2023年のツール・ド・フランスで区間優勝を飾り、フランスのロードレースファンを沸かせたUnibet Rose Rocketsのヴィクトル・ラフェが、現役続行の岐路に立たされている。
2026年シーズンは原因不明の深刻な疲労に苦しみ、一度もレースに出場できなかった。
日常生活にも支障をきたすほどの体調不良は現在も続いており、チームとの契約も更新されない。本人も2027年の新契約を探していないと明かした。
30歳のラフェにとって、プロ選手としてのキャリアは大きな転換点を迎えている。
2026年は一度も出走できず 原因不明の疲労に苦しむ
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ヴィクトル・ラフェの体調に異変が現れたのは、2026年シーズンの開幕前だった。
中国に住む恋人を訪ねた旅行からフランスに戻った後、異常な疲労感に襲われた。当初は時差ぼけや長距離移動の影響だと考えていたが、1週間が経過しても症状は改善しなかった。
チームドクターに相談し、血液検査を受けたほか、過去に経験した胃腸の細菌感染を疑って抗生物質も服用した。しかし、効果は得られず、検査でも原因を特定できていない。
その後、心臓や肺の検査、さまざまなウイルスの検査など、専門医による詳しい検査も受けたが、いずれも明確な異常は見つからなかった。
ラフェは8月、チームのニュースレターを通じて自身の状況を説明していた。
「すべての検査結果は健康であることを示している。それでも、何がこの症状を引き起こしているのか、まだ分からない」
原因が特定できないまま、2026年シーズンは一度もレースに出場することなく終わった。
買い物でも、家族や友人との食事も同様だと。数時間を過ごすと会話に集中できなくなり、目が重くなって眠ることばかり考えてしまうという。
もう、自転車どころの話ではない。
最後に出場したレースは2025年10月のツアー・オブ・広西で、総合2位という好成績を残していた。
「引退」という言葉は使いたくない
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プロ選手としての将来が不透明になっているラフェだが、本人はまだ正式な引退を口にするつもりはない。
「引退を公式に認めると、まだ終わっていないことに自分で終止符を打つような気がする。状況が良くなれば、あと1つか2つのレースには出場したい」
ラフェは2023年のツール・ド・フランス第2ステージで、サン・セバスティアンにフィニッシュする難関ステージを制した。
タデイ・ポガチャルやヨナス・ヴィンゲゴーらを相手に積極的な走りを見せ、フランスのファンに強烈な印象を残した。
さらに2021年のジロ・デ・イタリアでも区間優勝を経験している。
30歳という年齢を考えれば、まだ競技生活を続けられる時間は残されている。しかし、今は契約やレースのことよりも、原因不明の疲労から回復することが何より重要だ。
2025 ツアー・オブ・広西で総合2位に入った選手が、再びプロトンに戻ってくる日は訪れるのだろうか。
ラフェはまだ自転車競技への別れを決めていない。




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