2024 ツアー・オブ・オマーン第3ステージ 短縮されたコースで勝利したのは、またも?

第2ステージは、凄い大雨になってコースも短縮。しかも、逃げが捕まる場面も映らず、ゴールも最後だけ映像が入ってくるという状態。

長いオマーンのレースの中でも初めての雨だった。降水量6ミリだけど、1年分の雨が降ったとか。

この第3ステージも短縮のコースとなっている。

 

第3ステージ　ナシーム・パーク ～アル・ブスタン  76km

改定前

 

異常気象による安全上の理由から、ビッド・ビッド～イースタン・マウンテンからナシーム・パーク ～アル・ブスタンの76kmのコースに変更となっている。

変更後

 

平坦にかわり、決勝はイースタン・マウンテンでの上りとなる。

1. スプリントポイント　Birkat Al Mouz
2. スプリントポイント　Al Hamra
3. 山岳ポイント　イースタン・マウンテン 　4.7km・7.6%

 

スタート

雨は降っていない。

 

トーマス・デヘントは、ここまで動きなし。今日も短いステージなので逃げないでしょうね。

 

BORA – hansgroheから攻撃だ。まずは、エマヌエル・ブッフマンが動く。

 

しかし、これはトーマス・デヘントが追って吸収。

 

またも、誘いをかけながら出るが。

 

まだ、様子パターンだ。

 

今度は本気アタック。

 

これは捕まるか。

 

後ろから二人きた。

 

二人がジョイン。

 

後方からアントン・パルツアーが飛んできた。

 

4人の逃げ

4人の逃げの完成。

1.  アントン・パルツアー　BORA-hansgrohe
2. デビッド・デルガド (Burgos – BH)
3.  AL-WAHIBI Mohammed (Oman)
4.  アリヤ・プーンサヴァット (Roojai Insurance)

 

アントン・パルツアーは、ロードプロでRed Bullのヘルメットをかぶる元スキー選手だ。

 

残り62kmで50秒差。今日もUAE Team Emiratesのオマーンの二人が引く。UAE Team Emirates GenZに所属している。

 

Soudal – Quick Stepのルーク・ランペルティは、フィン・フィッシャーブラックに代わって新人賞ジャージを着用。

 

ポイント賞ジャージのカレブ・ユアンだけど、今日のゴールの上りはちょっと厳しいか。

 

UAE Team Emiratesのエースナンバー、アダム・イェーツは、まだ足をみせてこない。

 

残り38kmで1分差に。アリヤ・プーンサヴァットは、ラオスの2023ロード王者。キャリア3勝。

 

しかし、これだけ目標物のないところを走るのもきつそう。

 

はるかかなたに集団が見えている。

 

残り32kmで40秒差に。

 

あっと、ここでアントン・パルツアーが最後尾からアタックだ!

 

これは3人は意表を突かれている。

 

3人は切れてしまった。

 

残り30kmで40秒差。

 

アントン・パルツアーは、どこまで粘れるか。

 

きれた二人の後ろに集団がせまる。すでにオマーンの選手は集団に戻っている。

 

二人はタッチして集団に戻っていく。

 

アントン・パルツアーに少しずつ集団がせまる。

 

JCL Team UKYOのメンバーは最後尾に固まっている。

 

残り16kmで8秒差に。

 

残り15kmでアントン・パルツアーはキャッチされた。

 

山本大喜は最後尾。

 

集団はUAE Team Emiratesが引いている。

 

アレクサンダー・クリストフにも、最後の上りゴールは厳しそう。

 

残り9km。集団に動きなし。

 

単独のアタック。オマーンの選手だ。

1.  AL HSANI Munther (Oman) 

 

結構引き離した。思い出アタックなのか。

 

残り6kmを切った。

 

山岳ポイント　イースタン・マウンテン 　4.7km・7.6%

残り4km。上りが始まると捕まってしまった。

 

トーマス・デヘントが先頭を引く。

 

左から、Soudal – Quick Step、Astana Qazaqstan Team、Lotto Dstny、JCL Team UKYO、Team Jayco AlUlaとトレインを組んできた。

 

残り3kmに。

 

残り2kmを切った。

 

JCL Team UKYOのトレインは、後ろに下がりUAE Team Emirates、Uno-X Mobility、Team Jayco AlUlaが先頭に。

 

いよいよ、残り1kmだ。

 

各チームのアシストが仕事を終えて下がっていく。いよいよゴールに向けての勝負が始まる。

 

残り400m。Astana Qazaqstan Teamの巨漢グレブ・シリツァが先頭だ。

 

残り150m。先頭で駆け上がってきたのは、Soudal – Quick Stepのポール・マグニエだ。Cofidisのブライアン・コカールも前にいる。

 

ポール・マグニエが先頭を譲らない。

 

ゴールになだれ込んでくる。後ろはSoudal – Quick Stepのルーク・ランペルティだ。

 

これはワンツーフニッシュか。

 

ゴール手前でポール・マグニエは後ろをみる。

 

先に手をあげたのはルーク・ランペルティだ!

 

ポール・マグニエは、アシストしてくれたルーク・ランペルティを称えている。なんというコンビ。チャレンジマヨルカの2日目トロフェオ  セス・サリーナス ファラニチでの勝利に続いてプロ2勝目だ。

 

この時もルーク・ランペルティがリードアウトしている。Trinity Racing時代からのコンビは、プロでも実力を発揮している。Soudal – Quick Stepのスカウト力は素晴らしい。

これで、ルーク・ランペルティはステージ2位と共に、総合でもトップとなった。Soudal – Quick Stepは、ステージ1位、2位に、総合リーダージャージもゲットだ。

 

リザルト

優勝したポール・マグニエのコメント(チーム公式サイトより)

また優勝するなんて信じられない。ルークをリードする予定だったが、違った展開になった。登りでは本当に深く、フィニッシュまでガス全開で走った。

ここ数日、あと一歩のところまで追い詰めただけに、チームとともに勝利を祝うことができてうれしい。レースが終わるまでにいい結果を残したいというモチベーションがまだあるから、ここで止まらないよ。

 

第3ステージ　リザルト

総合

総合トップとなったルーク・ランペルティのコメント

優勝するためにここに来たのだから、それができたことをうれしく思う。ポールはとても強かったし、今日は優勝した。僕たちふたりは同じデボ・チーム出身という特別なつながりがあるし、プロですぐに成功できるのは素晴らしいことだ。

将来、僕たちのことをたくさん見てもらえると確信しているよ。ステージレースをリードするのは素晴らしい気分だ。

ポイント賞

新人賞