ジュリエ・チッコーネはUAEツアーに出場する前にイタリアのトロフェオ・ライグエーリアでシーズンを開幕した。
昨夜、ツール・ド・ラ・プロヴァンスの第4ステージの後に、ストリーミングで見ていたらあまりにも面白いレースだったのでご紹介。
昨夜はロードレース2つに、シクロクロスのエチアスクロスでエリ・イーゼルビットがゴールするシーンも見たので3つもレースのはしご見をしてしまった(^-^;
さすがに、ツアー・コロンビアまでは起きてられなかったのでパスですが。
トロフェオ・ライグエーリア 203km
オーストラリア、南アメリカ、ヨーロッパの一部の国ではすでにレースが行われているが、イタリアのサイクリングシーズンもトロフェオ・ライグエーリアで始まった。
トロフェオ・ライグエーリアは、今年で57回目を迎える歴史ある大会でProレースとなっている。
コースは、イタリア北西部に位置するリグーリア州。ミラノ~サンレモの後半のコースともなっている山岳地帯と海岸線を利用した、実にイタリアらしい風景とアップダウンが楽しめるワンデイレースだ。
コースプロフィールマップを見てもわかる通り、後半の4周する周回コースでレースは決まる。
午前11時、127人のライダーがリグリア海岸をスタート。
🇮🇹 #TrofeoLaigueglia 126名の選手たちが先ほどライグエリアからスタートしました。起伏に富む203km、イタリア伝統の春のクラシックレースです。 pic.twitter.com/u6yR2xdh9e
— Team NIPPO DELKO One Provence – JPN (@NIPPO_RACING) February 16, 2020
この中に、NIPPO DELKO One Provenceの別府史之と岡篤志も走っているはずだが確認出来ず。彼らはDNFとなっている。
Amore & Vita – Prodirの菱沼 由季典も完走出来ていない。
出場したチームはワールドツアーチームはAG2R La Mondialeのみ。プロチームが7チームにイタリア選抜とあとはコンチネンタルチームが10チーム。
優勝したジュリオ・チッコーネはイタリア選抜で走っているのでブルーのジャージだ。
1 | AG2R La Mondiale | WT |
2 | Vini Zabù – KTM | PRT |
3 | Gazprom – RusVelo | PRT |
4 | Team Arkéa Samsic | PRT |
5 | Androni Giocattoli – Sidermec | PRT |
6 | Italy | NAT |
7 | NIPPO DELKO One Provence | PRT |
8 | Riwal Readynez Cycling Team | PRT |
9 | Bardiani-CSF-Faizanè | PRT |
10 | Work Service Dynatek Vega | CT |
11 | Amore & Vita – Prodir | CT |
12 | Giotti Victoria | CT |
13 | Area Zero – VVF | CT |
14 | Sangemini Trevigiani Mg.k Vis | CT |
15 | NTT Continental Cycling Team | CT |
16 | General Store Essegibi F.lli Curia | CT |
17 | Biesse Arvedi | CT |
18 | Team Colpack Ballan | CT |
19 | Beltrami TSA Marchiol | CT |
127人のうち、完走出来たのが56人しかいなのだから、いかに厳しいレースかが伺える。
10キロのソロアタック
プロコンチネンタルチームのバルデイアーニ・CSFのジャージはやっぱり目立ちますねえ~。かなりカラフル。怪獣ジャージと呼ばれているらしい(^^;
とても厳しいレースで、最後に残ったのは4人。
- ジュリオ・チッコーネ(Itay)
- ビニヤム・ギルマイ ハイル(Team NIPPO DELKO One Provence)
- ディエゴ・ローザ(Team Arkéa Samsic)
- ティザ・マルコ(Amore & Vita – Prodir)
やはり、Team INEOSから移籍してきたディエゴ・ローザは強烈。何度もアタックをかけて、先頭集団を縮小していく。
それに、ジュリオ・チッコーネが反応して絞っていくバターン。だが、ジュリオ・チッコーネは登り始めから、ソロアタックをするチャンスをずっと待っていた。
チッコーネは、ゴールまで10キロとなった頂上付近で強烈なアタックを繰り出して、ディエゴ・ローザとビニヤム・ギルマイ ハイルを振り切った。
二人が追いかけるが、差は開くばかりだ。ジュリオ・チッコーネは32秒の差をつけて単独ゴール。シーズン初戦を飾った。
2位はビニヤム・ギルマイ ハイルでディエゴ・ローザをスプリントで圧勝。エリトリア出身の19歳でヨーロッパを主戦場にして1年目のネオプロだ。
ゴール前にジュリオ・チッコーネはサングラスを投げてファンにプレゼントしている。
A delighted Ciccone gifts his sunglasses to the crowd #TrofeoLaigueglia pic.twitter.com/DZuDWnmNCI
— the Inner Ring (@inrng) February 16, 2020
ジュリオ・チッコーネは
正直なところ、トレーニングキャンプで調子が良いことがわかっていた。
ここ数日、このレースに備えてコンディションを微調整した。もちろん、数学ではないけどね。
最後に登り始めたとき、ソロで行くのにふさわしい場所だとわかっていた。スピードを落として攻撃を待っていた。今年最初のレースで勝てたのは素晴らしい気分だ。
ワールドツアーレースではないけれど、最後には実力のある選手が揃ってアタック合戦となるので見ていてとても面白いレースだった。
特に、最後まで逃げ切れるのかハラハラしながら見ているのは中々いいですね。
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