Quick-Step Alpha Vinyl Teamが来シーズン、現在Alpecin-Fenixで走っているティム・メルリエと契約を結ぶことが報道されている。
これにより、マーク・カヴェンディシュは、他チームに移籍して走ることは確実視されている。
カヴは、イタリアのスポーツ紙、ガゼッタスポーツのインタビューで、あと2年走ることを明言した。
あと、2年でマーク・カヴェンディシュが達成したいのは、ツールの最多勝と共に、もう一つ記録に挑戦したい理由もあると思われる。
2年の競争力
A bike is much more than two wheels. To our community, it’s a common denominator: crossing paths, destinies, and breaking new grounds. When I am on my bike, I am my true self. What does your bike mean to you? @oakley #TeamOakley #BeWhoYouAre pic.twitter.com/8i2sM3Mz37
— Mark Cavendish (@MarkCavendish) March 17, 2022
マーク・カヴェンディシュは、ジロ・デ・イタリアに戻ってきた。そして、最初のスプリンターステージで勝利。
ただ、ジロでの勝利はこの1勝で終わりそうだ。ガゼッタスポーツとのインタビューで、マーク・カヴェンディシュは自分のキャリアについて以下のように語っている。
少なくともあと2年はキャリアを伸ばしたい。サイクリングを続けたいというだけでなく、少なくともあと2年間は競争力があると感じている。
多分それ以上かもしれないが、2年間は確かに可能であるはずだ。 真実はこれだ。もしもう1つだけ勝つことができれば、幸せになるだろう。
あと10勝できたら嬉しい。数は本当に、本当に私にとってはまったく要因ではない。それは真実だ。
もちろん、ツール・ド・フランスを走りたいと思っているが、私はプロであり、常にチームに必要なことをしている。
みんなは、私が常にそれに備えることを知っている。しかし、それは私の決定ではない。それは私が考えていることでも考えていないことでもない。
自分の仕事をするだけだ。
2020年に引退を考えていたことを考えると、凄いことだと思う。
2年というと39歳になっている。多くの選手が引退している年であり、特に爆発力の必要なスプリンターでは厳しいと思われる。
それでも、続けたい理由には、記録と記憶という点でやり残していると考えているからではないだろうか。
キス病によって、失われた数年もあるし。本人は、記録は関係ないというけれど。
更なる記録の更新
Sixth place for @MarkCavendish on today’s #Giro stage.
Photo: @GettySport pic.twitter.com/aBrXsZ7oWk
— Quick-Step Alpha Vinyl Team (@qst_alphavinyl) May 18, 2022
ツールでは、34勝でエディ・メルクスと最多勝で並んでいる。キャリア通算では160勝。さらに、目指したいのは、グランドツールでの勝利数の上積みではないだろうか。
グランドツアーでの勝利数
- エディ・メルクス 64勝(ジロ24、ツール34、ブエルタ6)
- マリオ・チッポリーニ57勝(ジロ42、ツール12、ブエルタ6)
- マーク・カヴェンディシュ53勝(ジロ16、ツール34、ブエルタ3)
- アレッサンドロ・ペタッキ48勝(ジロ22、ツール6、ブエルタ20)
- アルフレッド・ビンダ43勝(ジロ41、ツール2、ブエルタ0)
マーク・カヴェンディシュの中には、ツールでの最多勝更新に、グランドツアーで歴代2位を狙っているのではないかな。記録について全く知らないはずがない。
更に、歴代勝利数でも2年で更新が狙えるチャンスはある。
歴代勝利数
- 286 – エディ・メルクス(Eddy Merckx)
- 166 – マリオ・チッポリーニ(Mario Cipollini)
- 164 – ロジェ・デ・フラーミン(Roger De Vlaeminck), リック・ファンローイ(Rik Van Looy)
- 160 – マーク・カヴェンディシュ(Mark Cavendish)
- 156 – アンドレ・グライペル(Andre Greipel), ショーン・ケリー(Sean Kell)
- 153 – アレッサンドロ・ペタッキ(Alessandro Petacchi)
- 151 – フランチェスコ・モゼール(Francesco Moser)
上記の通り、昨年10勝、今年も4勝を積み上げマーク・カヴェンディシュは160勝となっている。あと4勝で歴代3位に上がる。
歴代2位となるには、あと6勝だ。2年で6勝ならば可能のような気がする。ただ、この2年間の14勝はQuick-Step Alpha Vinyl Teamの世界最高のスプリントトレインがあったことも考慮しないといけない。
他チームに移籍で、ツール出場を確約し、2年の契約となると移籍できるチームは限られてきそうだ。
どうしても、チームランキングの低いチームで、一流スプリンターを抱えていないチームが移籍先として考えられる。そうなると、スプリントトレインも貧弱となりそうな感じだけど。
果たして、マーク・カヴェンディシュの移籍先はどうなるだろうか。
そして、勝利数の上積みは出来るのか。8月1日以降の移籍情報に注目しておかなければならない。
コメント
なんかデータが滅茶苦茶ですねえ……。
アルフレッド・ビンダのグランツール(ここ以外でグランドツールなんて言い方しているのも見たこと無いですね)での勝利数はジロ41勝(マリオ・チッポリーニが42勝上げるまでのジロ最多勝利記録ですよ?)、ツール2勝の43勝ですよ? ブエルタは初開催が1935年でビンダの引退が1936年で確か出場していない筈です。
たいへんもうしわけありませんでした。
私はあまり知識がないので実はよく分からないのですが… いつも記事をわくわくしながら楽しく読ませてもらってます!!なんかいきなりすみません。ありがとうございます!
まるおさん、大変ありがたいお言葉ありがとうございます!
記録とは、調べてはいるのですけど、どうしてもミスしてしまうので難しいです。結構皆さんが教えてくれるので助かってます。
頑張って更新してきます!