ピーター・ケノー(Peter Kennaugh)は、約3年間離れていたプロサイクリングへのカムバックを検討していることを明らかにしている。
2014、2015英国選手権のダブルチャンピオンであり、2012ロンドン五輪の団体パーシュートの金メダルのメンバーであるライダーだ。
2013年と2015年には、ツール・ド・フランスでクリス・フルームの総合優勝をアシストしており、キャリア11勝を上げている。
ピーター・ケノーは、2019年4月にBORA-hansgroheで走っている時に、精神的な問題と戦いながら、無期限の休養を取ることを発表していた。
復帰出来るのか?
Whaooによる新しいフィルム「Pete Kennaugh – The Book That Was Never Finished」の中で、32歳の彼は、長い間離れていたサイクリングに対して抱いている感情について語っている。
映画の中でケノーはこう言っている。
この3年間が何かの巡礼のように聞こえるかもしれないが、決してそうではなかった。
妻のローレンにとっては、引退後の最初の1年間が最もストレスの多い、落ち込みやすい辛い経験だったと思う。
彼女が今も私についてきてくれているのは、私が彼女に何をしたか、どれだけ落ち込んだかを考えれば、信じられないことだ。
ケノーの最後のレースは、2019年3月のUAEツアーで、ケノーは、スポーツから身を引く必要があると発表した。チームとの契約は4月15日で切れている。
彼の決断を受けて、オウェイン・ドゥール(2022からEF Education-Nippo)、アダム・ブライス、ブラッドリー・ウィギンズなどのサイクリストが、プロの自転車競技から離れるという「勇気ある」決断をした彼を支持していた。
もし、この決断をしていなかったら、今の自分はなかっただろうし、同じ位置にいて、何年も時間を無駄にしていただろう。
今、自転車競技に戻っても、誰かが『3年前に引退したか、やめたかしたピート・ケノーがいる』と言っても、『だから何だ』と思うだろう。
僕は人生を見てきた。生きてきた。自分自身を助けてきたし、実際にそれを考えることは、何よりもあなたのことをよく表していると思う。
2年前にはそんなことは考えもしなかったし、怖気づいていたかもしれない。二度と戻ることなど夢にも思わなかったかもしれないからだ。
でも、問いかけてみないと、また勇気を出して自分を出してみないと…。知ることはできない。
なぜそうしないのか? なぜ書かれなかった章を書き直さないのか?完成しなかった本を?
だから、もっと物語を書くんだ。わかるだろう?違う結末を書くんだ。
続けてケノーは、自分の中にある炎を感じていること、今の状況からそれを封印しようとしていること、しかし自転車に乗るときやペダルを踏み込むときにそれを感じていることを付け加えた。
今日、ペダルを踏み込んだとき、”これだ “と思った。それが私の感覚なんだ。帰属意識、規範意識、自由、これが自分だということ、目的。ペダルを踏んだだけですべてが決まる。
スポーツ心理学者とは本当に仲が良いのだが、私が競技をやめたとき、彼は私を助けてくれた。
あなたは誰ですか? 誰もがピーター・ケノーというサイクリストを知っているが、あなたは何者なのでしょうか、というものだった。
そしてその答えは… サイクリストのピーター・ケノー。
具体的な復帰計画はわからない。ただ、Wahooが手助けしているのは間違いないだろう。精神的な問題から復帰するとなると相当なパワーが必要だ。
これまでも、精神的な問題で多くの選手が止めている。3年もの月日を隔て、プロに復帰出来たら凄いことだ。是非、応援したい。
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