オンループ・ヘットニュースブラッドは2月29日に開催。ヨーロッパで開催される最初のワールドツアーレースとなる。
ロンド・ファン・フラーンデレンやパリ~ルーベへと向かうおよそ1ヶ月間の北のクラシックの開幕となるレース。翌日のクールネ〜ブリュッセル〜クールネへと続いていく。
次のワールドツアーレースは3月7日のストラーデビアンケなのだが、イタリアなので開催がどうなるのか….
コースや注目選手などを見ていきたい。
歴史
We’re going with five riders to the finish after the final climb of the day! #OHN #OHN19 pic.twitter.com/lyQvoFiDCX
— OmloopHetNieuwsblad (@OmloopHNB) March 2, 2019
1945年、ベルギーの日刊紙を発行していたへット・フォルク(Het Volk)社がヘット・ニウスブラット(Het Nieuwsblad)が主催しているロンド・ファン・フラーンデレンに対抗して設けたられたレース。
ロンド・ファン・フラーンデレンは1913年から始まっている。
このコースは以前はOmloop het Volkと呼ばれていた。2009年にヘットフォルク紙がヘットニュースブラッド紙と合併したために、現在のオンループ・ヘットニュースブラッドの名称となった。
2017年にHCからUCIワールドツアーに格上げされている。1960年、1986年、2004年は、豪雪により中止。2月ですからね。
Team NTTがコース試走をしているが、みぞれが舞っているようだ。土曜日の天候はあまり良くない予報となっており風も強い見込み。厳しいレースとなりそうだ。
コース案内 Ghent › Ninove 200km
Check out the course for the Elite Men! We have some really hard climbs waiting for them. Where will you be watching? #OHN2020 pic.twitter.com/TAUczuZhID
— OmloopHetNieuwsblad (@OmloopHNB) January 14, 2020
今年のルートは昨年とほぼ同じ。
2018年から、ロンド・ファン・フラーンデレンのフニッシュレイアウトを採用し、ゴール前16kmに伝説の「カペルミュール」、そして約12km手前に「ボスベルク」が待ち受けるコース。
昨年、ゴールラインはミーアベーケの幹線道路からニノーヴェの中心まで数キロメートル移動したが、今年も同様のゴールとなる。
13の石畳の急坂と9つの玉石のセクターが選手の足を奪っていく北のクラッシック伝統のレースが始まる。
Deceuninck – Quick Step
北のクラシックでは最強チームであるDeceuninck-Quick Step。ウルフパックのリーダーであったフリップ・ジルベールはロットに移籍した。
だが、それでも最強チームの座は譲らない。誰が勝ってもおかしくないメンバーを揃えてきた。
チームには昨年優勝したゼネク・スティバルを初めてとして有力選手が集まっている。彼自身も、今シーズン、ブエルタ・サンファンの最終ステージの登りスプリントで優勝している。
ただ、ゼネク・スティバルは悪天候は嫌いだと言っている。昨年の世界選手権でも好調だったが、全く走れなかったとインタビューで答えている。彼が勝つと思うのはマッズ・ピーダスン。
彼がより高い脂肪率を持っていることを意味するわけではありません、ねえ(笑)。しかし、彼はそれをうまく処理できる人です。
クールネ〜ブリュッセル〜クールネを制したボブ・ユンゲルス。自分にチャンスがないとわかると、自らが引いてチームメイトのアシストをいとわない最強アシストに変身する。
だが、ひとたび独走を始めると誰も彼のことを止められない。
ドワルス・ドール・フラーンデレンを2度制した男。昨年のパリ~ルーベでも3位に入っており、常に優勝候補の一人だ。タイムトライヤルも強く、その独走力を生かした走りでゴールまで駆け抜けるかもしれない。
2018年の4月1日からチームに合流したカスパー・アスグリーンは昨年覚醒。世界選手権TTTで1位となり、初めてのブエルタに出場。
デンマークTTチャンピオンにもなり、2019年ロンド・ファン・フラーンデレンでは2位となった。
彼が頂点に立ったとしても何も不思議はない走りを見せてくれている。このチームは誰が勝っても不満のない最強チームであることは間違いない。
CCC Team
最も勝利を熱望するライダーだろう。2016、2017年と2年連続でオンループ・ヘットニュースブラッドを制している。
