UCIは2021年6月1日から規則1.3.006bisの修正により、Team Jumbo-VismaやCANYON//SRAMが使用する、リアルタイムでエネルギー消費量のわかるデバイスのレース中の禁止を発表。
これは、腕の後ろに装着する小さなデバイスによって、血糖値をリアルタイムで読み取り、ライダーに効率的なエネルギー補給を支援するもの。
糖尿病患者が使用する機器を応用して、ブドウ糖の糖度を測定することで可能となった技術だ。
すでに、Team Jumbo-Vismaはレースで使用していた。
禁止理由のコメントなし
Team Jumbo-VismaやCANYON//SRAMが使用していたデバイスは、アトランタを拠点とするスーパーサイエンス(Supersapiens)が作っていたもの。
最高の運動パフォーマンスを維持するためのエネルギー管理に重点を置いたものだ。
使い方は簡単で腕の後ろにデバイスを装着するだけ。
糖尿病患者が使用するセンサーと同様に、専用デバイスを使ってリアルタイムでブドウ糖値をモニターし、体の燃料であるブドウ糖がどのように消費されているかを把握するのに役立つ。
アメリカのスポーツ医学大学の研究では、栄養が体に与える影響を理解しているアスリートほど、ピーク時のパフォーマンスを発揮しやすいという結果が出ている。
センサーは14日間連続使用可能で、自転車の中でも外でもデータを収集し、体がどのようにエネルギーを使用し、どのように補給しているかを詳しく知ることができる。
これによりエネルギーの枯渇量を知ることが出来、最適な補給タイミングがわかるようになる。理想的な、リアルタイムエネルギー管理システムだ。
例によって、何故UCIがこのデバイスを使用禁止にしたのか理由を説明していない。
生理学的データをキャプチャまたは送信するデバイスは、UCIルール1.3.006bisによって禁止されていると解釈される。
UCIは、心拍計、体温、発汗量を測定するデバイスはOKだと言う。結局、自分達に理解できないデバイスは禁止するということか。
ロードサイクリングは収益性の高いスポーツではないので、新しい企業の参入や意欲をそぐようなルール改定などするべきではないと思う。
ウェアなどもUCIのルール改定から、ロードから撤退して、トライアスロン専門のウェアをつくるブランドも出ている。
あまり、縛り付けるのは将来的にマイナスとなるような気がしてならない。
コメント
こんにちは
自分もこういう方面はあまり厳しくしないで新規参入や既存技術の普及のために役立ててほしいなと思います。
競技の公平性を問うなら機材の方の規制を厳しくするのが筋というモノではないでしょうか。
まあ、あれだけ利権が絡むと正論が通るとも思えませんが(苦笑)
soranekoさん、コメントありがとうございます<(_ _)>
ホントそうですよね。折角研究開発している企業の意欲をそぐことにもなりかねない。必要以上の規制はよくないですね。