元プロライダーのフィリッポ・ボッツアートが開催するライドザドリームライドと呼ばれるレースシリーズの一つであるベネトクラッシック。
第1回目だが、将来的にワールドツアーサーキットの一部となることを目指している。
ジャコモ・ニッツォーロが優勝した2020イタリア選手権のコースを部分的にたどる。
イタリアでの今シーズン最後のレースであり、誰が勝つのか注目される。
ヴェネツィア~バッサーノデルグラッパ
マルゲーラ近くのサンジュリアーノ公園からスタート。最初の50kmは平坦だが、その後アップダウンが続く。
- 山岳 Muro di Ca’del Poggio 1.1km・12.3%
- 山岳 ラロジーナ 2.1km・6.5%
- 山岳 ラティサー 330m・15.2%
- 山岳 ラティサー 330m・15.2%
- 山岳 ラロジーナ 2.1km・6.5%
- 山岳 ラロジーナ 2.1km・6.5%
- 山岳 ラロジーナ 2.1km・6.5%
最後のラロジーナの頂上からゴールまでは7.5km。獲得標高は2,500mもあり、少人数でゴールに飛び込んでくるはずだ。
注目されるライダーは
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Italy アルベルト・ダイネーゼ
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Astana – Premier Tech アレクセイ・ルチェンコ
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Cofidis, Solutions Crédits ギヨーム・マルタン
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EOLO-Kometa ロレンツォ・フォルトゥーナート
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Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux ヤン・バークランツ、タコ・ファンデルホールン
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UAE-Team Emirates マッティオ・トレンティン、ディエゴ・ウリッシ、ダヴィデ・フォルモロ、アレッサンドロ・コーヴィ、マルク・ヒルシ
UAEはメンバーの気合が入っている。特に、マッティオ・トレンティンはコッパ・アゴストーニ、ジロ・デル・ヴェネトと連続して2位となっているのでなんとしても勝ちたいはずだ。
スタート
雲一つない快晴の中、119人がスタート。
ファビオ・フェリーネ(Astana-Premier Tech)とフィリッポ・フィオレッリ(Bardiani-CSF-Faizanè)はDNS。
スタートでは先頭に、プロチームとして存続が危ぶまれているVini Zabùが前にいる。
スタートから25kmで逃げに成功したのは6人。
- ピーター・リクノフ (Gazprom Rusvelo)
- ルカ・パジェク(Hrinkow Advarics Cycleang)
- マッテオ・ズッロ (Zalf Euromobil Fior)
- ロレンツォ・ヴィシンテナー(General Store Essegibi)
- フェデリコ・ブルキオ (Work Service Marchiol)
- シモーネ・ベビラックア (Vini Zabù).
残り61kmでタイム差は2分3秒に。UAEが先頭で引いている。
山岳 ラティサー 330m・15.2%
これは厳しい。石畳の上り坂で狭い。
残り53.4kmで40秒とタイム差を縮めてきた。あと、10kmくらいで捕まえるのかな。
先頭は、かなり追い込まれてきた。
山岳 ラティサー 330m・15.2%
2度目の登り。路面が石畳なので登るのも難しいだろう。登りの前に先頭は捕まってしまった。
登りで集団は絞られた。すでに30人もいない。UAEはディエゴ・ウリッシが積極的に先頭交代に入っている。
先頭から3人が抜け出る。だが、そう簡単に逃がしてはくれないだろう。
- マッティオ・トレンティン(UAE Team Emirates)
- サムエーレ・バティステッラ(Astana – Premier Tech)
- Riccardo Verza (Zalf Euromobil Fior)
山岳 ラロジーナ 2.1km・6.5%
3人はタイム差を16秒まで開く。
先頭は二人となった。
- マッティオ・トレンティン(UAE Team Emirates)
- サムエーレ・バティステッラ(Astana – Premier Tech)
追走は、コフィディスのギヨーム・マルタンを含む6人。
最大30秒まで開いたタイムは残り30kmを切って18秒。これは一度捕まりそうだ。
追走は人数が増えたが、UAEが3人おり先頭交代を邪魔している。
山岳 ラロジーナ 2.1km・6.5%
残り22.3kmでタイム差は22秒。微妙なタイム差だ。
なんと、ここでマッティオ・トレンティンが落車してしまう。ホイールがはすったようだ。なんと不運な。
マッティオ・トレンティンは、追走に捕まってしまった。
ギヨーム・マルタンが追走から飛び出した。
サムエーレ・バティステッラは単独でゴールを目指す。
マッティオ・トレンティンは、ギヨーム・マルタンを捕まえ、ダヴィデ・フォルモロと共に前を追う。
ここでまたも、マッティオ・トレンティンが立ち止まってマシンを調整。これは痛い。
追走は人数の多いUAEが引くしかない。
UAEが引くが、タイム差は縮まらない。これは逃げられてしまいそうだ。
サムエーレ・バティステッラは、なんと40秒までタイム差を開いた。これは逃げ切りかも。
ダヴィデ・フォルモロが引くがタイム差は開くばかりだ。
追走からコフィディスのレミ・ロシャスがアタック!
これに、アスタナのアレクセイ・ルチェンコがチェックにはいる。
追走はまた一塊に。アレクセイ・ルチェンコは追走を邪魔している。
ここからは下るだけだが、タイム差は22秒。
サムエーレ・バティステッラの後ろにマルク・ヒルシとアレクセイ・ルチェンコの姿が見えた。
サムエーレ・バティステッラは最後の力を振り絞ってペースを上げ、再び差を広げる。
追走の最後尾には、アレクセイ・ルチェンコがついて睨みを効かせている。
- マルク・ヒルシ(UAE Team Emirates)
- アレクセイ・ルチェンコ(Astana – Premier Tech)
- レミ・ロシャス (Cofidis, Solutions Crédits)
6秒差だが、残りは1.6kmだ。誰かが捨て身で引かないと追いつかない。
タイム差6秒を保って逃げ続ける。
後ろから、ヨナタン・レストレポ(Androni Giocattoli – Sidermec)も追いつく。
サムエーレ・バティステッラは、イタリアの観客にアピールしてゴールに向かう。もう勝利を確信だ。
サムエーレ・バティステッラは、見事に逃げ切り勝利をあげた。
今シーズンNTT Pro cyclingからアスタナに移籍。これがプロ初勝利だ。2019世界選手権U23王者がついに花開いた感じか。
アスタナは、主力選手の移籍が相次いでおり、戦力ダウンは必死だが、勝利を狙えるライダーが育っているのは心強い。
チームはこれで12勝目をあげることが出来た。
リザルト
Rnk | Rider | Team | UCI | Time |
---|---|---|---|---|
1 |
BATTISTELLA Samuele
|
Astana – Premier Tech | 5:01:49 | |
2 |
HIRSCHI Marc
|
UAE-Team Emirates | 0:06 | |
3 |
RESTREPO Jhonatan
|
Androni Giocattoli – Sidermec | ,, | |
4 |
LUTSENKO Alexey
|
Astana – Premier Tech | ,, | |
5 |
ROCHAS Rémy
|
Cofidis, Solutions Crédits | 0:10 | |
6 |
ULISSI Diego
|
UAE-Team Emirates | 0:27 | |
7 |
ROTA Lorenzo
|
Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux | ,, | |
8 |
MARTIN Guillaume
|
Cofidis, Solutions Crédits | 0:29 | |
9 |
PICCOLO Andrea
|
Italy | 0:55 | |
10 |
SCARONI Cristian
|
Gazprom – RusVelo | ,, |
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