CCC Teamとなってからは、アシストの弱体化により自らがアタックに反応しなければならず、最終局面では足がなくなっていることが多い。
今回はマッテオ・トレンティンがメンバーとして入っている。なんとか二人で展開を打開したいところ。ただ、二人共今シーズン成績があまり良くない。
石畳の最初のレースを上手く二人で乗り切れるか、北のクラシックで活躍出来るのか見ておきたい。
Trek – Segafredo
ゼネク・スティバルがお気に入りとしているマッズ・ピーダスン。雨ならば逆に有利となるかも。
昨年のオンループ・ヘットニュースブラッドではSRAMのシングルで走り切っている。
今回エースナンバーはマッズ・ピーダスンだが、メンバーには、ジャスパー・ストゥイヴェンとエドワード・トゥーンスがおり彼ら二人のほうがエースとして走るかもしれない。
Lotto Soudal
Our line-up for the Belgian opening classic of the season Omloop het Nieuwsblad on Saturday 🙌 #OHN2020
🇧🇪 @PhilippeGilbert
🇧🇪 @Tim_Wellens
🇧🇪 @nikolas_maes
🇬🇧 @JonDibben1
🇧🇪 @Brentvanmoer
🇧🇪 @FrisonFrederik
🇳🇱 @brianvg pic.twitter.com/nBaR3GDWnE— Lotto Soudal (@Lotto_Soudal) February 27, 2020
フィリップ・ジルベールは細菌性呼吸器感染症にかかってしまい万全のコンデションではない。
そして、ティム・ウェレンスも風邪を引いてしまい、二人共コンデションが良くない。それに加えて、天候も悪ければ完走するのも厳しいかもしれない。
二人がどこまで回復しているかにかかっているかもしれない。
Team INEOSE
The cobbles are calling as it’s nearly time for Opening Weekend!
Here’s our lineup for @OmloopHNB on Saturday:
Leonardo Basso@owaindoull @ChrisLawless95 @GianniMoscon @LukeRowe1990 @IStannard (🏆 14′, 15′)@swiftybswift pic.twitter.com/2UlMn3zRc1
— Team INEOS (@TeamINEOS) February 27, 2020
2016年にパリ~ルーベ3位となっているイアン・スタナードがエースナンバー。チームイネオスが北のクラシックで活躍する場面を中々見ることはないが今回はどうだろう。
昨年クールネ~ブリュッセル~クールネで2位となった、オウェイン・ドゥールが上手く先頭集団に残れるか。
Israel Start-Up Nation
なんといってもニルス・ポリッツ。このチームで最も期待出来るライダー。昨年のパリ~ルーベではフィリップ・ジルベールと競い合い2位。
後ろからイヴ・ランパールトが迫っており、ジルベールが前に出ないのでは勝ちようがなかったけど。
ロンド・ファン・フラーンデレンでも5位となっていおり、チームのエースとしてここは狙っていきたいところ。
Team Jumbo-Visma
ロードシーズンを1週間はやめて帰ってきたワウト・ファンアールト。来週のストラーデビアンケはコロナウイルスによってレースがないと予測しての出場だ。
ワウト・ファンアールト自身は、自分が候補者だと思わないでとインタビューで答えている。
テネリフェ島では、マイク・テウニッセン、アムントグレンダール・ヤンセンとトレーニングしていたワウト・ファンアールトはワット数は出ていたそうだ。
「先週の火曜日の朝、チームは私に今シーズンのオムループでのデビューをお願いした」と語るようにチームの医療スタッフの予感は正しかったようだ。これにより調整を早めた。
ワウト・ファンアールトのお気に入りは、ティム・ウェレンスとディラン・トゥーンス。そしてクイックステップは最強だという。どこまで走れるのか注目だ。
Alpecin-Fenix
優勝候補の一人だった、マチュー・ファンデルプールがいないのはとても残念。
注目選手を上げるときりがない(^-^;
セップ・ファンマルク(EF Pro Cycling)にティシュ・ベノート(Team Sunweb)。
ティシュ・ベノートなんか悪天候のほうが自分に有利というくらい雨にも強い。イタリアのレースの開催は期待出来ないので、今晩は最後まで生でみるつもり。
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