ツール・ド・ラ・プロヴァンスの最終ステージは予想通り、スプリンターのゴールスプリントで決着がついた。
だが、ゴール後すぐにナセル・ブアニ(Team Arkéa Samsic)はダヴィデ・バッレリーニ(Deceuninck – Quick Step)に対して怒りを爆発。
非常に危険
Sprinting in a straight line doesn’t matter. You must keep your lane, as stated in UCI regulations. The lane is perpendiculair to the road. He started his sprint at the center, looked down twice and closed the door on Bouhanni. pic.twitter.com/GS1aKpL7y2
— La Flamme Rouge (@laflammerouge16) February 14, 2021
スプリントの束は中央から開始されている。あとは、ダヴィデ・バッレリーニ(Deceuninck – Quick Step)の位置だ。
この小さい画像では良くわからないので拡大してみよう。
ダヴィデ・バッレリーニ(Deceuninck – Quick Step)の後ろにナセル・ブアニが隠れている。フェンスまでは凄く距離があり、ほぼ中央からスプリントを開始したと言っても良い。
そして、ゴール間際ではダヴィデ・バッレリーニが相当フェンス際まで寄っていることがわかる。
この時、すでにホイールはナセル・ブアニのほうが前に出ている。
直線でのスプリントは問題ではない。UCIの規定にあるように、自分の車線を守らなければならない。車線は道路に対して垂直になっている。
これでは、ナセル・ブアニが怒るのも無理はない。フェンスにぶつかることによって足を止めている。良く見るとブアニの前には、フェンスの足を隠すために円筒の白いボールも立っている。
これも危ない。
再度、以下のツイートで再生動画を見てみよう。
#ElMundoRuedaXSeñal🚴♂ ¿Te perdiste el cierre de la etapa? En @SenalDeportes te lo mostramos nuevamente.
Mira la carrera también en nuestro streaming 🖥 👉 https://t.co/CEQhFlSUo1#TDLP2021 #TourdeLaProvence2021 pic.twitter.com/jZJNtmsWYy
— Señal Deportes (@SenalDeportes) February 14, 2021
ジュリアン・アラフィリップから、ゼネク・スティバルがリードアウトしてダヴィデ・バッレリーニが発射している。
スローで見ると良くわかるが、ほぼナセル・ブアニは抜いたところで、足を止めている。
本当に落車しなくて良かった。プラスチックフェンスではないので、ツール・ド・ポローニュのファビオ・ヤコブセンのように飛んでしまうことはないけど、ケガをしたことは間違いない。
これについて、Arkéa-SamsicのスポーツディレクターSébastien Hinaultは、後で画像を見たと言う。
バッレリーニを罰しないという当局の決定を尊重するが、彼が間違いを犯していると確信している。
彼はゲートから2メートルのところからスプリントを開始したが、最後にブアニはハンドルバーをゲートの間に置くことができなかった。
バッレリーニが戻されたら、ブアニは2位でフィニッシュしただろう。しかし、この間違いなしに、彼はただ勝利を競っていた。
そのため、現時点では失望が支配的だ。彼の肘とホイールはフェンスにぶつかったが、スプリンターとして彼は恐れていなかった。
ナセル・ブアニが3位だったから、問題にならなかったかもしれないが、1位争いだったら抗議して覆っていたかもしれない。
どちらにしても、落車にならなくて良かったが、ナセル・ブアニが怒りを爆発させるのも良く理解できる。勝利は目前だったのだから。
アルケア・サムシックは貴重な1勝を逃してしまったと言えるだろう。
一つだけ良かったのは、ゴール後にナセル・ブアニがボクサーの闘志をむき出しにしなかったこと。また乱闘騒ぎを起こしたら、今度こそ首になってしまいますからね。
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