ルクセンブルクで開催されているフレッシュ・ド・スッド(南の矢)2.1において、Team Visma | Lease a Bikeは他を寄せ付けない圧倒的な快進撃を続けていた。
- 第1ステージ Team Visma | Lease a Bike マシュー・ブレナン優勝
- 第2ステージ Team Visma | Lease a Bike マシュー・ブレナン優勝
- 第3ステージ Team Visma | Lease a Bike マティス・ヴァン・ケルクホーヴェ優勝
第1ステージと第2ステージでは、体調不良から復帰を果たしたマシュー・ブレナンが完璧なスプリントを見せて連勝を飾り、第3ステージではマティス・ヴァン・ケルクホーヴェが山岳を制して優勝。
チームは開幕から負けなしの3連勝という最高の記録を打ち立てていた。当然、第4ステージはマシュー・ブレナンにとって自身の3勝目、そしてチームの全勝優勝をかけた極めて重要な一戦だった。
しかし、勝利を確信して進んでいたレースは、ゴール直前に起きた前代未聞のハプニングによって、誰もが予想だにしない結末を迎えることになる。
モトバイクの先導
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完璧な連勝劇に水を差したのは、ライバルの猛追ではなく、あってはならない運営側のミスだった。第4ステージの残り数キロ、集団スプリントに向けてTeam Visma | Lease a Bikeはマシュー・ブレナンのために完璧なリードアウトトレインを形成し、完全にレースを支配していた。
しかし、3周回のフィニッシュレイアウトの最終局面で、集団を先導していたモトバイクが正しいコースではなく、チームカー用の迂回路へと誤って進入してしまったのだ。
これに追従したTeam Visma | Lease a Bikeのトレインを含むプロトンの大部分がコースアウトを余儀なくされ、前方に取り残される形で完全にタイムを失ってしまった。
Flèche du Sud – Marcus Sander Hansen lève les bras sur la 4e étape, un final fou ! #FlècheDuSud #SanderHansen #Luxembourg #FLCS #TV https://t.co/YqqBd6Md6O
— Cyclism’Actu (@cyclismactu) May 16, 2026
この大混乱を免れたマルクス・サンデル・ハンセン(BHS – PL Beton Bornholm)がステージ優勝を飾り、結果としてチームの連勝記録と全勝優勝の夢は、不条理な形でストップすることとなった。
このトラブルは総合争いにも直結し、総合首位に立っていたマティス・ヴァン・ケルクホーヴェも集団とともに遅れることとなった。
しかしレース後、ワールドチーム側からの強い抗議を受け、主催者と審査員は長時間の協議の末、コースミスをした選手全員をトップと同タイムで処理するという救済措置を決定。
これによりマティス・ヴァン・ケルクホーヴェの総合リーダージャージは守られる形となっている。
総合タイム維持という釈然としない裁定
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確かに先導バイクの誤誘導は主催者側の重大な落ち度であり、不運なミスだ。
ただ、ゴール前にモトバイクがコース外に外れていく映像はこれまでのレースでも何回も見ている。逆にモトバイクが先にゴールを駆け抜けていく映像というのは見たことがないような~。
しかも、選手たちはすでに同じ周回を3回も走っており、本来であれば正しいルートを認識できたはず。
いくら混乱の中とはいえ、強豪チームの抗議に押される形でルールが曲げられ、総合タイムの遅れがなかったことにされた裁定には、フェアプレーの観点からも釈然としないものが残る。
マシュー・ブレナンの3勝目が幻に消えた悲劇には同情するけど、結果的に政治的な判断でリザルトが維持された結末には、なんだからなあ~という感じ。
同日開催の2026 ツール・ド・ハンガリー第4ステージでは、豪雨のために残り22kmがいきなり残り4kmになるし。少し釈然としない裁定が続いている。
最終第5ステージは8周回の周回コース。今度は間違えようがないだろう。今から書いておこう、マシュー・ブレナンの3勝目となるのはまあ、間違いない。
なんせワールドチームはTeam Visma | Lease a Bikeのみ。ワールドツアーライダーは、Team Visma | Lease a Bikeのマシュー・ブレナンとティメン・グラート、アントン・シファーだけなのだから。



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