2026年ジロ・デ・イタリアの最初の休息日は、レース全体がブルガリアからイタリア南部のカタンザーロへと移動する長距離移動日となった。
混雑する飛行機移動と感染リスクに苦言を呈していたヨナス・ヴィンゲゴーだが、無事にイタリアへ到着した後のインタビューでは一転して、今大会への参戦理由や、ツール・ド・フランスに向けた新たなモチベーションについて熱く語っている。
慣例を打破する挑戦と、避けられない移動の代償
“I would have preferred to skip that trip”: Jonas Vingegaard slams long Bulgaria-Italy transfer on rest dayhttps://t.co/hZoixrYGpq
— CyclingUpToDate (@CyclingUpToDat3) May 11, 2026
今大会の序盤に組み込まれたブルガリアからイタリアへの大移動は、レースのロジスティクスにおいて大きな課題を突きつけた。
ジロ・デ・イタリアの第1ステージから第3ステージまでは、ブルガリアの東の果ての黒海から、バルカン半島全体(ブルガリア、北マケドニア、アルバニア)を横断した。
さらにアドリア海・イオニア海を飛び越えて、イタリアの南の果てカラブリアへ移動するという、休息日の工程。
スタート地点のネセバルと第4ステージのカタンザーロは1,000km以上離れており、レースはいったんブルガリアを東から西へ横断(約400km)した後、さらに飛行機でイタリア南端へ約800km飛ぶという、大掛かりな行程だった。
問題は各チームのサービス拠点からの距離だ。例えば、Team Visma | Lease a Bikeの例でいうとブルガリアまで2,500kmも離れていた。私なら運転できない距離だ(^^;

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チームスタッフは陸路で19時間以上の運転を強いられ、選手たちは日曜の夜にソフィアから飛行機で移動するという強行軍だ。スタッフ、特に運転手は休みがないようなものだ。
特に総合優勝候補として注目を浴びるヨナス・ヴィンゲゴーは、この不規則な日程と混雑した移動環境に対し、プロ選手としての危機感を募らせていた。
しかし、その不満の裏側には、彼が今シーズンにあえてジロ参戦を選んだ深い理由がある。
過去5年間、ツール・ド・フランスを頂点とした同じプログラムを繰り返してきたヴィンゲゴーにとって、それは安定をもたらす一方で、精神的な刺激を欠く要因にもなっていた。
チームとの綿密なデータ検証を経て、彼はツールへの準備を損なうことなく、自らの情熱を再燃させるためにこの新しいアプローチを決断したのである。
彼は、現在プロトンを席巻するライバルたちの存在を意識しつつも、自身のキャリアが有限であることを冷静に自覚している。全グランツール制覇という偉大な目標に向け、29歳の王者はイタリアの地で自らの限界に挑もうとしている。
ブルガリアからイタリアへの長距離移動について、率直にどのように感じられましたか?
正直に言えば、あの移動はスキップしたかった。感染症のリスクも気になるから、自分自身の対策としてマスクと手指消毒液もしっかり持参したよ。
これまでの調整とは異なるジロ参戦ですが、現在のモチベーションはいかがでしょうか?
自分自身の内側にある聖なる炎を燃やし続けるためには、こうした新しい変化が必要だったんだ。ずっと同じプログラムを繰り返すのではなく、新しい挑戦をすることでエネルギーが湧いてくるのを感じているよ。
全グランツール制覇への思いを聞かせてください。
タデイ・ポガチャルもいつか達成するだろうけれど、誰が最初かは重要じゃない。大切なのは、自分自身が3つすべてに勝つことだ。
自分ももう29歳だし、トップレベルで戦える時間は限られている。今、この瞬間に挑戦しなければならないんだ。
ヨナス・ヴィンゲゴーは第2ステージの大落車も避けている。チームメイトのウィルコ・ケルデルマンがパンツが破れてお尻が見える状態でゴールしており、少し位置が悪かったらヨナス・ヴィンゲゴーも落車していた可能性は高い。
優勝候補のアダム・イェーツがリタイヤしたのとは対照的だ。運ももっている。



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