2023年のジロ・デ・イタリアのルートがプレゼンテーションと共に発表された。
事前の噂通り、3回のタイムトライヤルの合計距離は70.6km。2022ジロが26.2kmだったので、大幅に増えている。
どう考えても、今年のクライマー有利のジロから、TT有利のジロになっているのは間違いない。ただ、山岳の登りフニッシュも6回あり、第20ステージの個人タイムトライヤルは山岳タイムトライヤルだ。
最後まで、逆転の可能性は秘めているジロとなっている。
2023ジロ・デ・イタリアのルート
2023年のジロは、かなり詰め込み過ぎではないかな。ただ、スプリンターが活躍するステージが8回あるので厳しくてもスプリンターも参加するだろう。
ポイント賞を獲得するには、厳しい山岳ステージを乗り越えないといけないけれど。
第7ステージ カプア~グラン・サッソ 218km 頂上フニッシュ
第1週は盛りだくさんだ。初日は、18.4kmの個人タイムトライヤル。これだけの距離があれば、初日からTTスペシャリストが大きくリードできるのは間違いない。
レムコ・エヴェネプール、ゲラント・トーマス、プリモッシュ・ログリッチなどをジロに引きつけたいという思いが見てとれる。
初日から、最後までずっと総合トップということはないよね。多分。
第7ステージには、はやくも200kを越えるステージに山頂フニッシュが用意されている。ゴール手前の区間は平均勾配8.4%あるので、先頭集団は絞られているはずだ。
そして第9ステージに再び34kmの個人タイムトライヤル。
第1週だけで、総合勢のタイム差はかなりつくのではないかな。逆にクライマーはいくら頑張ってもTTで遅れるので不利だとも言える。
タイム差を抑えて第2週以降に臨まないといけない。
第20ステージ タルヴィージオ~モンテ・ルッサリ 19km 個人TT
第20ステージの個人タイムトライヤルは、7kmで平均勾配12%もある。最大勾配22%となると、ドラマが巻き起こる可能性は十分にあるだろう。
2020ツール・ド・フランス第20ステージの山岳個人タイムトライヤルでは、プリモッシュ・ログリッチが大きく遅れてタデイ・ポガチャルに逆転されている。
今回のジロ第20ステージでも、最後に順位が変わってもおかしいことはないだろう。
獲得標高5,000mを越える山岳ステージもあり、来年ジロは誰が見ても納得のいく勝者が生まれるのは間違いない。
2023ジロ・デ・イタリア コースガイド
- 第1ステージ フォッサチェジーア~オルトナ 18.4km 個人タイムトライヤル
- 第2ステージ テラモ~サン・サルヴォ 204km
- 第3ステージ バスト~メルフィ 213km
- 第4ステージ ヴェノーザ~ラゴ・ラセノ 175km
- 第5ステージ アトリパルダ~サレルノ 171km
- 第6ステージ ナポリ~ナポリ 162km
- 第7ステージ カプア~グラン・サッソ 218km 頂上フニッシュ
- 第8ステージ テルニ~フォツソンブローネ 207km
- 第9ステージ サヴィニャーノ・スル~チェゼーナ 35km 個人TT
- 第10ステージ スカンディアーノ~ヴィアレッジョ 196km
- 第11ステージ カマイオーレ~トルトーナ 219km
- 第12ステージ ブラ~リヴォリ 185km
- 第13ステージ ボルゴフランコ~クラン・モンタナ 207km 199km
- 第14ステージ シェール~カッサーノ 194km
- 第15ステージ セレーニョ~ベルガモ 195km
- 第16ステージ サッビオ~モンテ・ボンドーネ 203km
- 第17ステージ ペルジーネ・ヴァルスガーナ~カオルレ 197km
- 第18ステージ オデルツォ~ヴァル・ディ・ゾルド 161km
- 第19ステージ ロンガローネ~トレチーメディラヴァレド 183km
- 第20ステージ タルヴィージオ~モンテ・ルッサリ 18.6km 個人TT
- 第21ステージ ローマ~ローマ 126km
このコース発表を見て、各チームどのライダーが出場してくるのか楽しみだ。
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