ツール第13ステージは、ラスト62kmで集団の右側で大規模なクラッシュが発生。
ガードレールのない山道を走っており、何人かが崖下に転落するという事故になってしまった。落車の原因はわからないがスピードが上がっていたことは間違いない。
ケガをしたライダーの状況がわかってきたが、このステージでリタイヤとなったのは4人。落車の原因は、道に大きくの石が転がっており、皆が一斉にブレーキをかけたのが原因のようだ。
これは落車したワレン・バルギルが語っている。残念ながらバルギルは第14ステージをスタートしない。
多数の落車
Crash by Declercq, Yates, Majka, van Baarle, Poels, Eekhoff, G. Thomas, Bol, Küng, Kragh Andersen, Bouhanni, Niewenhuis etc.#TDF2021 pic.twitter.com/wdJGuf6nAp
— Jan Willems (@CyclingWiz) July 9, 2021
崖下まで転落したのは、Team DSMのセーアン・クラーウアナスンとUAEのラファウ・マイカ。自分でバイクを上に渡しており、自力で這い上がってきた。
セーアン・クラーウアナスンは、モン・ヴァントゥのステージでは制限時間の3秒前に帰ってきた。今回も16分28秒遅れのブービーで帰っている。
草と柔らかい木があったために、大けがにならなくて済んでいる。これは不幸中の幸いだ。
Team DSM
Our mechanic @D_martijn takes us right into the thick of the chaos and carnage from crash @LeTour today. #TDF2021 pic.twitter.com/YJSIgbibvH
— Team DSM (@TeamDSM) July 9, 2021
セーアン・クラーウアナスン以外に、ニルス・エークホフ、カスパー・ピーダスン、ケース・ボルも落車したことがわかる。
ケース・ボルとニルス・エークホフはレースに復帰して、最後のスプリントで前に位置していた。
セーアン・クラーウアナスンは、第14ステージをスタートしない。脳震盪の症状があるようだ。
サイモン・イェーツとルーカス・ハミルトン
Medical Update #TDF2021 – @lucashamilton8 & @SimonYatess injury update after today’s stage 13 where both riders were forced to abandon.https://t.co/0MYFkgh3GU
— Team BikeExchange (@GreenEDGEteam) July 9, 2021
サイモン・イェーツは、落車してからしばらく横たわっていた。再度、乗車して走り出したが、結局リタイヤとなる。ジロ3位でツールではステージ優勝を狙っていたが結局成果は得られなかった。
股関節、胸部、腹部への外傷、24時間の経過観察のためにカルカソンヌの病院に移送された。
ルーカス・ハミルトンも、肩鎖関節脱臼となり、リタイヤ。二人がツールから去ることになった。二人共オリンピックのオーストラリア代表だが、調整する時間がなくなりそうだ。
ロジャー・クルーゲ
Hear from @kluge_roger after he was forced to abandon the #TDF2021 following a crash caused by loose gravel on the road which took down several other riders…
Speedy recovery, Roger! pic.twitter.com/5atK4JUexc
— Lotto Soudal (@Lotto_Soudal) July 9, 2021
その場でリタイヤしたロジャー・クルーゲ。右半身が包帯で巻かれている。立って歩いているが、走れるような状態ではない。
ロットはカレブ・ユアンのリタイヤから、離脱があいついでいる。ジロの時には最後は2人になったが、今回のツールでは最後までチーム員が残れるのか不安になる状態だ。現在残り4人。
それ以外で、ケガの内容が分かっているのは
- ラファウ・マイカ(UAE Team Emirates) 崖下から復帰。肋骨の外傷。
- クリスティン・ロドリゲス(Total Energies) 左肘、左膝、左肩に外傷。肋骨骨折。ドクターカーで走りながら治療している様子が見られた。
- ドミトリー・グルズジェフ(Astana-Premier Tech)左膝、左肘、左肩の外傷。
- ナセル・ブアニ(Team Arkéa-Samsic)打撲傷、膝、手、臀部擦過傷
- ワレン・バルギル(Team Arkéa-Samsic)右足首に打撲傷を負い、臀筋と膝腱に打撲傷 第14ステージDNS
- ティム・デクレルク(Deceuninck-Quick-Step)肘、膝の擦過傷、打撲
落車したのがわかっているのは、
- ゲラント・トーマス(INEOS Grenadiers)
- ワウト・プールス(Bahrain Victorious)
- セルジオ・イギータ(EF Education-Nippo)
多くのライダーが落車してしまった。
このステージでは、Team Qhubeka NextHashのミカル・ゴグルもリタイヤしている。だが、これは第10ステージで落車した際に痛めた膝の影響の為。
ここまでで、33人がツールを去っており、目に見えて集団の大きさが小さくなっているのがわかる。パリまでたどり着いた時には、一体何人になっているのだろう。
これ以上落車がおこらないことを願うしかない。
追記
落車は道路に転がった多くの石が原因。主催者は事前に通知しておらず、砂利道に近い道路だと皆知らずに突っ込んでいる。
スピードが上がっているし、これでは、ブレーキをかけても間に合わない。事前にわかっていれは落車も防げただろう。
しかも、レースを一定時間無効化するべきだったとの声もある。
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