・イーゼルビットがコーナーで落車しそうになるが堪えた。
8周目
エリ・イーゼルビットが前だが、ピドコックと12秒差と開いた。
川沿いの直線でラース・ファンデルハールが前に。
ピドコックは、リードを少しずつ広げている。
3強が揃う前のチャンスだったのだけど、二人が優勝することは難しい。
9周目
ラース・ファンデルハールがバイク交換。エリ・イーゼルビットのチャンスだ。
エリ・イーゼルビットは、焦ったのかカーブで3回足をついてしまい追いつかれる。
トム・ピドコックは、後はゴールに向かうだけだ。
ラース・ファンデルハールがペダルが拾えず、少し差がつく。
エリ・イーゼルビットがわずかにリード。
トム・ピドコックは昨年と同じように3戦目で優勝。調子を上げている。これぞ、世界王者の走りだ。
2位争いは、最後のスプリントでマイケル・ファントーレンハウトがエリ・イーゼルビットをまくった。
リザルト
トム・ピドコックのコメント
今年は昨年より調子がいい。先週のオーベレルエイセでも、それを証明することができた。その時は勝てなかったけど、マイケルはこういうコースに強いんだ。素敵なジャージを着て、素敵な勝利です。
今日のレースについては?
タフだった。超高速だった。隙間はつくったけど、あまり伸ばせなかった。ラースと比べても、ずっと7、8秒だった。集中して、自分のペースを保つようにした。
ラース・ファンデルハールやエリ・イーゼルビットが集まると、忙殺されるのは分かっていた。クロスは先週の土曜日と似ていたが、今日はもっとうまくいった。
でも今日はちょっと変な感じで、差を広げることができなかった。また、今週は寒くなったこともあってか、少し疲れを感じた。でも、本当に楽しかったんだ。
このジャージで乗るときは毎回それだ。そして、ファンもここフランダースでいつも応援してくれている。
明日はフルストで、復帰するマチュー・ファンデルプールと走りますね。
良いマチューを期待できる。彼がどこに立っているのか正確にはわからないが、それ以下のものを期待するべきではない。
2位のラース・ファンデルハールのコメント
酸っぱい。でも、いい形を取らなければいけないし、いい戦いができている。ピとコックは僕たちから離れなかったので、僕たちはとてもいいレースをしたと思う。そして明日は新しいチャンスがある。
ピドコックにたどり着くためにできる限りのことをしたが、最後の7秒を締めくくることができなかった。それから最後のラップで、私はスプリントのためにバイクを切り替えた。
本当はもっと早くラップを変えるべきだったし、賭けだったけど、彼がこんなに速いストレートを走るとは思っていなかった。それは巧妙だったけど、幸いなことに私はまだ戻ることができた。
最後は、コーナーから少しだけ強く出ることができたので、スタートが少し速かった。そして、スプリントではリアタイヤが硬かったので、速度は少し速くなる。それが私が望んでいたことだ。
3位のエリ・イーゼルビットのコメント
ほんの少し、ほんの少しだけ痛みはありましたが、それ以外は苦労が報われた感じだ。ただ、サンドピットやハイキックだけは、まだスピードが足りなかった。
もし、あそこでスーパーだったら、ラースを乗り捨てられたかもしれない。でも、またほとんど先頭で戦えるようになったので、本当にうれしい。
この数週間で学んだことは、本当に戦い続けなければいけないということ。常に信じ続け、痛みに耐えることが必要なのだと、今はわかっている。
もし、腰の問題が完全に消えていたら、その時、ピドコックについていけましたか?
最初のころは、とにかく速く走りすぎた。その後は、とにかく同じペースを保つことができた。しかし、それは常に「もし」であり、「もし」は存在しないんだ。今日は間違いなくベストが勝った。
背中の問題は厄介ですか?
今朝は私も精力的に施術を受けた。いつも簡潔でなければならない。今夜は私も治療を受け、明日の朝、そして数日後にも同様に治療を受ける予定だ。
そして、すべてを強化するために、いつもエクササイズを続けなければならない。100%解決するには、シーズンが終わるまで待たなければなりません。
Rnk | Rider | Team | Time |
---|---|---|---|
1 |
PIDCOCK Tom
|
INEOS Grenadiers | 1:02:59 |
2 |
VAN DER HAAR Lars
|
Baloise Trek Lions | 0:03 |
3 |
ISERBYT Eli
|
Pauwels Sauzen – Bingoal | 0:04 |
4 |
VANTHOURENHOUT Michael
|
Pauwels Sauzen – Bingoal | 1:00 |
5 |
VANDEPUTTE Niels
|
Alpecin – Deceuninck | 1:49 |
6 |
ADAMS Jens
|
Chocovit Cycling Team | ,, |
7 |
NIEUWENHUIS Joris
|
Baloise Trek Lions | 1:50 |
8 |
BAESTAENS Vincent
|
Spits CX Team | 2:24 |
9 |
LOOCKX Lander
|
Deschacht – Hens – Maes | 2:29 |
10 |
KUYPERS Gerben
|
2:58 | |
11 |
MEEUSEN Tom
|
Deschacht – Hens – Maes | 3:08 |
12 |
NYS Thibau
|
Baloise Trek Lions | 3:24 |
13 |
RONHAAR Pim
|
Baloise Trek Lions | 3:25 |
14 |
HORNY Clement
|
,, | |
15 |
FERDINANDE Anton
|
Deschacht – Hens – Maes | 3:55 |
16 |
ROMBOUTS Seppe
|
4:01 | |
17 |
WUYTS Mathijs
|
4:40 | |
18 |
GEYSELS Xander
|
4:53 | |
19 |
CAREME Grégory
|
5:54 | |
20 |
MERVEILLIE Jari
|
6:04 |
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