何年かに一度、給料未払いなどでチームの危機を伝えられるAstana Pro Team。今年の初めにも給料未払いの問題があった。これで3度目だけど。
今度はコロナの影響で非常に厳しい状況になっている。給料はレースが再開するまで30%減となっている。
そして、GMのアレクサンドル・ヴィノクロフは今年再びレースを行うことができなければチームはフォールドすると考えていると述べた。
それほど厳しいのか?
レースがなければチームは?
2006年にLiberty Segurosチームの消滅後に作成されたアスタナ(アスタナ・ウルト)への資金提供の大部分は、カザフスタンの多くの国営企業を管理する政府系資産ファンドのSamruk Kazynaからのもの。
それによりアスタナのエースとなったヴィノクロフはブエルタで総合優勝した。
私たちはチームとスポンサーと、できる限りのことをした。カザフスタンでは、世界中でそうであるように、石油も通貨も複雑になっている。
私たちは今年を乗り越える必要がある。レースがなくなると再びサイクリングを始めるのが難しくなる。
レースがない場合、私のチームは危険にさらされますか?
私はすべてのチームと同様に危険だと思っている。スポンサーは可視性を望んでいる。今シーズン、レースがなければチームは消えるだろう。
全くレースがなければ、スポンサーをしている意味もなく出資する理由もない。
だが、ヴィノクロフは先週UCIが作成した新しい2020カレンダーに大いに励まされている。
ツール・ド・フランスは8月29日から9月20日まで開催され、10月のジロ・デ・イタリアは11月に続く18ステージのブエルタ・ア・エスパーニャと重なる。春のクラシックは主に10月に開催される。
ヴィノクロフは「3つのグランドツアーとクラシック」すべてを71日間に収める「奇跡」を実行したと語り、スポーツを救うために必要な決定だったと信じている。
いずれにしても、何もないよりはましだ。UCIは奇跡を起こしたと思う。
私たちはカレンダーが必要だった。オリンピックやユーロ[フットボール]などの主要なイベントはすべてキャンセルされた。私たちにとって、生き残るためには今年のレースに参加することが重要なんだ。
だから、UCIはこのカレンダーで良い仕事をしたと思う。もちろんこれは本当に忙しいが、レースを開催したいすべての主催者を理解している。
9月にツール・ド・フランスとその他のレースが開催されるのは奇妙なことだが、ファンがテレビでサイクリングを見ることができるのは良いと思う。
他のすべての大きなイベントは延期されているのだから。
レースさえあれば、アスタナには多くの素晴らしいライダーがいる。2019年のチームランキングも5位であり今シーズンも活躍出来ていたはず。
なんとか生き残って来シーズンにつなげて欲しい。
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